ギター少年

こう見えてもギター小僧だったのだ。
中学生のときのヒーローは、ジミー・ペイジ、エドワード・ヴァン・ヘイレン、エース・フレーリー、ブライアン・メイ、フランク・マリノ(知ってるか？）、リッチー・ブラックモアETC....
一番のヒーローはジェフ・ベック。
ライブ・ワイアーを聴いてロックというよりエレキギターに目覚めた。
エレキ。
中学生のときに買った、そして今も所有し修理に出している（まだ帰ってこない）白のGRECOのストラトはジェフベックの影響。決してリッチーじゃあない。ほんとはジェフベックモデル（ピンスイッチが3つついていて黒ののピックガードのもの)が欲しかったがちょっと値段が高く、なんといってもネックの握りが違和感があるくらい極太だったのだ。買ったほうのジェフベックモデルは薄いネックでこれなら弾きやすいなと店で弾き比べたのだ。てか、まともにギターも弾けない中学生が生意気だと思いますが。買った店は今はなき関内のヤマギワ。ここの最上階に楽器売場と小さなスタジオと小さなホールがあったのだ。この店は当時住んでいた家が近かったせいもあり高校生くらいまでひまができると通っていたもんだ。店長と仲良くなり小ホールの無料招待状も結構もらったりしていた。小ホールでは寺内タケシ&ブルージーンズ(寺内大明神!)、竹田和夫withクリエーション、TENSAW、全部ただで見た。その他、バンドコンテストもやっていた。今でも覚えているのは寺内タケシ大明神。俺が中学生の頃、月1で無料コンサートをやっていたのだ。それもメンバー全員連れてきてエレキバンド。当然、「津軽じょんがら節」や「運命」（じゃじゃじゃじゃ～ん）ベンチャーズの曲など、当時ブルージーンズがやっていたレパートリーのオンパレード。初めて目の前で見た名人の演奏に驚愕したもんだった。しかも、リクエストまで受けてくれたりして「ハッシュ」（ディープ・パープルじゃ）とかロックものも演奏していた。中でも「哀愁のヨーロッパ」(サンタナだぞ）は鳥肌もの。テケテケだけの人じゃないんだと実感。当時はサンタナより上手だと思っていたくらい(笑。あのフィードバックで得られるロングサスティンをなんの苦もなく再現していた。それもあのモズライトとファズで。すげえ。現状かなり過小評価されている人だと思う。
なんの話だっけ？
ジェフベックに話を戻すと、とにかく当時ギターを毎日練習していたです。弾けなかったけど。今でも弾けないし。でも、ジェフベックをとっかかりにいろんなものを聴き出したわけで中でもBBAを聴いたのがベースを弾きだしたきっかけ。感慨深いものがあります。また、BECK ORAを聴いてブルーズを知り、第2期ジェフベックグループでソウル、R&Bを知り、BLOW BY BLOWでクロスオーバー・フュージョンを知り、BBAでトリオのハードロックを知るという今の俺の趣味そのもの。ジェフベックさんには足を向けて寝られない。
第2期ジェフベックグループの通称「オレンジ」は今でも思い出したように聴いているくらい好きなアルバム。何よりも曲がいい、メンバーもいい、プロデュース(スティーブ・クロッパー!)もいい。ジェフベックさん本人は曲を作らない人なんだけどね。離島に1枚だけCDを持っていけると聞かれたら迷わずこれ。今日も聴くはず。