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今日午後1時から一般質問を行い、6月議会に引き続き、「団地の再生」について取り上げました。
全国公団住宅自治会協議会が取り組まれた「第11回・団地の生活と住まいアンケート調査結果」がまとめられ、先日発表されました。UR住宅に住み続けたいと希望する世帯が74%となり、幸町団地においても、アンケートに答えた方の81.7%と住み続けたいと希望する世帯が多いことが明らかになっていることを紹介しました。
(佐々木ゆうき)
高齢者は「終の棲家」として住み慣れた団地に住み続けたいと願う一方、この間、団地に住む方の状況で、「夫が認知症で外に出て徘徊するため、自宅のドアを物で塞いでいる」という実態がありました。もちろん福祉の手を差し伸べることが必要です。今後、こうした実態が広がる懸念もあります。高齢化が進む団地での居住を安定させるためにも、既存の団地や施設も活用しながら福祉施設を整備することをURとも協議していくべきではないですか。
(都市局次長)
都市の既存ストックの有効活用の観点から、UR団地の建物や土地を活用した福祉施設の整備についても、必要に応じて、URが今後予定しているストック再生・再編方針の見直しの機会を捉えて、働きかけていく。
(佐々木ゆうき)
団地における公共交通機関の確保も求められています。高洲2丁目・高洲3丁目などを通り、稲毛海岸駅や検見川浜駅を結ぶ海浜交通バスの路線や、稲毛海岸駅から海浜病院を結ぶ路線の便数が減りました。前段の路線は午前中だけで終わり、用事があって乗っても、帰りは乗ることができません、美浜区においてもバスの減便が続いていることについて市としてどのように把握しているのか。
今後、この地域においても「乗り合いタクシー」の導入についても位置付けるよう提案しますが、お答え下さい。
(都市局次長)
高浜や高洲地区と稲毛海岸駅、検見川浜及び海浜病院を結ぶ各路線は利用者が著しく低迷していることから減便を判断したと聞いている。市としては、バス路線の維持・確保については、地域の方々がバスを利用していただくことが重要と考えており、路線等の周知など、利用者増に向けた取り組みをバス事業者に働きかけていきたい。乗合タクシーの導入には、タクシー事業者が主体となり、乗合い需要や運賃設定、バス交通への影響などを検証する必要があると考えている。
(佐々木ゆうき)
都市建設委員会で伺った千里ニュータウンの再生の取り組みで学んだことは、少子高齢化、建物の老朽化など様々な課題を解決しながら、まちの活力を継承・発展させるための基本的な考えを示す「千里ニュータウン再生指針」について、住民を含む再生連絡協議会で協議してきた経過があることです。住民は、高齢化への対応や自治会の維持、住み慣れた住環境での生活の維持と向上など様々な意見・要望を持っています。そうした団地の抱える課題を聴取するなど、団地の再生に向けた取り組みを始める時にあるのではないですか。
(都市局次長)
既存の住宅団地の中には、公園、学校、保育所などの若年世代に必要なストックを有効活用することで多世代が居住する団地として再生できる可能性があることから、住宅団地の再生について関心の高い民間団体、企業等の関係者と意見交換を行っていきたいと考えている。
(佐々木ゆうき)
10月24日の都市建設委員会の所管事務調査で示された「団地カルテ」では、海浜ニュータウンのデータは、高洲・高浜・磯辺・真砂と広域的なものであり、それでは、地域の人口、世帯数の変化、住環境の変化、団地が形成されてどのようなまちづくりが進められてきたかなど、正確な状況を把握することは困難です。その地域の課題が見えてきません。
自治会がある地域でも、住民の自治会加入や住民同士の交流に苦慮されているので、区役所だけでなく、都市局も現場に積極的に出向いて、自治会、住民の声を聞くべきだということを指摘しておきたい。海浜ニュータウンには、自治会がない地域もある中で、団地の再生に意欲のある住民などからも意見を吸い上げていく、こうした住民との意見交換も実施していくことも必要です。対象を幅広くすることを提案します。お答え下さい。
(都市局次長)
団地の再生に関心の高い様々な関係者と、幅広く意見交換に努めていきたいと考えています。
この他の質問についても、今後ブログで報告します。