以下、その文書です!
SAMURAI BLUE(日本代表)のコーチングスタッフ体制についてご報告
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は本協会の活動に格別のご支援ご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
まずは、この度のヴァイッド・ハリルホジッチ氏との契約解除において関係者の皆様に多大な
るご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
田嶋会長が 4 月 9 日の記者会見と同 12 日の理事会でご説明しました通り、同 7 日に田
嶋会長自らが渡仏し、パリ市内のホテルでハリルホジッチ氏と面会して、JFA として日本代表監
督の契約解除を決定した旨を口頭で通知し、その後、解除書面を送付しました。
4 月 9 日の同記者会見、さらには同 27 日に日本記者クラブで行われたハリルホジッチ前監
督の会見、そのほか一連の報道をご覧になった多くの関係者やファンの皆様からさまざまなご
意見やご要望をいただきました。「なぜ、本大会を 2 カ月後に控えた重要な時期に監督を代え
るのだ」、「監督交代は遅きに失したのではないか」といった厳しいご意見を多くいただいたのも事
実です。
JFA はこれまで、西野朗前技術委員長の下でハリルホジッチ監督率いる代表チームをサポ
ートし、強化を進めてきました。アジア最終予選初戦の UAE 戦など厳しい局面も度々ありました
が、同監督やコーチ陣と綿密な連携を図りながら、監督の意向や方針に沿って強化を進めて
きました。
田嶋会長もハリルホジッチ氏に対し、SAMURAI BLUE(日本代表)を進化させながら、FIFA ワー
ルドカップ出場権獲得という目標を達成してくれたこと、また、サッカーに対する情熱と日本を強
くしたいという熱い思いを持ち、「Duel」をキーワードに国際舞台で戦う強い姿勢を選手たちに植
え付けてくれたことについて感謝の意を表しています。
監督と選手、スタッフの信頼関係というものは、チームづくりの前提条件であり、戦う上でベ
ースとなるものです。長丁場のアジア予選を戦う中では、チーム間の意思の疎通がうまく取れな
いこともありますが、その都度、コミュニケーションを図りながら、ワールドカップでの飛躍を目指し
て取り組んできました。
しかしながら、3 月に実施した欧州遠征で監督とチーム間の信頼関係が修復不可能なもの
になってしまったことから、JFA 幹部、技術委員会主要メンバー等、関係者と協議し、ハリルホ
ジッチ監督との契約を解除するという決断を下しました。JFA としましては、コーチングスタッフを刷
新することで、チームの信頼関係が再構築でき、結束力を高められると判断した次第です。
一部の報道を受け、今回の JFA の決定の背景に選手の意見やスポンサーの存在が本当
にあったのかといったお問い合わせなどが届いておりますが、そのような事実は一切ないことを付
け加えさせていただきます。
関係者の皆様、サッカーファミリーの皆様、スポンサー企業の皆様にはご心配、ご迷惑をお
かけしましたが、皆様のご理解とご支援のもと、日本は 6 大会連続、6 度目の FIFA ワールドカッ
プに挑みます。
初戦のコロンビア戦まで 50 日を切り、西野監督は海外クラブに所属する選手の活動を視
察したり、ミーティングを行うなどして最終メンバーの選考に備えており、また、コーチングスタッフも
J リーグの試合に赴いて選手の状況の把握に努めております。
SAMURAI BLUE(日本代表)が世界最高峰の舞台で最大限の力を発揮できるよう、引き続き、
チームをサポートして参りますので、サッカーファミリーはじめ皆様には変わらぬご支援、ご声援を
賜りますようお願い申し上げます。