栂池の紅葉 2016.10.03

 

 

早朝からの雨音・・・

宿の裏手の林は濃い霧に包まれています。

前年は１０月１０日に訪れて　ヒュッテの人からは

「最近は栂池は９月末から１０月初めがいいよ。遅かったね」と　教えられていて

今年は１０月３日に合わせてみたのですが

長引いた暑い夏と　幾度かの台風のため　色づきがもう一つだったようです。

 

 

まあ、せっかく来たのだから　とにかく登ってみよう。

山の天気は気まぐれなもの　瞬間の幸運があるかも知れない　と

この時期にしては珍しく　あの長蛇の列もなく　ゴンドラもロープウェイも

すいすいと乗り継いで 栂池自然園に着きます。

さあ　歩こう　!!

 

 

歩き始めると　あはは　すぐさま白い世界に包まれました。

視界が2,3０メートルくらいでしょうか。

前を歩いて行く人が　靄の中に消えていくような幻想的な光景です。

 

 

ゆっくり歩けば　３時間半ほどのトレッキングですが

ワタスゲ湿原から浮島湿原にかけては

もう景色どころではなく　諦めてビジターセンターに引き返すと

 

 

１１時半頃から観光協会によって

紅葉祭の餅つきが行われ　訪れた人たちに　よもぎ餅が振る舞われました。

高齢の方たちの　心もとない立ち位置や　つき方にひやひやしながらも

途中で休んだりするその愉快な餅つきは　周りの笑いを誘って

つき立てのよもぎ餅は　なんとも美味しかったですよ。

このあと　きのこ汁や甘酒も振る舞われて

これだけで　お昼ごはんに十分でしたね。

そんな時、

「あっ　晴れてきた～ !!」　と　誰かが叫び

見ると　青い空がどんどん雲間から広がっていきます。

 

 

 

その場に居た人たちは　一様に身づくろいして

また自然園へと歩きだしていきました。

 

 

この晴れ間の間に

水芭蕉湿原を　ぐるりと回ることくらいは出来そうです。

 

 

北アルプスも顔を見せてくれ

今年は冠雪はしていなかったけれど

冷え込むと　ここで紅葉と冠雪のアルプスが同時に見られるのですね。

またの機会に期待しましょう。

 

 

来蓮華山から白馬乗鞍岳へのスロープが

一部姿を現し　ああ　これこれ　この紅葉・・・

山はきまぐれ　でも山は魅了してやまない　そんな事を思うことでした。

 

栂池自然園は　水芭蕉湿原一周位なら

車いすでも十分に回れます。

ゆっくりゆっくりと歩けば　体力に自信のない方でも

お天気の良い日には　この紅葉に出会うことが出来ますよ＾-＾