公立病院は、いわゆる不採算医療を担っているために、全国の6割から7割の病院が赤字をかかえています。不採算医療とは、僻地(へきち)医療や救急・救命、感染症、精神医療などの民間ではできない分野の医療サービスを行政が主体と提供している医療です。
しかしながら経営が悪化し、03年度から07年度までの5年間で赤字が全国の公立病院で2,000億円・累計で2兆円にまで膨らんでいます。さらに、総務省が一昨年に「公立病院改革ガイドライン」に基づく「病院改革」を押し付け、「3年間で黒字化する経営効率」「民営化や売却も含めた経営形態の見直し」などを一体に推進するプランの策定を求めてきました。
日本共産党は、経営悪化の原因である医師不足による患者数の減少や診療報酬のマイナス改定による医業収益の悪化、地方財政の悪化など、根本は国の政治が引き起こしたものであることを明らかにし、全国で公立病院の存続、守るために奮闘し、千葉市議会においても、公立病院の重要性などを繰り返し発言してきました。
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