そろそろ眠ろうかと思っていたら、Sさんがやってきて「兄が亡くなったので、明日、東京へ行ってくる」とのことだった。
次男のSさんには二つ上のお兄ちゃんがいる。
お兄ちゃんもSさんも同じ国立大学を出て、同じ企業に勤めていた。
日本中の人(海外の企業人も)誰もが知っているような大きな企業なので、もちろん転勤もある。
お兄ちゃんは関東方面勤務だった。
退職を迎えてすぐで、2ヵ月前に甲状腺癌が見つかったのだけれど、大き過ぎるし、すでに転移していて手術不可能だったとか。
何の楽しみもない仕事をして終わっただけの人生で…。
「もう長くはないかも…」と、Sさんはゴールデンウイーク前に1回、先週は2回目、東京で入院しているお兄ちゃんに会いにいっている。
そのお兄ちゃんのこともあるみたいで、Sさんは退職したら、もうどこかからの関連会社に仕事においで…と呼ばれてもいかないで、年金で遊ぶそうだ。
当然退職金もあるし、若いときに別の企業に勤めていた時期があり、転職前の会社の年金と共済年金も加算されるしで他の人よりは多いみたいだ。
「お金に不自由しないのなら、お兄ちゃんのように働くだけの人生よりは、楽しみがあるほうがいいだろうね。退職して1年で逝ってしまうなんてたまらないもの」と、私も話したりする。
またSさんは東京へ、明日の夕方から火曜日の夜まで自分の車で出かける。
明日がお通夜、あさってが葬儀。
先週、1度顔を見に行っておいてよかったね、と思う。
ご冥福をお祈りします。
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