まず伊達市は、1870年に仙台藩の伊達氏(邦成)と家臣が集団移住し、街を形成していきました。平成18年に旧大滝村と合併しました。しかし、壮瞥(そうべつ)町が合併から脱退して、伊達市と旧大滝町が飛び地となって伊達市を形成しています。人口は約3万7千人。高齢化率は29%となっているそうです。
ウェルシーランドとは、「豊かなまち・土地」を意味しています。ウェルシーランド構想の目的は、高齢者を対象とした新しい生活産業をつくることを目指すことです。行政主導でなく民間主導型のまちづくりとしています。市の予算はほとんどついていない中で、平成14年にプロジェクト研究会を発足。50代以下の若い層により、20年30年先の将来のことを考え、研究に取り組み、豊かなまち創出協議会にて、事業の立ち上げ・実施をしています。
その1つが、伊達版安心ハウス認定制度。伊達市が安心ハウス建設の認定基準を定めて、認定されれば建設することができます。1階部分は食堂や浴場等の共用スペースがあり、2階以降は住宅スペースとなっています。入居者の平均年齢は80歳。現在はケアマネージャーが常駐しています。家賃は5万円から7万円で、その他の費用かけると10万円程度となるため、国民年金では入居が難しく、低廉な住宅の供給が課題とされています。
もう1つが伊達版ライフモビリティサービスで、乗りあいタクシーと言われる事業です。乗合制により、低価格で目的地まで行くことができます。距離に応じて料金は上がりますが、乗りあう方が多いほど、タクシー会社の利益となります。年間の利用者は2千人ずつ増えていますが、「あいのり」がなかなか定着しないのが現状です。これらの事業について、将来に向けた高齢者支援の位置づけを感じることができました。
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