中古車には同じものはなく、それぞれ状態が違います。それに伴い車両本体価格にも結構差があるわけなんですが、その他にも登録費用などの諸経費もお店によって違ってて、訳のわからない整備費用や保証費用という名の諸経費を計上しないと販売できないといった販売方法が横行してました。
そんなわけで2023年10月からは支払総額表示が義務となったわけですが、、、どうなんてしょうね〜(^_^;)
そんな支払総額表示になる前からも、なってからもよく聞くのが、納車整備の問題。
どこまでが基準かはほんとお店によります。整備をキチンとすればするほど利益は減って、その後の修理の入庫が無くなり更に売り上げ&利益が減るわけですからね〜(ノ゚0゚)ノ~
言葉ではいくらでも「当店はしっかりやってます!」って言えますし(^_^;)
そんなわけで?ではないですけど、当店ではお客様に請求する車検の時と同様に納車整備をやってますし、写真で記録を残して納車時に確認してもらってます(^^)
ということで、そんな納車整備をブログでも紹介させて頂きます!
ホンダ フィットハイブリッド GP5 2013年式 92800キロ
外装、内装ともに9万キロ走ってるとは思えないぐらい非常に綺麗な状態です(。・ω・。)ノ
キー電池は全て交換。
発煙筒、エアコンフィルター、ワイパーゴムも交換。
ちなみに〜エアコンフィルターはかなりの汚れ具合(^_^;)
エンジンルームに移って〜
バッテリーは問題なし。
ウォッシャー液は補充。
エアエレメントは交換。
プラグも交換でスレッドコンパウンドを塗布して取り付け。
クーラントブースター、フューエルワン、フューエルツーを添加。
下廻りはさすがに蓄積した汚れがあったので
スチーム洗車です(^^)
エンジンオイル、エレメント交換。
エレメントのガスケットにはシリコングリースを塗布してます。
ドレンガスケットは毎回交換してますが、国産車については請求してません。輸入車のみ負担をお願いしてますm(_ _)m
当店の標準オイル、プロステージS0W-30にスーパーフォアビークルを添加して充填。
ちなみにですが
プロステージSについては10W-40も在庫してます(^^)/
仕入れ量の違いで0W-30より販売価格が高いんですが、定価よりは安く設定しておりますm(_ _)m
フロントブレーキ。
ブレーキパッド、スライドピンともに問題なかったんですが
ピストンブーツに異変が、、、
派手に破れてますw(°o°)w
経年劣化というよりもブレーキパッドが一度交換されてる感じなので、交換時のピストンを戻す作業でブーツを正しく戻さず噛み込んでしまったのかな〜と┐(‘~`;)┌
勿論、ブーツは交換となるので
キャリパーを取り外して
破れたブーツの中を確認するとピストンが錆びてました(^_^;)
オーバーホールするために分解。
ピストンとの接触部やブーツを挿入する部分がまあまあな錆び具合だったんで
できる限り錆びを落として
シールとブーツを取り付け。
ピストンは一見酷そうに見えますが
表面錆びだけだったので綺麗にして再使用ってことで
組みつけ完了(^^)/
スライドピンも綺麗にしてシリコングリースを塗布。
車両に取り付けてオーバーホール完了。
右側はブーツの破れはありませんでしたが、社外品のシールキットは左右セットになるので一緒にオーバーホールしておきます(^^)
リアブレーキは特に問題なし。
綺麗にして接触部にシリコングリースを塗布してます。
ロアアームのボールジョイントブーツは破れてはなかったんですが交換しておきます!
古いグリースを取り除いてワコーズのハイマルチグリースを充填して
新品のブーツを取り付けました〜(^^)/
もちろん反対側も交換してます♪
ブレーキフルード交換。
タンデムモータシリンダ内とペダルフィールシュミレーター内の交換が必要なので2周交換してます。
タイヤを取り付ける前にハブボルトにスレッドコンパウンドを塗布しておきます。
続いてはエアコンのメンテナンスってことでエアコンガスクリーニング。
ハイブリッド車なのでオイルがPOEになります!
まずは施工前の作動確認。
吹き出し口温度がちょっと物足りない感じがしますが
手元の温度計では8.2℃なので問題はなさそうです(^^)
規定量の430グラムに設定してスタート(^^)/
最後に低圧充填で設定した量を正確に充填して
施工完了(^^)/
結果は130グラムの不足ってことで大した不足ではなかったんですが、エアコンシステム内に水分が無くなることが大事ですので!
ワコーズのパワーエアコンプラスを追加で充填。
7.6℃ってことで施工前よりも改善してます♪
大体終わったかな〜と思ってたんですがDCTフルード交換をしていないことに気付きました(>0<;)
ドレンアウトでフルードを排出。
ここにフィルターが装着されてます。
拡大すると何やらチラホラと付いてるのがわかるかと思います(^_^;)
ちなみに〜排出量は1.3L程度。
注入口はバッテリーの下らへんにありますが
取り外さずに注入が可能です(^^)
ミッションケース前側に油量調整のチェックボルトがあり、オーバーフローさせたところで充填完了となります。
整備モードでしばらくエンジンをアイドリングさせてから再びドレンアウト。
いつもやってる圧送交換ができないミッションなので循環交換です(。・ω・。)ノ
最後のドレンアウトでフィルターとOリングを交換しておきます。
左 最初にドレンアウトしたフルード
右 最後にオーバーフローしてきたフルード
十分綺麗になったと思います♪
そしてRECSで吸気系を綺麗に(^^)/
溶剤を吸入させたあとには、インテークマニホールドに残った溶剤をしっかりと吸引させて施行完了となります(^^)/
スキャンツールでDTCを確認。
ブレーキフルード交換時に入ったと思われるDTCなので
消去しておきました(^^)/
中古車の販売時にはガソリンを満タンにしているんですが、その時に給油キャップのストラップが切れてることに気付いたので
交換しておきました〜
最後に外装の仕上げ。
コーティングの依頼はされてませんが、一通りポリッシャーで磨いてバリアスコートで仕上げます!
綺麗になったと思います♪
で、車検を通して、登録・ナンバーの交付を受けて納車となりました(人*´∀`)。*゚+
皆様からの乗り換えのご相談をお待ちしています。
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