鍼灸師「おおしたさん」のブログです

東京都港区南青山で開業20年 / 6月から広島に帰る予定です

始発電車に乗り合わせる人々

2023年09月21日 | 考えていることとか思っていることとか
今日も青山一丁目を5時6分に出発する銀座線の始発に乗った。この電車に乗り1年以上経つが、同じ車両の同じドアに乗るため、車内もプラットホームのベンチでも、会う人はほぼ毎回決まっている。

早朝のこの時間に会う人は限られる。なので皆の動線は分かっている。私がプラットフォームに到着する時間、すでに缶コーヒーを飲みたたずむ男性は、必ず始発電車をやり過ごす。車内で必ず何某かの週刊誌を読んでいる女性も印象的だし、下車駅一つ前の駅の到着に合わせて毎回同じタイミングで席を立ち、到着駅で必ず一番に出る男性もそうだ、かれこれ1年以上ご一緒している人が何人もいる。もちろん話をしたことは無いがもはや同志、その動線を妨げないよう細心の注意を払うようにしている。

だいたいにおいて、最初は横柄だと思う人でも、毎日会えば親近感がわくというもの。席はたくさんあいているのに、電車のドアが開くやいなや、降りる人よりも早く車内に飛び込んでいくおばちゃんも、その行動はその日だけだったりする。そして前回は出口で立ちんぼし、乗降客の妨げに平然としてた人が、降りる人を気遣う日もあったりする。もちろんいまだに機嫌が悪い時もあったりするので、そのスイッチの入り具合が気になったりするのだが、少なくともイライラしている時は、朝からそういうスイッチなのね、大変だったのかな、って気遣い始める自分がいる。

もちろん本当に変な人も多い。銀座線の始発はどの車両にも外人が目立つ。そして大きなスーツケースを携えた人も。ほとんどの人は日本の慣習になじもうとしてるが、中には朝っぱらから大声でしゃべったり、邪魔になっているスーツケースを動かさない外人もいる。そんな車内を毒付きつつ移動する人がいる日もあったりするので、毎朝の些細な日常の観察ががぜん面白くなる。

毎日会う人も一回きりの人も、明日は会えるかわからない。そんな一期一会、この電車に乗り合わせた偶然、毎日同じ日々が続く中でのささやかな違いが妙に楽しい。さあ同志よ、今日も一日頑張ろう!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