東日本大震災の緊急雇用創出事業を請け負ったNPO法人で約5億円の不正支出があったという記事。
「東日本大震災の緊急雇用創出事業を岩手県山田町から請け負ったNPO法人「大雪だいせつりばぁねっと」(北海道旭川市)に多額の使途不明金があった問題で、県は、同法人が使った2012年度の事業費約7億9000万円のうち約5億円が不正支出だったとする検査通知を町に送った。」
岩手・山田NPO問題 「事業11年度に破綻」 第三者委(河北新報)
不正の痕跡を残さないようにという意図もあるのかもしれませんが、経理の事務処理自体がかなりずさんだったようです。
「大雪の運営実態については現金出納帳がなく、事務処理の多くが岡田栄悟代表理事の口頭による指示のみで行われており「経理事務の基本を欠く」と批判。人件費には岡田代表の妻や母への支出も含まれていた。」
「岩手県山田町から緊急雇用創出事業を受託していたNPO法人「大雪りばぁねっと。」(北海道旭川市)のずさんな運営問題で、県は2日、事業の完了検査で、大雪の2012年度事業費7億9100万円のうち、約5億200万円が補助対象外だったと町に通知した。」
「補助対象外」の支出に補助金が使われたということで「不正」なのでしょう。
震災関連ではありませんが、別のNPO法人でも不祥事が起きているようです。
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少年サッカーの名門「FC戸越」が解散に!使途不明金の説明責任を果たさない専務理事は石原宏高系の品川区議(現代ビジネス)
「前代未聞というのは、NPO法人化によって、行政の各種支援を受けやすい体制になる代わりに、事業報告書等を東京都に提出しなければならないのに、この3年間、一切、提出されておらず、そればかりか法人内にも決算書等が残されていないことである。」
「選任の監督やコーチには、それなりの報酬を支払い、アルバイトの大学生にも日当を支払っていたという。サッカー大会の参加費用、移動のガソリン代、駐車場代、スタッフの慰労食事会代など経費もかかる。それは理解できるのだが、なぜ収支決算を残さなかったのか。そこに一番の疑惑がある。
「月会費は、封筒に現金を入れて持ってこさせていた。だから収入が幾らあったかがわからない。領収書の類も同様で、問題が発覚して、あわてて持ってきましたが、納得できないものが含まれているし、1年分に過ぎません」(理事長)
勘ぐれば、証拠を残さないようにしたともいえるわけで、本人が受け取っていたという報酬額もあいまい。なのに、疑惑発覚後、3月7日、理事会に一度、顔を見せただけで、その時も説明責任を果たさなかったというから、「確信犯」を疑われても仕方がない。」
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