難有ればこそ有り難し

変わらないもの 変わりゆくもの

暫く冷静に考えていた。

やっぱり私は
娘第一を変えたくない。

難しいことは分からない。

愛とか恋が一時的なものか、長期的な実りあるものかなんて誰にも分からない。

本人達にも分からない。

気持ちが移ろい変わりゆくのは当たり前なこと。

誰も人の心は縛れない。
縛るべきでない。

但し自由な心を生きるなら
それなりに立場相応のケジメは必要だ。

私のケジメ。

私は親の勝手で僅か1年足らずで娘を片親にした。

二度と元主人とは関わらないと決め、今後の養育費なしの代わりとして相手の不貞行為に対し相当の慰謝料を請求し、その引き換えに二度とお互いに姿を現さない約束をし別れた。

娘が意思表示が出来るようになるまでも待たず完全決別をした。

その責任は大きい。

責任を果たすため娘に寂しい思いを強いて働き続けた12年の代償はさらに大きかった。

その代償を娘1人に全て被せてしまった。

私は罪深い人間だ。

残された人生は償いの人生だと弁えてきたはずだ。

その償いは
娘を二度と1人にしないこと。

それだけは分かる。
逆を言えばそれしか分からない。

この気持ちを言葉にして伝えることが出来ないのだ。

嘘は付きたくない。
誠実でいたい。
言葉を大切にしたいと思う。

難しい………。

昔の私なら相手のことなんてお構い無しに思ったことを思ったまま表現しただろう。
相手が傷つこうとも相手に嫌われようとも自分に素直で生きてきたはずだ。

いつからだろう。
守りに入るようになってしまったのは?

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