とっても良い話。

研修会の途中でのこと。

担当者らしき人がマイクをとった。
「すみません、研修中…緊急連絡です。
今、赤十字血液センターから連絡があって大至急輸血が必要なので協力していただけませんか？
と言う事です。Ａ型の人です。どうかよろしくお願いします。」


一瞬ざわつく。

よほどのことだろうと察しが付く。
会場から近いしね。


私は自分が生まれた時のことを思った。
母から


陣痛微弱で難産だったこと。
母も私も危なかったこと。
出血多量で輸血してもらったこと
聞かされていたから。



どうか協力してさしあげて欲しいと願う。

しばらくして

「今から３分後、血液センターから迎えの車がきます。協力してくださる方は玄関にお集まりください。」


私の席からは４名程が席を立って出て行かれるのが見えた。


その中にはブリーフケース持った若い男性も。



胸が熱くなったよ。
思えば役員の人達の姿が見えなかったような。





私は何も出来ないのがもどかしい。

せめて祈る。どうか命が助かっていますように。


そしてありがとう。
４９年前―母（＆私）に血をくださった人。
一昨日。勇気を出して献血に行かれた人たち。