とりあえずいろいろ書いてますが……今、降圧剤を使っている方は急にやめちゃダメ ですからネ。
降圧剤に問題があると思われても、すぱっとやめると絶対に危険です。
日常の生活管理ができないから降圧剤が必要なわけですから、先ずはお薬をやめることの危険を考えないといけません。
って……言ってる事が違うって???……
23日に東京スキンタッチ会の講習会がありました。
この会、世にあるいろんな鍼灸師の会の枠を超えて、子どもの健康に関わりたいと考えている鍼灸師が集結するので、本当に面白い方が集まります。
その中で、いつもお世話になっている薬剤師でもある鍼灸師の方に、血圧の事を聞くと「あの本(高血圧は薬で下げるな!角川書店)を書いた医師・浜六郎先生のおかげで、現場はいつも混乱。これまでも混乱させるだけさせといて尻拭いをしないから、医療関係者の間では相手にされてない。」との事。
おお!!!
ということで……
あまり知らない世界に首を突っ込まないようにします。
わかんないことは分かる人に聞くようにします。
マア……西洋医学的なこともいろいろ書いてきたので、そろそろ私自身の分野である東洋医学を臨床も含めていろんな考察をしていかなければならない時期にさしかかっているようです……。
以下は私の考えです。
病院関係者は本当の病人を扱うことがほとんどなので、最悪のことを想定しないといけません。
ですからどうしても重篤な病気を疑うなどの、極論から始まる傾向にあると思います。
ですが……
その想定の仕方も国によって医療制度が違うので、根本的に医療に取り組む姿勢が違ってくると思っています。
例えば、海外には医療費がいらない国があります。
そういう国での治療は自ずと寝たきりの人を作らない治療に変わっていきます。
だって……
病人を作ってたら医者や看護士の仕事が増えてしまうではないですか~。
一方日本では、医療収入の大部分が大きな手術やお薬でまかなわれています。
まかなえないところでは、患者の人数をさばくしか無いような気がします。
国民健康保険制度という中途半端な医療制度の中で、医療関係者は収入を上げないといけません。
どこで稼ぐか……
言わずもがな……です。
もう一度わが国の医療制度をじっくり考えてみましょう。
日本の医療制度の問題が私たち患者側にどう影響するかを考えたとき、医療を提供する側が「人を助ける」ことと、「経済性」の間で何を選択するかということです。
それが分かれば、自分の病気の状態によって、個人病院を選択するか、大病院を選択するか、普段のかかりつけ医との連携をどうするか……といった医療関係機関との付き合い方も自ずと分かるような気がします。
今日はマジ話です。
私は、浜六郎先生の本を読んだことはありませんが、
臨床をしていて降圧剤を使っておられる患者さんの血圧が低すぎると感じることが多々あります。
そういう患者さんは、肩こりがきつかったり、手足がしびれていたり、身体がしんどく感じておられたり...
結局、本来身体のすみずみまで血液を送るために必要な圧力をお薬で減らすわけですから、
抹消の血液循環は明らかに悪くなっているわけです。
このことは、体表の血液循環だけではなく、
内臓の血液循環にも当てはまりますから、
安易な降圧剤の継続投与は慎むべきものと感じております。
私が一番懸念していますのは、
降圧剤による脳梗塞の誘発です。
血圧を下げることで脳出血は予防できますが、
血液の流れの勢いが落ちますので、
血管壁にいらないものが付着しやすくなり、
詰まり易くなるのです。
降圧剤を飲んでいて、脳梗塞を(繰り返し)起こしたり、
脳の血液循環が悪くなり脳の病変(認知症やうつ症状)を起こす人。
降圧剤の最も注意すべき弊害です。
最近ではお医者さんは、
上の血圧が135位で降圧剤を出そうとされるようですが、これはどうなのでしょうか?
良心的なお医者さんの中には、
高齢者の場合、上は160、下は90までなら薬の必要はない、
という判断をされる方もおられますが、私も大賛成です。
もちろん、降圧剤を使用し、血圧を下げなくてはいけないという時期はあると思いますし、
そのことには賛成ですが、
人間の身体は、半年~1年もすると本来の姿(働き)に戻っているようです。
降圧剤は、一生飲み続けるものではないという視点を、
皆さんに常に持っていていただきたいものです。
>降圧剤は、一生飲み続けるものではないという視点を、皆さんに常に持っていていただきたいものです。
私も全く同意見です。
医療関係者なら誰でも知っていることですが、血圧が上昇する因子というものがあります。
・血液量の増大
・血管収縮による血管抵抗の上昇
・血管壁の弾力性の低下
・心臓のポンプ作用の上昇
・血液粘度の上昇
私は高血圧になることにも何か意味があるのではないかと考えてしまいます。上に挙げた上昇因子を作用させるだけの何かが体の中でおきてしまったと……。
血圧を上げるには大変なエネルギーを必要とします。だけど体はそれを要求してそうしてしまった……。
血液の粘度が上がれば、末梢まで血液が届きにくくなるし、血管壁がもろくなってもそうなると思います。
何で体は血圧を上げることに賛成したのかをもう一度考えないと、降圧剤から開放されることは無いのではないかと考えてしまいます。
ただ、私の患者でも、痛みや不安材料が無くなればそれでいい、と考えている方がたくさんいます。
治療の継続と自宅での施灸はできないけど、とにかく何とかしてくれって言われても……。
「勉強せずに東大へ行く方法を教えろ!」と言われているようでとても不愉快ですが、治療方針を説明して、納得していただける方には私のできる限りの治療をしています。
降圧剤を飲んでいる人には将来的に医師と相談しながら、毎日飲んでいれば3日に2回にして、それで調子がよければ、2日に1回にするといった方向で少しずつ降圧剤から開放されるといいですね。
今の医療制度の中ではお医者さんも大変だと思います。上が140で降圧剤を処方しなければ多分医師会からにらまれるでしょう。必要ないと考えている医師のほうが圧倒的に多いと思いますが、今の制度の中で、個人病院が生存するには仕方がないことなのでしょう。
仕方がないからこそ私は医療を受ける立場の人間の1人として、自分が患者だったらどうするだろう……という視点で血圧の事だけでなく病気全般に対して考えるようにしています。
私も今年の初め上が140ぐらいにあがっていました。確かに気持ちいいものではありませんね。このまま下がらなければと思うとやはり気になるものです。
だけど、こういうときは上に書いた因子のどこかが高血圧を要求しているのだと考えると、先ずはお薬なんて考える余裕もありませんね。
どこかが問題で高血圧を要求しているわけだから最近の自分の生活スタイルを見直すことから始めればいいわけです。
血圧管理に関しては、医師会や薬剤会社等と距離を置いている医師ではないとなかなか踏み込んだ意見はいえるものではありません。
だからこそ頭を使って生きるサバイバル術を身につけないといけないと痛感しているところです