八千穂高原、白駒池から霧が峰へ

 

翌朝、お天気は下り坂との予報どおり　白根草津ルートは一面ガスが立ち込めて

またもやおっかなびっくりのノロノロ走行です。

対向車もすぐ間近になって初めてライトが見え、横を過ぎる時に車の色がわかるような

濃いガスです。

こんな時は　無理せず墨絵の様な幻想的な世界を楽しみましょう。

 　あたりに誰もいない湿原の木道は雨まじりの中　うん　とても幻想的です。^-^

　 南下していくと少しはましになるでしょうか。

 　草津から軽井沢を抜け　佐久からようやく八千穂高原に着くと　そこは晴れ～～～♪

　 なんて嬉しい　^-^　白樺の群生もみな元気です！

 　ここの白樺もだんだんと大きくなってきました。

　 母と　まるで爪楊枝みたいだね　と笑った頃は頼りなげな細さで群生していたものです。

 　八千穂から白駒へと向かう途中にかかる橋からの展望も　空が大きくて好きなところです。

 　白駒池．．．まだ少し早いようですね。

　 霜がおりたら赤い色も強く濃く出てくるでしょう。

 来年は10月15日過ぎてからを考えた方がいいのかも．．．年々暑くなるのだし．．．

 　いつも思いますが　若者よりも年配の方たちが圧倒的に多いですね。うん　元気！

 　夕暮れも近づき宿に着いてから　ガソリンが減ってきているので　一番近いスタンドを聞くと

　 近くのが次々つぶれて　40キロ先の霧が峰分岐点のところだと言います。

　 まだ余裕はあるけれど　明日早朝から70キロのビーナスラインを往復するには不安です。

　

  霧が峰のスタンドはまさに閉めたばかりのようで　どうしよう．．．と困っていると

　 おじさんが出てきて　「閉めたんだけど　もうないの？」

　 「明日朝からのがもう不安で．．．」　悲しそうに言うと

　 ［おや　旅してるんだ～そりゃ不安だね。いいよ　入れてあげるよ」　と　「わ」ナンバーを見て

　 親切に入れてくれました。　とその時、遥か右手向こうに徐々に鮮明になっていく富士山が!

　 「わあ～綺麗だあ　撮らなくちゃ～」　と興奮していると　

　 「車　ここに置いてていいから　撮っておいで」　と　言いかけて

　 「それよりね、1キロほど先を右に曲がれば真正面に綺麗に見えるよ」

　 「ああ　池のくるみですね」　「なんだ　知ってるの。そうそう　そこが一番いいよ」

  おじさんの言うとおり　池のくるみからは富士山が真正面です。

　うん　綺麗．．．．

  やがてほんのりと赤み帯びた富士山に　ただただ魅入っていると　ジープが横にやってきて

　 「いいのが撮れたかい？」　さっきのおじさんです。

　 お礼を言うと　「よかったね～気をつけて行きなさいよ」　と笑顔です。

　 ガソリンが減っていて　こんな幸運に恵まれました。

　 おじさん　ご親切にありがとう～～♪ 　素敵な2日目でした。