クソ親父の戯れ言

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うつむきながら歩いてるばかりじゃ見つからない

2021-05-19 01:09:56 | 日記
娘も就寝して、晩ご飯を食べて、録画していたドラマなどを視ながら、ボ〜っとする

一番気が抜けるこのスイッチOFFの時間


今から3年くらい前の話…

当時、Jリーグに元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキーがヴィッセル神戸に入団して、サッカー好きには堪らないことが起き始めてる最初の1人が現れた頃

私は妻と一緒に神戸まで何度か足を運んで観戦した。

ガンバ大阪のホームゲーム、ガンバ✕ヴィッセルを観戦した時の話…


ガンバのホームスタジアムは、吹田のEXPOの近くにある。

当日はEXPOの中にあるスーパーで飲み物や食べ物を買って開場と同時刻くらいにスタジアムに到着、到着後もスタジアム内のフードをいくつか購入して、自席へ…

前売りで指定席で予算の範囲内で考えられる最高の席を購入していた。

ガンバのホームスタジアム、パナスタは国内屈指のサッカー専用スタジアムで、観客席からピッチまで近いし迫力が凄い。

当日、私が選んでた席は、(ピッチ)全体の動きが見渡せて、ストレスが極力少ないコーナー側の上段の最前列。
最前列といってもゲートの真上の席で高さはソコソコある所のど真ん中
前列が無いので、他者の頭など視界を遮る物が一切無くて、自席に着いて改めてその席から見える景色に感動していた。

そんなハイテンションの中、ウォームアップ前から、暴飲暴食していた。

ウォームアップが開始して、続々と周囲の席が埋まっていき、私はど真ん中だった為、私の席から通路までの間に10席近くあり、あっという間に周囲が満席になった。

試合開始直前、スタジアム内の照明が暗転してスタジアムDJの煽りとそれに応える観客…そんな演出がされていて
両チームの選手が入場

ウォームアップ始まる少し前から、暴飲暴食してしまったが為、私は便意が若干感じてたものの周囲の席は埋まってきてて、周囲の人の多さにビビってしまったものの(まだイケる)とトイレに行かず便意を引っ込ませる様に調整はじめた。


そして、キックオフを迎え興奮していたら、第2波到来…それもすぐ引っ込ませることに成功していた。と思ってたら、前半5分くらいから第3波襲来…

私の視界に、ポドルスキーを筆頭とした神戸の攻撃をガンバ大阪の選手たちが激しくプレスしたり白熱の攻防戦が繰り広げられていた。

そんな中、私の身体の中でも腸が便を排出したいと激しい攻撃してくるのを最後の要であるアスタリスク(肛門)がビッグセーブ連発した白熱の攻防戦が…

10分…20分…30分…

私は人知れず、目の前で行われているプロサッカー選手たちの熱い闘いにも負けずとも劣らない熱い闘いを繰り広げていた。

前半35分過ぎた辺りで、今まで以上の攻撃(第4波)が襲来…
この第4波がトリックプレーを仕掛けてきた。ビッグセーブ連発のアスタリスクに対して、「屁をこいたら少し楽になるよ」的な感じのガス放出を誘発してきた

電光掲示板の時計を見ても、アディショナルタイム入れて10分くらいは有るぞ。と私はアスタリスクに指示を出して、そのトリックプレーを回避しようと集中していた。

それでも腸からアスタリスクに誘発が激しく、その誘発に乗った瞬間に文字通り全てが崩壊することは目に見えていた。

人間としての尊厳、これまで積み重ねてきた地位、名誉(←んなもんは無い)それら全てが失われるばかりか、今のこのご時世ネットを持ち歩く時代に、そんな大敗を犯した日には顔出しで曝け出されるという恐怖…

私は前半残り時間までの約10分間くらい必死に耐え忍んだ。耐え忍びすぎた故に脳もパニックになり、途中…

(この席の下はゲート。周りは人々で埋め尽くされている。飛び降りようかな…)

(いや、飛び降りて着地の衝撃でアスタリスクの崩壊を引き起こしかねない)

そんな非常識なことまで考えながら、自分のアスタリスクを信じ続けた。


そして、前半終了の笛がスタジアム内に鳴り響いた。


私は周囲の座席の観客たちに詫びを入れながら掻き分け大慌てでトイレに向かった。


トイレに到着…と思いきや、他の観客たちのトイレに入る為の行列…

それを見て絶望と思いきや、前半の攻防戦を乗り切った事が自信になり、絶望も躊躇もせず静かに並んだ。

私の真後ろに小学生の男の子がモゾモゾしながら並んでる事に気づいた。

(小の方やろうな。運が良いじゃねぇか。目の前のオッサンを順番ワープできるんだから)と考える程に余裕があった

5分ほどして、ようやく次は自分の順番。て時になって、真後ろに目をやるとモゾモゾして真後ろに並んでた、さっきの小学生の男の子が、まだ並んでた。


そう。彼も大の方に行きたかった様だ


それを察知した時にトイレの個室の扉が開いた。。。まさに運命の瞬間。最高に至福の瞬間だった…


前任者が個室から出ようとしたタイミングで、私は後ろを振り返りモゾモゾしてる小学生の男の子に


「俺の事は気にするな。先にいけ!」


と伝え、順番を譲った…
その小学生は泣きそうな顔しながら、ありがとうとだけ言って足速に個室に駆け込んでいった。

順番をズラしたことで、並んでる他の人にキレられるな。と覚悟していたものの順番を譲った小学生の次に並んでいた個室待ちのオジサンが私の方を見て親指を立てて笑顔でイイねしてくれた。

そのオジサンもきっと、その子供のモゾモゾ具合を気にしていたんだろう。

そして…数十秒後…

私の順番到来…防戦一方でスーパーセーブ連発してくれたアスタリスクからの高速カウンターで私の圧勝に終わった。


トイレから出て自席に戻ったときには後半が始まっていた。
試合終了後の帰り道まで、妻には私の人知れずの前半戦を話すことは無かった。


もちろん、試合の内容どころか結果すら覚えていない


ウォームアップ開始前から前半終了プラストイレ行列、私が約2時間近い時間、排便を我慢した事は、今も我が家では伝説の攻防戦として語り草になってます。


そして、それ以後、サッカーを観に行く時や映画など座席指定されている席は、通路側しか選べなくなりました。これは教訓です。



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