鍼灸師「おおしたさん」のブログです

東京都港区南青山で開業20年 / 6月から広島に帰る予定です

出世前診断が突きつける重い判断

2023年03月04日 | 健診・検査・予防接種
患者さんよりいただいたこのすてきな提灯
ちょうど目の前にあるこの提灯をみて一人にやける私がいます!

出生前診断が突きつける重い判断

子供の出生数は減少傾向にあるが、染色体疾患の検査を行う出生前診断を受ける妊婦の割合は増加傾向にある(1)。実際高齢になればなるほど子供の染色体異常の頻度が高くなる。晩婚化が進む日本でその心配が増えるのは当然だ。また6万人を超える妊婦が新型出生前診断を受けて陽性の確定が890人という事実から、自分は大丈夫だと思う心情も頷ける(2)

もし陽性、つまり異常がある、と診断された場合は、さらに“重い選択”を突き付けられます。2013年の導入以降、5年半の間に、6万人を超える妊婦が新型出生前診断を受けています。“陽性”が確定したのは約890人。そのうち9割が中絶に踏み切っているのです(2)

まず最初に出生前診断やNIPTを検索してみると、そのほとんどがクリニックの宣伝に付随するものだ。事実のみを書いているように思うのだが、陽性判定が出た場合の記述があまりに少ない。これだけ重い判断を委ねられる検査にもかかわらず、である。

ダウン症になる確率は20代で0.1%だが、NIPTを利用した診断の場合、35歳位で0.3%、40代で初めて出産する場合は実にその1%が陽性反応を示す(3)

もちろんどのクリニックの文言も事実を淡々と伝えるもので、そこから宣伝への導きは無いように思われるが、陽性判定の実に9割が中絶をしてしまうという事実。どうしてもNIPTへの誘導を感じざるを得ない。実際35歳以上の初産の方の検査が多いはずなので、当然不妊治療をしていた人の割合も多いはずである。その中でのこの中絶率の高さは異常に思うのだがどうだろう。ようやく授かった赤ちゃんを手放す選択をどのように整理するか、あらかじめ考えていない人も多いようなので、尚更そこまで宣伝したいのかと、クリニックのやり方に憤りを覚えてしまう。

だからこの検査を受けるにあたり、異常が無い事を確認するための検査としてではなく、結果が陽性だった場合にどうするかを想定して臨むべきだと思うのだが、果たしてどうだろう。

もちろん検査についてのフォローはなされていると思うのだが、陽性判定の人数は少なく、出生前診断をした結果、赤ちゃん手放してしまった方の後悔、障害のある子を育てることで家族だけでなく親戚との絆も深まったといった話と相まり、受けるのなら障害があることを想定した話し合いを夫婦で密にシュミレーションしておくべきだと思った次第だ。


初っ端から出生前診断ありきでNIPTに誘導されます。

(抜粋)
出生前診断を受ける割合は?
広い意味において、出生前診断を受ける妊婦の割合は、100%です。
妊婦が何らかの検査を受けるということは、出生前診断を受けていると言えます。


「陽性」確定の9割が「中絶」
2013年の導入以降、5年半の間に、6万人を超える妊婦が新型出生前診断を受けています。“陽性”が確定したのは約890人。そのうち9割が中絶に踏み切っているのです。


NIPT診断は20代で0.1%、40代初産で1%が陽性反応を示す。


子どもが宿った時点で「腹を括るしか無い」と思っている私です。
私が思うに、障がいがなくても育てにくい子は多々いるかと…
外見問題なさそうでも、協調性とか学習とか、うまくできないお子さんも多いわけで…
生まれた後も子育てって大変かも…


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