四国88箇所 歩き遍路 34日目

■１０／２４：晴れ
→６５：三角寺（さんかくじ）→別格札所・三角寺奥の院・仙龍寺（せんりゅうじ）
宿泊：常福寺（通称椿堂）（野宿）

・昨日の宿：JR伊予寒川駅（野宿）

寝ている間近に電車が走っているので、電車が走るたびに起こされたが、何とか直ぐに寝つけた。
朝食はローソンで牛丼を食べ昼食も購入した。山の上にある６５：三角寺のルートは、２０：鶴林寺への
ルートと似ていた。瀬戸内海をバックに、四国中央市や川之江市が山の上から望むことができた。
工場の煙突が3本に見えていたが、移動すると4本に見え、まるで漫画・こち亀のお化け煙突（59巻）を思い出した。

三角寺の階段は昔の階段によく見れれる１段１段が高かった。また、雨の後だったので、仏様の目から
涙が流れ落ちているようにも見えた。また、手前の長野商店という店でふかし芋１００円を買った。

本来は三角寺で愛媛県最後の参拝になるのだが、三角寺奥の院が千と千尋の神隠しに出てきた建物に
似ているというので寄り道してみることにした。三角寺本堂横の遍路道は現在誰も使っていないとの
ことなので、車道を通り三角寺奥の院を目指す。この辺りは往来が少ないので、三角寺からの約8.5km間を
歩いても車と5台位すれ違った程度で、本当に静かな山奥だった。そのため、後1kmの標識を見た時は叫んだ。
参道の階段で、おばあさんに200円の接待をしていただいた。

三角寺奥の院の本堂は舞台造りとなっていて、本当に趣のある本堂だ。苦労して来たかいがあった。建物に入るのに
スリッパに履き替え、本堂で正座をして参拝した。四国88箇所では、堂内に入って拝むことは無いので、
珍しい体験をした。納経も88箇所以外では初めてした。納経所のおじさんと私の地元の徳島県についての
話しをした。そして、次に進むために今度はダムの横を歩いたり、長いトンネルを歩いたりした。

タクシーのおじさんに1000円を接待していただいた。横に乗っていた人が遍路の格好をしていた。
愛媛ではよくお金や食べ物をいただく感じがする。

今日は、常福寺（椿堂）のお堂の軒下を貸してもらい野宿をした。情報では通夜堂であったが、
大師堂が改築のため通夜堂をやめていた。ここのお寺の夫婦とは暫く話をして、私ぐらいの
歳の子供がいるようだ。お堂は暗いので電灯を貸していただき、お茶も出してもらい、
付近で購入したUFOと芋と食パンとオニギリ1つが今日の夜食。あと、みかんも店の人に５つもらった。
今日が最後の愛媛県の宿泊場所だ。

愛媛県の方言は、特に広島の影響が強く「じゃ～、～けん、じゃねー」と「じゃ」を語尾につけていた。
予想外に高知県よりも宿泊日が多かった。足は痛さに慣れて、痛いのが普通なので次々と歩けた気がする。
大体1時間で4キロは普通にキープできるようになった。