昨夜は遅くまで、着物、長じゅばん、はかまのしつけ糸をのけていた。
布団と部屋が変わったのでなかなか寝付かれず2時過ぎにウトウト。
それでも、朝起きたのは5時半。
ご飯、化粧と急ぎ、美容室に飛び込んだのは6時45分くらい。
予約しておいた時間よりも5分ほど遅刻した。
ところが美容室が開いてない。
家の方に回っても玄関が閉まったまま。
〝ん?〟と思って電話をかける。
FAX自動受信で「呼び出しましたが近くにおりません」のメッセージで電話は切れるし。
我が家と同じだ。
「美容室のシャッター上げて、開けておくからね」と言われいたのに。
そこで、シャッターを上げると、扉が開いているではないか。
中に入ってみると「不法侵入者があります」と警告音声がする。
〝あちゃ、セコムの警報?〟とは思ったけれど、美容室と家をつなぐドアの所まで行き、「おはようございます」と声をかける。
でも、応答がない。
電話が鳴る。
セコムからの確認電話だろうなぁ。
まさか私が勝手に電話に出るわけにもいかず。
でも、FAX自動受信で切れている。
10分ほど、家の裏に回ったり、座敷の窓ガラスをたたいてみたりしたけれど応答がない。
卒業式に間に合わないので焦る。
「この店、いい加減過ぎる」と、一緒に行ってくれたSさんはすでに激怒状態だった。
仕方なく、店の前から、私の知り合いの別の美容師さんに電話。
7時前なのに電話に出てくれた。
訳を話し「今から着付けと、髪の毛のセットお願いできます?」と頼むと快くOK。
「じゃあ、私、今から店に走って暖房付けるから。急いでうちの美容室まで走ってきてよ」と言う。
Sさんの運転で、家から10分ほどの電話した美容室へと走った。
すでに店を開けて暖房を入れてくれていた。
美容室のセコムの警告音声はそのまま鳴っていたが、店のドアを閉め、シャッターを下ろし、車で出た。
大学に行く道中で、その美容室に電話すると、
「あらぁ、今日が卒業式だったの? 忘れていたわぁ。迷惑かけてごめんね」
とのことだった。
たぶん爆睡していたのだろう。
セコムも来たという話だった。
セコムが早く来てくれたらなぁ。そしたら美容師さん起きてくれたかも。
10分以上いたけど、来なかったので。
それにしても、あの大音量の警告音で起きないのだから、美容師のおばちゃん殺されるでー、と不安になる。
Sさんは大学までかなり焦って運転してくれていたが、卒業式にはゆとりで間に合った。
10時からの卒業式で9時過ぎには大学に到着した。
娘の髪が、時間がなくあまり綺麗に出来なかったが、許してもらって。
またあとで振り返ったら〝あんなこともあったね〟と笑い話になるはず。
エンジ色の振り袖が長女。
横の白いコートが親友のまさみちゃん。
まさみちゃんは、背が高く足が長くて格好いい。
今日はパンツスーツですらりと登場。
右から大学院の各学科。
それに続き、人間生活学部の各学科。
すごく人数の多いこと。
そのあと音楽部と薬学部、文学部など、それから短大と分かれて座っている。
ああ、やっと卒業。
残るは次女のみ。
次女も来年卒業だ。
保健医療大学の保護会理事になっている私は、次女の大学の卒業の際に保護者代表で挨拶しないといけないのだろうか…。
今日、挨拶している保護者代表の女性を見て、〝前に出るのは緊張しないからいいけど、文章考えるのがしんどいから、もうええよなぁ〟と思ってしまった。
次女も、「入学式に入学生代表で挨拶したけど、卒業式での卒業生代表はもう遠慮したい。だって振袖とはかまでは階段上がりにくいでぇ」と話していた。
確かに…(笑)
親としては、長男、長女、次女とも全員が大学にいくとは本当のところ思っていなかった。
長男ぐらいは大学に進むとは思ったが、女の子は短大か専門学校くらいかな? と思っていたのだ。
この長女に一番授業料がかかった。
長男は国立だったし、次女も県立なので、授業料は年間60万円くらいとたいしたことはないが、やはり私立は高い。
「本当は徳島大学の医学部の栄養学科を受験したかったけど、文系選択で化学をとってないので受験できません。ごめんなさい。料理が好きでどうしても栄養に興味があるので、私立の管理栄養士学科に行かせてください」と頼みこんだ娘だ。
みんな下宿だったが4年間通いで頑張った。
教授と助手に「なんとまぁ…家からの通い? JRの本数がないから時間かかるやろ? 頑張るねぇ」と呆れられていた。
やっとやっと卒業。
ホッとした。
あと、今週の国家試験が終われば徳島駅に預けている自転車を取りに行くのみ。
長女が最後のホームルームで、国家試験の注意点などを聞きに行っている間に、Sさんと一緒にパン屋さんに出かけた。
朝、急で迷惑をかけた美容師さんにパンを買う。
美容室に寄って届けたあと、今度は香川県の合同庁舎まで栄養士免許の申請に走る。
もうバタバタだ。
この栄養士免許を先に申請だけでもしておかないと、週末の管理栄養士の国家試験が受験できない。
栄養士の免許を持ってない人には管理栄養士の受験資格が与えられないという原理か。
他の学科は、卒業後にのんびりと謝恩会とかあるらしいけれど、人間生活学部食物栄養学科だけはそく散り、みんなこの日曜の管理栄養士国家試験に向けての最終追い込みの学習だ。
教授に「合格点をクリア出来ているので心配ない。落ち着いて受験して来てなぁ」と言われたらしく、どれだけ落ち着けるかが勝負かもしれない。
大学から受験に行く人たちは土曜の昼に大学に集合して、大型バスで出かけ、岡山市街のホテルで宿泊らしい。
長女と、高松市に実家のあるまさみちゃんだけは、個人で受験地に向かうので土日で岡山に一緒に連れていく。
受験場所の倉敷駅近くのホテルを私が取った。
じゃらん会員のポイントが溜まっていて、それを使ってちょっと安かった!
「お疲れ様でした。やっと一つ肩の荷がおりた」と言うと、帰りにSさんがホワイトデーのマシュマロをくれた。
私、クッキー類は苦手だけれど、マシュマロは大好き!
やったぁ!!
いちごのマシュマロ、美味しかった。
去年はクッキーをもらって、食べるのに苦労。
半年くらい家にあって困ったのだった。
ホワイトデーなんて、忙しすぎて頭からすっかり消えていた。
すったもんだの1日だったが、どうにか終わった。
親として一つ責任を終えた気がして嬉しかった。
あとは土日の国家試験だけだ。
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