何年ぶりだろう、ここに立つのは・・・
そんな思いが繰り返し沸き上ってくる旅でしたよ。
雨予報なので初めからお天気も期待せず
ただそこに立つことを目標にしたお馴染みの場所は
少し見ないうちに様々変化がみられて
気持ちは複雑でしたが思い出の上書きが出来たことで
自分に言います、「 よかったね~ ^-^」
霧ヶ峰のニッコウキスゲは
通い始めて例年7/20頃と決めていましたが
ここ数年は1週間から10日ほどは早くなったようですね。
車山肩にあった車輪も無くなっていて
キスゲの最盛期はとっくに過ぎていたようです。
そういえば白樺湖の池の平ホテルが姿を消していて
すわっ閉館かとびっくりしたものですが
建て替えとの話にもうもうホッとしたものです。
あのホテルは白樺湖では象徴的なところだったので
斜陽の波に飲み込まれなかったのだと嬉しくなりますね。
ここで最も綺麗だったのはこの花、
確かオオウドかシシウドの仲間でしょうか。
強い風と雨が降ったり止んだりする中
池のくるみまで来てみると
当然、富士山の姿は見ることは出来なかったけれど
時折、写真が撮れるような瞬間が何度かあって
ありがとう~ !! でしたよ。
したい事と出来ることは
年々かけ離れていくようにも思えますが
諦めないで少しの我慢と工夫で何とか補えば
近づけることもあるのだと最近思うようになりました。
私の場合、昼間は体を休めて
早朝と夕方に動くことでだいぶ疲れずにすみました。
この後、自分の中で大事な場所へと回っていきましたが
記憶と記録の旅は雨にもマケズ風にもマケズ
ハッピーで嬉しいものになりましたよ~ ^-^
北国の冬は寒いね
雪が降る前がとてもしばれて
風さえなければ降ってしまうと割としのげる
雪の降る街を・・・
雪の降る街を・・・
思い出だけが通り過ぎて行く・・・
街は人通りも無く
漠然とした希望を抱いて
新しい年に向けてカウントダウンに入っていた。
金沢東茶屋にて
この冬の旅の締めくくりは 中山道の奈良井宿でした。
小雪のちらつく日でしたね。(2/10)
最寄り駅は中央線奈良井駅。
宿場町に合わせたような格子戸の駅舎です。
奈良井宿は中山道69次の中で
ちょうど真ん中の宿場町で
木曽11宿の中では標高900mと最も高い所にあり
南北1kmと日本最長を誇ります。
宿の二階手すりに手ぬぐいをかけながら
ひょっこりと黄門様や弥次さん喜多さんが顔を出しそうな
そんな江戸風情も漂って来るような気がします。^-^
宿場内には6か所の水場があり
湧き水の豊富なことが分かります。
水もいろいろでそのまま飲めるもの、
沸かしたほうが良いものがあるようですね。
ここの建築様式の大きな特徴は
二階を少しせり出した出梁(だしばり)造りですね。
2階の手すりの真黒くすすけて落ち着いた格子
その両脇につけられた袖うだつ(白い逆三角形の部分)
長く伸びた軒のひさしを抑えた猿頭と呼ばれるサン木は
格子やしとみ戸とよく調和した味わいがありますね。
ちょっと立ち寄った食事処ではいろりが切ってあったり
昔ながらの暮らしをそのままに再現しているところも・・・
たまたまこの日はお休みの所も多くて
町並みには人の姿も少なかったのですが
参勤交代の頃、さぞかし賑わったであろう宿場町の
声や音、人々の姿などが蘇ってくるような
豊かなひと時を過ごさせてもらいました。
今年も素敵な冬の旅をありがとうございます。
福地温泉から新穂高温泉方面へ
R471号を少し北上したら新平湯温泉のバス停があり
そこから左手の平湯川に向かって下りていくと
タルマの滝があるタルマライトアップ会場です。
10台ほど停められる駐車場から
川へと下りていくのですが すごく凍結した坂道に
おがくずのようなものが 撒いてあって
これでずいぶん安心して歩けました。
日中でもやはり写真を撮りに来る人も多いようです。
ここは青だると違って
作りは粗っぽく自然のまま荒々しい感じです。
それだけ凍てつくということでしょう。
5時半の点灯に合わせて再度行ってみると
なんだかちょっとドキドキしてきます。
灯りがつくとまた綺麗ですね~ ^-^
昼間とは全く印象が違います。
この日は-10度
きりりと冷えています。
どこかファンタジーの世界ですね。
冬ならではの素敵なおもてなしのように思えます。
川を隔てた崖の方にライトが当たっていますが
どうやらその向こうに凍ったタルマの滝があるそうですが
ちょっと分かりにくかったですね。
若者たちがここで記念写真を撮るようです。^-^
寒いのも忘れてすっかりと氷のアートに魅せられて
帰りの坂道もなんのその ^-^
ここから8.00から始まるという
中尾高原のかまくら祭へと向かいます。
平湯バスターミナルから温泉街を抜け
R471号に合流してすぐに
クマ牧場の先を左手に入る道があります。
ここから間もなく福地温泉です。
12月後半から3月24日まで
青だるがみられるので立ち寄ってみました。
青だるとは
岩から滴り落ちる水が凍りついて
青い水の帯のように見える現象のことです。
ここは日本昔話に出てくるような温泉宿が連なる所ですね。
