見出し画像

札幌・円山生活日記

東京メトロ東西線「行徳駅」近くの名物コロッケ~創業40年「肉のマルマン」&二号店「マルマン精肉店」~

山本周五郎『青べか物語』にも登場する歴史あるまち千葉県市川市「行徳」。東京メトロ東西線「行徳駅」を最寄りとする創業40年の「肉のマルマン」の自家製コロッケは知る人ぞ知る行徳の名物で行列人気です。近年には店の2代目夫婦が2号店「マルマン精肉店」を開店し共に繁盛しています。

一時帰京2日目の「大横川遊歩道」での河津桜鑑賞の後は「行徳」にやってきました。四谷三丁目から転入し札幌へ転出するまで住んだ懐かしい街です。きっかけは同じ大手町に通勤する友人が“大手町まで地下鉄1本で家賃も安い”と勧めてくれたこと。住んでみると確かに快適でした。当時より行列人気だったのが本日目的の「肉のマルマン」の自家製コロッケです。東京に一時帰京する度に通っていて本日は初めて2号店も訪問予定です。

東京メトロ東西線「行徳駅」駅前広場。行徳は江戸時代には遠浅の沿岸に広がる塩田から採れる戦略物資たる塩で徳川家康より保護された歴史あるまちです。家康が鷹狩りの際に通ったとされる「権現道」も近くにあります。また山本周五郎の名作『青べか物語』にも『徳行』(主舞台の浦安は『浦粕』)として登場し近年では「神輿のまち」と喧伝されています。

「行徳駅」から隣の「妙典駅」へ行く途中の末広地区に創業40年の「肉のマルマン」があります(地図)。平成12年(2000年)に「妙典駅」が開業する前は店の周囲には食品スーパーなどの店舗や飲食店等が並んでいたのですが「妙典駅」前に大型スーパーが開業して以後は衰退し残るのは「肉のマルマン」のみです。
そんな「肉のマルマン」を支えているのは肉屋の惣菜である揚げ物。「行徳駅」からも「妙典駅」からも離れた住宅街の店舗に開店の11時過ぎから行列ができる人気です。なお店は精肉店ですがあまり肉を購入している人を見かけたことはありません。

特に評判が「マルマン自家製コロッケ」。デパチカなどで売られている銘柄牛入り高級コロッケとは一線を画し個人的には庶民の味方の日本でイチバンのコロッケだと思っています。価格は長らく1ケ70円程度で売られていた記憶があるのですが少しづつ値上げしてでも税込み118円。CPバランス最高なコロッケです。なお店では生のコロッケ以外は電話等での取り置き依頼は受付ていません。


店前には河津桜が満開で《メジロ》が花の蜜を吸いにきていました。



創業40年「肉のマルマン」の2号店は「行徳駅」の駅前エリアにあります(地図)。「肉のマルマン」で創業者夫妻とともに働いていた二代目夫婦が2022年5月にオープンさせた店です。

店は創業店よりも洗練された感じで精肉の品揃えも豊富です。また2代目夫婦が新たに名物として売り出しているのが黒毛和牛の「行徳ローストビーフ」や岩中豚の「ローストポーク」など。自家製で限りがあるため昼過ぎには完売するとか。

もちろん創業店以来の揚げものもあります。人気のコロッケは税込み127円。店舗が新しい分だけ10円ほど高くなっています。それでも良心的な価格です。
折角ですので購入したばかりアツアツの揚げたてコロッケを近くの公園でいただきます。コロッケの主体はホクホクでねっとりしたジャガイモで玉ねぎと肉ミンチが少々。このねっとりポテト感が「マルマン」のコロッケならでは味わいで改めてイチバンのコロッケと嬉しくなります(個人の感想です)。


こちらは「メンチ」(同160円)。アツアツ・サクサクですがソースが欲しいかな・・と思える肉々しい感じです。コロッケには負けます。
そして土産用に購入した黒毛和牛「行徳ローストビーフ」。税込みで100g1,382円。二号店「マルマン精肉店」は訪問時には行列が出来るほどではありませんでしたが次から次へと客が来る人気ぶりでした。創業店より早い10時30分開店で揚げ物も含め予約・取り置き依頼を受けていただけます。以上で「マルマン」の2つの店舗でした。ご馳走さまです。

夕食は高校時代の友人たちと新橋の「鶏繁(とりしげ)総本店」です。サラリーマンの「聖地」新橋で1971年(昭和46年)創業の評判の焼き鳥店です。



「鶏繁(とりしげ)総本店」は1階のカウンター席が雰囲気もあって良いのですが予約ができません(店内画像は店のウェブサイトよりお借りしました)。
今回は空振りを避けて2階席を予約し「やきとりコース」をいただきました。

特に気に入ったのがレバー。ミディアムレアなコク味です。
そしてメニューには載っていない希少部位の「ちょうちん」。店員さんに聞くと2串だけ残っているということで即追加注文です。鶏の卵巣の中で卵の形になる前の卵黄の部分「きんかん」と輸卵管(ゆらんかん)や卵巣部分の「ひも」を一緒に串に刺して焼いたものです。

こうして持つと提灯のように見えるのが名前の由来です。レア状態の「きんかん」のトロッとした卵黄感が美味しいです。

もう一つ感心したのが日本酒のサーブ。冷酒を頼むと1合入る大きなぐい飲みに一升瓶からなみなみと、しかし一滴もこぼすことなく注いでくれます。一種のパフォーマンスを見るようでした。雰囲気も良く美味しく焼き鳥をいただきました。ご馳走さまです。以上で一時帰京の2日目も終了です。ありがとうございました。3日目に続きます。

「肉のマルマン」
住所:千葉県市川市末広1-12-2
電話番号:047-397-5236
営業時間:11:00 ~ 19:00
定休日:日曜、木曜、祝日

「マルマン精肉店」
住所:千葉県市川市行徳駅前2-1-0-13‐101
電話番号:047-323-6332
営業時間:10:30~18:30
定休日:日曜日、第一、第三月曜日
(2024.2.28)




最新の画像もっと見る

最近の「旅行」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事