
先週、ある展覧会のために帰省しました。
それは、松本市美術館のオリジナル企画展で、
70歳以上の公募による美術展(第4回)
「老いるほど若くなる」展です。
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/p3/p3-html/p3-kikaku12.htm
ご紹介がとてもお遅くなってしまったのですが、
これがまた、とてもよかったんです!
明日までですが、今からでもいける方は是非ご覧になる事を
お勧めいたします。
…と、結論を先にかいてしまいました。
こちらの公募展、全国公募展ですが、
今回は、467人応募から、入賞した30点を含んで、
入選した作品110点が展示されています。
この展覧会の始まりには、こんな経緯が。
初代館長となった米倉守氏が、
その長い経験の中で、
ある程度年齢を経た方の絵の中に
技量ばかりでなく、
とてもエネルギーのある絵が沢山あることを感じ、
ご自分が館長となったこの美術館で、
70歳以上に限定した美術展を企画したのでした。
私は拝見するのが3回目ですが、
今年、入り口近くの部屋から、既に
一つ一つの絵の発するインパクトの強さに驚きました。
沢山絵が並んでいるのに、
どの絵も、ちゃんとその存在感がある。
どの絵も、時に繊細な、または強さを秘めた
世界観がちゃんとある。

どの絵も、上手いな~とか、
70歳以上なのに…とか、
そんなことを微塵も感じさせない、
絵そのものの迫力をもって、主張していました。
あまりの粒ぞろいに、
いつしか心が熱くなり、
三つ目の部屋に差し掛かったときは
こみ上げるものを抑える事が出来ませんでした。
展覧会をみて、涙がこみ上げるなんて
今まで一度も経験した事がありません。
こんな時期だからかもしれない。
でも、こんな時期でなくても、
一つ一つの絵は、その人の表現したい何かを
訴えかけているのです。

「レベル高いね~」
と、下世話な言い方をすると、
絵の良し悪しを彼女なりに知っている母が、
「今回はすばらしいね」
と、やはり何かを思った様子でした。
丁寧さも技量も色も技法も
構図もテーマもまるで様々。
とうてい、70歳以上とは思えない
まるで17歳の人が書いたのでは(主観ですが)
…というような初々しくて
きっぱりした線使いの作品もありました。
「絵は、年齢じゃあないねえ。」
母と頷きました。
いえ、年齢を経たからこそ、
積み重なって、いらないものを振り払って
残った自分らしさなのかもしれません。
「人は年を経て子供に帰るというけれど、
そういうよさもあるねぇ。」と母。
また、単なる技量に頼り過ぎない、
真っ直ぐに表現したいものを表現している
そんな印象を持ちました。
「人」の個性が見えました。
…
色々な展覧会を見ても、
一つ一つの絵を覚えていない事が多いです。
印象に残った数点だけやっと思い出せる。
ところが、この展覧会は、
あとから、あれもこれも、あんなのがあったね~と
家族で誰もが思い出せる、
そんな一点一点の個性がありました。
こんな素晴らしい展覧会を開いて下さって
ありがとうございます!
(なぜか木の絵は多かったけど)
もし、まだ間に合っていける方がいらしたら
是非お勧めします!
行ってらして下さいね♪
ながなが、感想でした。

追伸:
そうそう、マイファーザーが賞を頂きました。↑
良かったら探してきて下さいね♪
小穴という姓で(二人います)舟の絵です♪
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それは、松本市美術館のオリジナル企画展で、
70歳以上の公募による美術展(第4回)
「老いるほど若くなる」展です。
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/p3/p3-html/p3-kikaku12.htm
ご紹介がとてもお遅くなってしまったのですが、
これがまた、とてもよかったんです!
明日までですが、今からでもいける方は是非ご覧になる事を
お勧めいたします。
…と、結論を先にかいてしまいました。

こちらの公募展、全国公募展ですが、
今回は、467人応募から、入賞した30点を含んで、
入選した作品110点が展示されています。
この展覧会の始まりには、こんな経緯が。
初代館長となった米倉守氏が、
その長い経験の中で、
ある程度年齢を経た方の絵の中に
技量ばかりでなく、
とてもエネルギーのある絵が沢山あることを感じ、
ご自分が館長となったこの美術館で、
70歳以上に限定した美術展を企画したのでした。
私は拝見するのが3回目ですが、
今年、入り口近くの部屋から、既に
一つ一つの絵の発するインパクトの強さに驚きました。
沢山絵が並んでいるのに、
どの絵も、ちゃんとその存在感がある。
どの絵も、時に繊細な、または強さを秘めた
世界観がちゃんとある。

どの絵も、上手いな~とか、
70歳以上なのに…とか、
そんなことを微塵も感じさせない、
絵そのものの迫力をもって、主張していました。
あまりの粒ぞろいに、
いつしか心が熱くなり、
三つ目の部屋に差し掛かったときは
こみ上げるものを抑える事が出来ませんでした。
展覧会をみて、涙がこみ上げるなんて
今まで一度も経験した事がありません。
こんな時期だからかもしれない。
でも、こんな時期でなくても、
一つ一つの絵は、その人の表現したい何かを
訴えかけているのです。

「レベル高いね~」
と、下世話な言い方をすると、
絵の良し悪しを彼女なりに知っている母が、
「今回はすばらしいね」
と、やはり何かを思った様子でした。
丁寧さも技量も色も技法も
構図もテーマもまるで様々。
とうてい、70歳以上とは思えない
まるで17歳の人が書いたのでは(主観ですが)
…というような初々しくて
きっぱりした線使いの作品もありました。
「絵は、年齢じゃあないねえ。」
母と頷きました。
いえ、年齢を経たからこそ、
積み重なって、いらないものを振り払って
残った自分らしさなのかもしれません。
「人は年を経て子供に帰るというけれど、
そういうよさもあるねぇ。」と母。
また、単なる技量に頼り過ぎない、
真っ直ぐに表現したいものを表現している
そんな印象を持ちました。
「人」の個性が見えました。
…

色々な展覧会を見ても、
一つ一つの絵を覚えていない事が多いです。
印象に残った数点だけやっと思い出せる。
ところが、この展覧会は、
あとから、あれもこれも、あんなのがあったね~と
家族で誰もが思い出せる、
そんな一点一点の個性がありました。
こんな素晴らしい展覧会を開いて下さって
ありがとうございます!
(なぜか木の絵は多かったけど)
もし、まだ間に合っていける方がいらしたら
是非お勧めします!
行ってらして下さいね♪
ながなが、感想でした。

追伸:
そうそう、マイファーザーが賞を頂きました。↑
良かったら探してきて下さいね♪
小穴という姓で(二人います)舟の絵です♪
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