その入口左手の崖に青だるはあります。
やや青み帯びた氷の柱は鋭く伸びて
氷の芸術のようです。
実際には沢の水を木々に噴霧して作っているようですね。
まわりには氷の彫刻もあり、夜のライトアップも
また違った趣で美しい幻想的な世界です。
福地温泉は「昔話の里」とも言われ
村の中に語り部の話を聞くことも出来るところがあります。
夜、提灯の連なる雪の道をゆっくりと
青だるのライトアップを見に行くのも、この時期ならではですね
ひがし茶屋町間近の浅野川沿い夜景
世間では「平成最後の・・・」 というフレーズが飛び交うようになりました。
ほんとに平成も残りわずかですね。
12月31日、平成最後の大晦日にいたのは金沢でした。
浅野川大橋
金沢には 三大茶屋街があります。
ひがし茶屋街、にし茶屋街、そして主計町茶屋街ですね。
芸妓さんが多くてしっとりと静かなのはにし茶屋街
観光客も多く賑やかなのはひがし茶屋街のようですね。
主計街だけが東西南北がついていませんが
これは花街になったのが明治以降で
ここに加賀藩士 富田主計の屋敷があったためにそう名付けられたそうです。
ここでは6.00過ぎに訪れた東茶屋街の様子をご紹介します。
もうあたりはひっそりと静かで灯りも少ないです。
ここは夕暮れ時など着物の女性が華になる
情緒豊かな通りですね。
大晦日とあってもう店は閉められ
人通りもありません。
この薄暗さがかえって旅情を増すような
そんな気がします。
おそらく中では新年を迎えるための準備で大わらわでしょう。
金沢は泉鏡花や五木寛之などのゆかりの地です。
こんな夜には昔読んだ本が思い浮かぶようですね。
また橋に戻ってきました。
撮影設定を変えると雰囲気は全く違ってきますね。
ちなみに私が泊まった香林坊のホテル前は
こんな明るく賑やかな所で
この数時間後には新年の鐘を聞くことに・・・^-^
雪の少ない 信州を心残りいっぱいに後にして
富山から石川に入ってきました。
日本海側は大雪との予報に反して こちらも少なかったですね。
さあ あまり意気込まずにぶらりと散策することにします。
まずは武家屋敷通りから・・・
何日か前に降った雪が薄く残る程度でしたが
その昔加賀百万石の隆盛を誇った城下町の風情は健在ですね。
雪の多いこちらは土塀を守るために
冬になると薦が掛けられます。
前田利家が精魂込めて北陸一の城下を築いたのが思われますね。
この武家屋敷通りは今もきちんと整備され
子々孫々大事に継承されてきたのが偲ばれます。
ここは宿をとった香林坊から歩いてすぐなので
バス停からも近く分かりやすい所にあります。
2018年の締めくくりに
加賀百万石の城下を歩く・・・おつなものでした ^-^
今回は泊まりませんでしたが
昔、取りつかれたように信州に通っていた頃
安曇野に行くとお世話になっていた宿、食事処です。
長野道から306号線に出てすぐ
大王わさび農場の手前左手に 大きな農家民宿が出てきます。
万水川畔に立つアンティークな建物ですぐに分かります。
ちょうどお昼時だったので 食事に立ち寄りました。
ここはそば処でもありトッピングとしてバイキングも楽しめます。
ただ ソバが出てくるまでに田舎のおふくろの味的な
一品料理をあれこれとたくさん食べていると
いざそばが出て来ると 食べきれないほどの半端ない量に圧倒されます。
少しずつ味わった方がいいでしょう。
民芸調の屋内を撮らせてもらう許可を得て
3階まで上がらせてもらいました。
懐かしい・・・
女子の一人旅は敬遠されがちですが
何度かお世話になり 最低限の関わりで放っておいてもらえるので
自由にのんびりとさせてもらったものです。
ここは民芸タイプとビジネスタイプ二種類あって
民芸タイプを選ぶと非日常 の味わいもまたいいものです。
ただトイレがないのが不便でしたが
広くて綺麗なトイレが遠くない所にあります。
気にならない方はコストも安いのでいいかも・・・
私は大王わさび農場の桜の頃、雪の頃にお邪魔していましたが
あの透き通るような川辺にある水車が 撮影にも使われたという
「七人の侍 」を思い起こさせ夢中で撮っていました。
田に水を張った景色を3階の展望台から眺めると
アルプスの山々が田に映り込んで
それは何とも言えない美しい眺めでしたよ。
付近では道祖神があちこちに見つけられて
安曇野らしい風情にほっこりします。
青春の1こまに登場するお宿 ごほーでんは
甘ずっばい思い出と共に 今もどっかりとしたたたづまいで
安曇野の地に健在でした ^-^
年末に安曇野の御法田 遊水池へ
コハクチョウに会いに行ってきましたよ。
天気予報では大雪との事でしたが
行ってみると安曇野は案外雪の少ない所のようで
まわりは穏やかな冬枯れの景色でした。
去年は遊水池にたくさんの白鳥がいたものですが
今年は池から続く川の方に集まっていました。
数は去年よりずっと減っているようですね。
ここで愉快なドラマが繰り広げられるのを
ずっと笑ってみていましたよ。
様子はフォトチャンネルでご覧ください ^-^
安曇野遊水池のコハクチョウ