田舎に帰ったついでに岡山まで足を伸ばして
倉敷水島にあるコンビナートの夜景を見てきましたよ。
ニコンD7100で撮るとこんな暖色。
機種によって仕上がりはだいぶ異なるようです。
こちらはオリンパスE-M1 MarkiⅡ
クールな寒色に映り込んでいました。
さすがにコンビナートの夜景はダイナミックで
近寄ると圧倒されますね。
少しシャッタースピードを間違えると
思いがけない面白いものが撮れるようです。
ずっと昔、倉敷のある病院の友人が話していました。
当時学校を卒業して就職すると
親元から離れた子たちは一人暮らしなどする人はいなくて
大抵は病院の寮に入っていました。
看護師さんたちとは別棟に
栄養士、薬剤師、検査技師、医療事務の人たちが入り、
寮長の指導の元規則正しい生活を送っていたのですが
5月、6月病というのか親元が恋しくなるのですね。
元気のなくなった娘たちを気分転換させてやろうと
営繕のおじさんがみんなを鷲羽山の夜景に連れ出してくれました。
当時はまだまだ駐車もしやすくて
いろんなところから見ること出来たのですね。
それは透明感のある美しい夜景で
その圧倒的な美しさにピュアな彼女たちは
説明のつかない思いが突き上げて来て
ひとりふたり、そしてみんなが涙を流したと言います。
お、おいおい とおじさんは慌てたそうですが
「こんな綺麗なものを見せてもらってありがとうございます」 と
全員が感動していたよ と話してくれました。
そっかあ、感動に理由など要らないんだね・・・
私が初めて鷲羽山からの夜景を見てから
もう何十年も経ちますが
その気持ちは物凄くわかる気がしています。
また来ましたよ。
当時と変わらない美しい夜景に
彼女たちと同じように
心が洗われるようでしたよ。