>直流安定化電源(以下、直流電源)は、交流を一定の直流に変換するための電気機器です。その機能は出力電圧を一定に保つことですが、残念ながらインテリジェントな直流電源を使用していても、不適切な配線がシステム全体の動作や性能を台無しにすることがあります。
電源ケーブルと負荷ケーブルを直流電源に接続する際のベストプラクティスを説明します(直流電源が定電圧モードで動作すると仮定しています)。電気系統における典型的な配線の問題点とその回避方法について、より深く知ることができます。
菊水電子工業株式会社は、計測と電源の複眼思考を持つエキスパート(専門メーカー)です。 菊水電子工業株式会社は、1951年創業の電子計測器・電源装置の専門メーカーです。 60年以上かけて培ってきた電子回路技術や実装技術を結実した当社製品は、エレクトロニクス関連の研究や、その応用製品の開発・製造に不可欠な設備機器として、国内外の多くのお客様にご利用いただいております。 そして近年は、それらの製品や周辺機器を組み合わせた「試験・計測ソリューション(特注システム)」についても積極的に取組んでおります。 直流安定化電源 菊水電子工業
長い電源ケーブルを使用する場合
- 電源ケーブルはできるだけ短いものを使用する。ケーブル長が半分になれば、入力電圧降下も半分になります。
- 電源ケーブルはできるだけ太いものを使用する。電源ケーブルの断面積が2倍になれば,入力電圧降下は1/2になります。
- 電源ケーブルの接続が緩んでいないか確認し,必要であれば締め付ける。
長いロードケーブルを使用する場合
負荷ケーブルが長いと、負荷電流が増加し、負荷電圧が低下することがある。この電圧降下を補正するために、一部の直流電源にはリモートセンシング機能が搭載されています。ここでは、リモートセンシング機能を使用する場合と使用しない場合の効果の違いについて説明します。
電線のインダクタンスは、負荷ケーブルの長さに比例します。負荷電流('IL')が脈動して急激に変動すると、負荷電圧('VL')もILに対応して振動する(図3参照)。
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