無題放免

バンドやってます。

へそ曲がり

2006-06-17 | つれづれ
このプレベとも長い付き合いで、Spectorを買うまではこれがメインベースだった。確かローリングストーンズの2度めの来日のとき、東京ドームへ行く前にたまたま寄った御茶ノ水の中古楽器屋で衝動買い。この汚いルックスで俺を呼んでいたのだ。早速弾いてみると極太ネックの癖に手に馴染む握り。JAZZベースのピックアップがリアに埋め込んでありこれの音も使える音。試し弾きもそこそこに買ってきたのだ。コンサートを見に行く前で時間もなかったし。
でも、買ってしばらくするとネックが反り始めた。さらにナットも割れていた。しょうがないので某原宿のリペアショップに持ち込みメンテをしてもらったところネックのトラスロッドが回り切っている状態で、これ以上ネックの修復は無理。できるところまで治してもらい、メインで使っている頃はなんの問題もなくライブにリハにとあちこちで使っていたがSpectorを買ってからお役御免じゃないがしばらく使わず、さらにプレベにはフラットワウンドだろうと弦を張りっぱなしでハードケースの中に保管してたのだが、これがいけなかったらしい。久しぶりに出すとネックが見事に順反り。で、またしばらく寝かせてネックに負担をかけないようほっておいたのだが元に戻る気配なし。しかたなく渋谷の某リペアショップへ修理に出したのだ。
今日引取にいったのだが、見事に治っていた。それもアイロンかけてもらって超格安。しかも早い。リペアショップの名前は伏せておきます。秘密にしておこう。見事に治っていたとはいえそこはやはり木材。目の取り方が悪いらしく何度やっても反るネックは暫くするとやはり治す前の状態に戻るそうだ。てか、本来そのまがった状態がその木材の本当のかたち。元(自然)に戻るのが道理。なので、また同じように反るとまたそのリペアショップに持ち込むしかない。でも、ここのリペアショップの料金体系は格安なので非常に助かります。

以前ある記事を覚えていてどこかのBBSに書き込んだ覚えがあるのだが、何故オールド、ビンテージといわれる古い楽器の音がいいのか、言い換えると楽器としての鳴りがよくなるのかと問いに、自然界に生えている木がある日伐採され製材され、天日に干され思いもしなかった形に切り刻まれ考えてもみなかった楽器にされてしまう。楽器になった木は自分が楽器になったのだという自覚を持つのに?十年以上かかり、自分が楽器になったんだと判った時始めて本当にいい音を出すようになる。というお話。

そんな話はおいておいても俺のプレベはもう30年も経つのに今だに木だった時代を忘れていないらしい。。
もういいかげんプレシジョンベースとして全うしてくれ。
これからちゃんと弾くから。しばらくメインベースにするからね。
お願い
まあ1970年代のFenderにはちゃんとシーズニングした状態のいい木材がなかったのであろう。

久しぶりにスタジオで音を出してやるとなかなかいい音がするのである。この世で一番嫌いなYAMAHAのベースアンプを使っていてもね。頼もしいやつなのである。(ここで持ち上げておかないと)

実は、わたくし、始めて買ったベースはGrecoの安いプレベ。次もFernandesのプレベ。もともとプレベ弾きなのである。一時期、JAZZ BASSを使ってみたりStingrayを使ってみたりしたが、現在はSpector。Spectorに落ち着いているのもSpectorはプレベだからなのである。断じてJAZZ BASSではない。JJタイプのピックアップをつけていてもSpectorはプレベ。異論があるやつはかかってこい。
鴨の赤ちゃんが始めて見たものを母親(ちょっと例えが違うか)と思うように、始めて使ったベースがプレベだったのが私のプレベ道の原点。

いつかは自分と同い年のプレベが欲しい今日この頃。

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