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東野圭吾「クスノキの番人」

2023年08月24日 | は行の作家


実業之日本社
2020年3月 初版発行
451頁

不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗
そこへ現れた弁護士は、依頼人の指示に従うなら釈放すると提案
心当たりはありませんが、その話に乗り、依頼人の待つ場所へ向かうと、そこには伯母だという高齢の女性が待っていました
伯母の指示は、先祖代々所縁のある神社の社務所で暮らしながら不思議な言い伝えのあるクスノキの大木の番人を務める、というもの
「不思議な言い伝え」に半信半疑ながら、お世話になった伯母・千舟のためにも真面目に番人を務める玲斗は、やがてクスノキの力と、思いを伝えようと祈る人、思いを受けようと祈る人の人生、クスノキの番人の仕事について理解を深めていきます
前半は玲斗のキャラに魅力が感じられず退屈でしたが、逮捕された自分のところに何故伯母が?!その辺りの事情がわかってくる後半に驚くべき展開が待っていました
悪人かのように思われた人も実は物語に緊張感を加えるための存在というだけで真の悪人が登場しないのも良かったです
この世に生を受けてから逮捕されるまで、良い環境で育ったとはいえない玲斗でしたが、案外真っ当な青年でいてくれて千舟も嬉しかったことでしょう

派手さはありませんが、読み終わってみれば心温まる良い物語でした

続編が2024年春発売の予定だそうです
楽しみです♪


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