議会最終日の討論。市議会への討論原稿案の提供問題に関する請願が議会運営委員会で不採択になったことについて、本会議で採択を求めました。以下、討論の内容です。請願には、日本共産党の他に、日本維新の会・無所属の会、無所属の黒澤議員が賛成しました。
本請願は、本年3月の朝日新聞の報道により明らかになった千葉市が提出した議案に対し、議員が賛成意見を表明する賛成討論の原稿案を市側が作成し、過去2年間、自民党と立憲民主党・無所属の2会派の計13議員に計15件の原稿案を提供していた問題を「改善してほしい」と願う市民の切実な請願であります。
あらためて申し上げますが、二元代表制である議員は、市から提出される議案や予算を市民目線でチェックすることが仕事であるにも関わらず、執行部から提供される原稿をほぼ丸読みして議案や予算のチェック監視機能を果たせていないことは議会の機能不全とも言うべき恥ずべき事態であります。
委員会審査においては、維新の会・無所属の会は、「新聞報道のような悪しき慣習があるのであれば、議会として請願事項を真摯に受け止めるべき」と賛成を表明しました。
しかしながら、公明党からは「市民から『議会は二元代表制の一翼を担うものなので、しっかりして』との声に対し、真摯に受け止めなればならない」と表明したものの、「所管外」「権限外」として「不採択にすべきもの」と反対しました。討論原稿の提出を受けてきたとされる自民党や立憲民主党・無所属の会派から、提供を受けてきたことに関しての真摯な反省には程遠く、改善に向けた意見を述べることもなく、「議会として討論原稿に関する事務を行っていないため本請願は不採択とすべき」と論点をすり替えた手続き論で、請願に反対した姿勢は二重に恥ずべき対応であると厳しく指摘するものであります。
議会運営委員会を傍聴した市民からも「こんな議会ではあきれる」などの怒りの声が寄せられています。
日本共産党千葉市議団は、新聞報道後、4月10日に市長に対して、今後は議案賛成討論原稿の提供をとりやめるべきと申し入れを行いました。同日、議長に対しても二元代表制の一翼を担う議会の役割を果たすよう申し入れました。後日、市からは今後は議案の賛成討論原稿の提供はとりやめる旨の回答を受けました。
最後に、市の対応を是正させた今、提供を受けてきた議員は請願の内容を真摯に受け止め、慣習を見直すよう強く求めておきます。
そして、市民から負託を受けた議員として、二元代表制である議会の役割を果たし、市民から信頼される健全な千葉市議会に改革しようではありませんか。改めて、すべての議員のみなさまに請願への採択を呼びかけるものであります。
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