こんな時だからたまには良い宿に泊まってみよう と
go-toを利用して大町の老舗ホテルに宿泊しました。
私の旅の目的は写真を撮る事なので
出かける回数も多く夜中の出立などもあり
ほとんど出入り自由のビジネスホテルが主でしたが
この35パーセントオフは魅力です。
普段はスルーするワンランク上の宿を利用する人が増えていますね。
ロビーに立ち入った際、格式の高さがうかがわれ
流石に老舗のホテルの品位を思ったものです。
みるとフロントの手前に畳の座敷が備えてあり
そこに日本画の美人画が対で展示されていました。
あれっ 上村松園の絵かな ??
日本画に造詣も深くない私は
単に自分の知っている人を思い浮かべたのですが・・・
家に戻ってからもどこか気になっていたので
ホテルの方に電話してあの絵の作者さんを尋ねました。
「 ああ あの絵は高木義夫画伯のもので本物なんですよ 」と
フロントの人が丁寧に教えて下さいました。
10代で日本画の大家、伊東親水に師事して
日展の特選を複数回受賞した有名な画伯だそうです。
検索してみると上村松園の絵と遠目にはよく似ていますが
顔の描き方とかやはり異なっていましたね。
老舗ホテルとはいえロビーにこんな高価な絵が
飾られているなんて正直驚きでした。
でも、やはり日本人ですね。
日本古来の伝統とか文化に触れると
どこか届いてくるものがあって
思わず目を留めてしまいます。
高木義夫画伯の絵は全く初めてでしたが
強く印象に残った作品でした。