2月1日(金曜日)
今日は愛妻の針治療のため京都松尾までアッシー君をした。11時前に治療院に降ろし、1時間近辺を散策するのがいつものパターンだ。とりあえず嵐山方面に向かった。久しぶりに「嵯峨釈迦堂」の名で親しまれている、清涼寺を拝観しようと駐車場に入った。駐車料金800円の大きな文字が目に入った。1時間も駐車しないのに800円は高過ぎる。
あっさり拝観はあきらめて外へ出た。駐車料金がいらない化野(あだしの)を散策することにした。無料で駐車できる場所は清滝トンネルの50メートル手前を左へ下りて、愛宕念仏寺の50メートル先の山側に、10台ほど駐車出来るスペースがある。ここはまさに穴場だ。その隣りには愛宕念仏寺の駐車場があるので、行ったことがなければここへ置いて拝観するもよし。拝観料は200円だったはず。100メートルほど坂を下れば、最近テレビでハイブリッド車のコマーシャルで見かけるアユ料理の「平野屋」 がある。玄関には黄色いロウバイの花が生けてあった。
この時期は安くて食べられる料理があるようだ。
地図の書いてある看板の前を通ると青年が、「愛宕(おたぎ)念仏寺はどこでしょうか?」と聞いてきた。先日孫と拝観した寺なので教えてやった。この辺りは古い家が多く、どの家も趣がある。茅葺きの屋根を横から見るのも楽しいものだ。
化野(あだしの)念仏寺は先日拝観したのでスルーした。
少し行くと「まゆ村」の提灯が見えた。
前に女性3人組がいた。しゃべっている言葉は中国語だ。多分台湾の方ではなかろうか。そこへ”まゆ村”の女将らしき方が通り「どうぞ上に上がって見学してください」と声をかけてくれた。女性の尻について行くのは嫌いじゃ無い。とことこと石段を上って行く。
「まゆ村」の店主は2年半前に、関西テレビの朝の番組 ”よーいドン!”で、”となりの人間国宝さん”に認定されたので、 一度来たことがある。
店主は「まゆ村村長」を名乗り、現在75歳のはず。店内には所狭しとばかりに蚕のまゆを使った「手作りのまゆ人形」が飾られている。
前回行った時は夏だったので、風鈴が沢山ぶら下がっていた記憶が残っている。店主が40歳から始めた、蚕のまゆを使って作った置物やアクセサリー、飾りうちわ、風鈴などその数は約2000体もある。
店には年配の女性が二人いて、お茶とお菓子のサービスにありつける。「前回来たときは”となりの人間国宝さん”を見て初めて来て、今日は2度目になります」と話すと話ははずむ。店内に並ぶ「うさぎ」「ねこ」「ヘビ」などのまゆ人形は、手作りのため大きさや形、表情などがそれぞれ微妙に異なる。
自分の好みの顔を選んで渡せば、「どの短冊にしますか?」と聞かれる。短冊には色々な言葉が書かれている。数種類の短冊の中から選び、まゆ人形と一緒に吊り下げてもらう。この短冊は店主が書いているそうだ。
今年中には、鮎屋「平野屋」か、隣のあゆの宿「つたや」に食べに行かねばと思っている。
1,000円握り締めて行けばお釣りがある。
【参 考】 まゆ村
1.この店の2階で、まゆ人形の手作り体験もできます。
2.嵐山の”まゆ村”は兄弟店で、化野(あだしの)本店が兄、嵐山店が弟さんです。商品はお互いに作っていて、同じ繭でも作り手が違えば商品も微妙に異なります。ここ化野(あだしの)本店は、嵐山店の1/10くらいのお客さんとのこと。足の便が悪いのでやむをえまい。