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札幌・円山生活日記

人気漫画『ゴールデンカムイ』にも登場した「花園だんご」の「菓匠 小樽新倉屋 花園本店」~紅葉めぐり2023(小樽編その4)~

人気漫画『ゴールデンカムイ』にも登場した小樽名物「花園だんご」で有名な「菓匠 小樽新倉屋 花園本店」。100%国産の上新粉と北海道産餡で作った賞味期限当日の名物だんごが店内でいただけます。JR小樽駅から徒歩10分ほどの「小樽花園銀座商店街」にあります。

【紅葉めぐり2023(小樽編)】の締めくくりは「小樽花園銀座商店街」にある「菓匠 小樽新倉屋 花園本店」です。今回の訪問でも小樽名物の一つのスイーツを外す訳にはいきません。ただ魅力的なものが多く店の選択に悩みました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により長い休業期間を経て本年7月に喫茶営業を再開した「洋菓子・喫茶の小樽あまとう」の「クリームぜんざい」も魅力で最後まで悩んだのですが結局『ゴールデンカムイ』気分で「花園だんご」をいただくことにしました。店は「JR小樽駅」から昔ながらのアーケード街を抜けた「小樽花園銀座商店街」の入口近くにあります(地図)。
小樽花園銀座商店街」の入口。

“花園公園名物の串団子”として「花園だんご(醤油だんご)」を食べる鶴見中尉と杉元(『ゴールデンカムイ』野田サトル、集英社、2巻第16話)。「花園だんご」は「花園公園」(現「小樽公園」)で売られていたことから名付けられたとか。


菓匠 小樽新倉屋 本店」の外観。店は米や味噌などを扱う食料品商として小樽色内妙見川畔で明治28年(1895)に創業。明治37年(1904)の色内大火により現在の花園町に移転し昭和初期より「菓匠 小樽新倉屋」として店を構えるようになったそうです。
店に掲げられた「小樽名物 花園だんご」の看板。

店頭の「花園あかり共用水道栓」。上水道が普及していなかった昭和30年代頃まで小樽の街で良く見かけたという「和田式耐寒共用栓」を復元したもの。以前はライオンの口から出る水を飲むことができたそうです。

店内飲食「和カフェ」や本店限定「どら焼きソフト」(テイクアウト可)などのメニューも店頭に貼り出されています。
店内に入ったところ。
店内には数量限定の「どらやき」含め和菓子や和テイストの洋菓子など幅広い品目が並びます。


店の一番奥まったところに置かれているのが「菓匠 小樽新倉屋 花園本店」の名物にして看板商品の「花園だんご」。黒あん・白あん・抹茶あん・正油・胡麻の全5種類あります。 
『ゴールデンカムイ』(2巻第16話)で鶴見中尉と杉元が食べるシーンが描かれた「醤油だんご」のケースには鶴見中尉のキーホルダー。
「花園だんご」は100%国産の上新粉(うるち米)を使った伝統の味。“山型一刀流”と名付けられた山型にたっぷり盛り付けられたあんの形状は庶民の味のだんごを刀の形のように見映えを良くして贈答品として使えるようにと二代目の新倉慎太郎氏が考案したそうです。今でもこの盛り付け方が代々継承されています。ちなみに「花園だんご」は伝統的な作り方をしているので賞味期限は当日です。通信販売でも取り扱いはありません。 
店内の広いカフェスペース。煎茶やコーヒー等のカフェメニューとともにウォーターサーバーも設置されており購入したものをその場で食べることもできるそうです。

「和カフェのお品書き」。ドリンクの価格にプラス250円すると「黒あん、白あん、抹茶あん、胡麻、お正油」の「花園だんご」の中から2種類選べます。追加は1本150円ですのもちろん5種類全制覇も可能です。 
「カフェラテ」(税込み380円)+「ドリンク用セットだんご2本」(同250円)+「追加だんご1本」(同150円)。だんごは醤油、胡麻、抹茶あん。コーヒーは1932年創業の北海道で一番の老舗珈琲店「珈琲焙煎工房 美鈴」製でした。

『ゴールデンカムイ』にも登場する「醤油だんご」、「胡麻だんご」、そして背びれのような“山型一刀流”のフォルムも美しい「抹茶あんだんご」。絶妙のモチモチ感が美味しいです。通信販売では取り扱っていませんので小樽に来たら是非食べたいものです。
本店限定の「どらやきソフト(レギュラーサイズ)」(同430円)と「抹茶づくし」(同700円)。
「どらやきソフト」は北海道産原料に拘った店自慢のどらやきとオリジナルのソフトクリームに粒あんを組み合わせた本店限定品。「あつひや」「和洋」コラボスイーツです。
「抹茶づくし」は宇治抹茶、抹茶アイス、お団子、粒あんが同時に楽しめる「菓匠 小樽新倉屋 花園本店」ならではのスイーツ。イートインコーナー限定です。いずれも美味しくいただきました。小樽の歴史と伝統に触れる思いがして満足のスイーツタイムでした。ご馳走様です。

小樽花園銀座商店街」の入口脇には昨年訪問した文学カフェ「魁陽亭 越治(かいようてい こしじ)」があります。こんな位置関係だったんだ!と改めて認識しました。
食後は「JR小樽駅」へ向かうべく昔ながらのアーケード商店街「サンモール一番街」 を抜けて「都通り商店街」へ。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により長らく2階の喫茶店の営業を休業していた「洋菓子・喫茶の小樽あまとう」があります。再開を待ち望んでいた人が多いのでたぶん混んでいるだろうなと思っていた通り2階を覗くと満席でした。次回の楽しみにして時間を良く考えて訪問することにします。以上で【紅葉めぐり2023(小樽編)】は終了です。ありがとうございました。

「菓匠 小樽新倉屋花園本店」
住所:小樽市花園1丁目3-1
電話:0134-27-2122
営業時間:9時30分~18時
定休日:1月1日
http://www.niikuraya.com/
(2023.10.17)

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