月曜の3月3日は雛祭りですが、祝日ではないので週末にお子様のお友達を招いて桃の節句をお祝いされるご家庭も多いのではないでしょうか。
雛祭りは端午の節句と共に『五節句下記1~5』のひとつで、祝日として存在したのですが、明治6年の新暦採用が『五節句(=雛祭り)』の祝日廃止となり、戦後、新たに祝日を作ろうと、世論調査で「雛祭りを祝日に」との声が多かったのですが、結果は5月5日の端午の節句を祝日(こどもの日)とされ、5月の方が気候がよいのが最大の理由でした。
- 人日(じんじつ) 1月7日七草
- 上巳(じょうし/じょうみ) 3月3日桃の節句/雛祭り
- 端午(たんご) 5月5日菖蒲の節句
- 七夕(しちせき/たなばた) 7月7日たなばた/星祭り/竹/笹
- 重陽(ちょうよう) 9月9日菊の節句
ひな祭りには《♪おだいりさ~まと、おひなさま~♪》 と子供たちと歌ったりしますよね、本来「内裏雛」とは、雛人形の男雛と女雛の一対のことで、男雛を「お内裏様」、女雛を「お雛様」と呼ばれる誤りは、「うれしいひなまつり」の歌詞から広まり一般化したそうです。
男雛と女雛を中心とする雛人形や桃の花を飾る節句祭りですが、関東雛(男雛が向かって左)と京雛(男雛が向かって右)では男雛と女雛の並ぶ位置は逆で、内裏雛は内裏の宮中の並び方を模しています。
中国の唐や日本では古来は「左」、向かって右が上の位で、明治天皇の時代までは、天皇である帝は左に立っていたのですが、文明開化後の最初の即位式で大正天皇は西洋式に倣い右、向かって左に立ち以降から、これが皇室の伝統となり、昭和天皇は何時も右に立ち香淳皇后が左に並んだのです。
それを真似て東京では、男雛を右(向かって左)に配置し、永い歴史のある京都では、旧くからの伝統を重んじ、男雛を向かって右に置く家庭が多く、社団法人日本人形協会では昭和天皇の即位以来、男雛を向かって左を「現代式」、右を「古式」としているそうなのでどちらも間違いではありません。
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