鍼灸師「おおしたさん」のブログです

東京都港区南青山で開業20年 / 6月から広島に帰る予定です

(13)流産のリスクを考えてみると

2013年01月24日 | 安産・逆子

 前回も書きましたが、流産のリスクを考えると、悪阻(つわり)の鍼灸治療をしないという事があって当然だと思います。

 ただし悪阻がある妊婦は流産しにくいとの研究発表が07年にイギリスでされてはいます。

(参照)つわりがあると流産しにくい 妊娠しやすいカラダづくりより

 

 上記の記事によりますと、流産のリスクの低い女性は過去に出産経験のあるということ、悪阻のあるということ、新鮮な野菜や果物を豊富に食べている女性だったとのこと。特に悪阻のある女性は流産になるリスクが70パーセント低かったとは驚きの結果です。

 余談ですが上記事には「カフェインの摂取や喫煙、適量の飲酒、教育レベルや経済的な環境、妊娠後の仕事の継続等の要因は、流産になるリスクへにの影響は確認されなかった」とのことです

 

 そこから考えても全く心配ないとは思いますが、先ほど述べたようにこの時期の流産や死産の割合を考えると尻込みしてしまいます。

 もちろん初診でも信頼関係がもてると思えば問題ありません。

 

 ですから

 「不安があれば治療しないという選択肢を持っても恥ずかしくはない。」ということ…

 なんでもかんでも治療しなくてはいけない…って思っている先生もおられるようですので…

 

 もしも仮に治療の次の日に流産してしまったというような事があれば、本人が納得したとしても旦那さんや親兄弟からのクレームもありえます。

 どこかのタイミングで流産に対して鍼灸治療というワードが検索されてしまった場合、ちゃんと対応できるかということは頭の片隅に入れておかなくてはいけないと思います。

 

 そのような理由で、悪阻の治療をする場合、やりすぎないこと、真摯に対応することを心がけて治療に望むようにしたいものです。

 

 ここまで慎重なのは、我が家もご多分に漏れず流産経験があるからかもしれません。

 原因を追求した経験があると、流産に納得したとしても矛先が鍼灸治療に向かう可能性は否定できません。

 

 何度も言いますが、これはあくまでも個人的な意見です。

 悪阻は流産のリスクが低くなるということですので上記のような心配は当てはまらないかもしれませんが、ご参考までに。

 


「安産のためにはり灸ができること」

「逆子治療について」 

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