プチ早期退職者の資産運用+αブログ

株式の推奨銘柄の作り方

 昔、株式投資の雑誌等の推奨銘柄の記事を読んでいて気付いたことについて書いています。今でも、基本的には変わってないと思います。


右肩上がりの銘柄の方が上がる確率が高い

 最近ではネットで情報が速くなっているが、私が株式投資を始めた頃は、新聞、雑誌が主な情報源だった。特に、株式投資関連の雑誌では、どうしても推奨銘柄の記事には目が行ってしまった。ある程度名の売れた株式評論家が毎号、推奨銘柄を出していた。

 当時は初心者ながら、推奨銘柄の記事を色々読んでいて気付いたことがあった。推奨されている銘柄は右肩上がりか、底打ちが確認できるチャート形状をしている場合がほとんどであることだった。ある意味当然で、株価がある程度の期間で上がる確率は、そういう銘柄の方が高いからだ。

 雑誌が週刊であっても、原稿の執筆から、編集、印刷、配本、販売までの期間を考えるとどうしても時間がかかるので、あまり短期的に動きを想定した話は書きづらい。また、その後の瞬間的な高値を捉えて推奨銘柄の成績を評価する場合でも上記のようなチャート形状の銘柄の方が有利だ。


材料は後から付いてくる

 こういう表現を聞いたことがある人も多いと思う。少し経験を積んだ証券会社の担当者で実際にそう口にする人もいたぐらいだ。上げている銘柄には、基本的には評価されている理由(材料)があり、その理由も探しやすい。株式市場には、いつも何かしらの流行りのテーマがあり、その関連銘柄は上げやすい。最近では、ESGや脱炭素などがテーマになる。
 
 ESGは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとったもので、息の長いテーマの一つ。

 また、同じ好材料でも今後の期待はいかようにも書ける。上げが鈍ければ織り込み済みだったとか、今後業績に反映してくれば上げそうだとか書ける。後で評価する際などでも「噂で買って事実で売る」になったとかも書ける。ある程度の文章力さえあれば、言いたいことに沿ったそれらしい文章を書くのは簡単だ。


当たり屋と曲がり屋

 今後も上げる可能性の高いチャートの銘柄を選び、株式市場のテーマに沿ってそれらしい文章を書ければ株式評論家の仕事はできる。そういうやり方をしていない人も当然たくさんいるだろう。あくまで、雑誌等の推奨銘柄の記事をよく読んだ頃、そう思っただけだ。今でも当てはまる場合は多いと思うが。

 よく当たる人は当たり屋と言われて人気がでるが、逆にはずしまくっても、曲り屋として名前が売れていれば仕事を続けることもできるようだ。その人が推奨すれば売り時だと分かるので。


チャートフォリオというツールもある

 株式市場や個別銘柄にトレンドが出ることが多いのは事実だし、数か月~1年程度の期間だと上げ基調の銘柄が今後上げる確率の方が下げ基調の銘柄が上げに転じる確率よりも大きい。テーマ株もテーマになっている間は買われやすい。したがって、長期投資でないならば、チャート形状から適切な銘柄を選択し、市場のテーマに沿っている銘柄に投資するというのは間違ってはいない。長期投資でも、テーマと関係なくても、ジワジワ上げ続ける優良銘柄も当然ある。

 幾つかの証券会社では投資ツールとして、チャート形状で銘柄検索できるチャートフォリオを提供している。例えばマネックス証券だと以下のような感じで検索できる。



 私は基本的に長期投資で逆張り(この記事の中の株式投資のやり方参照 )なので、この機能は普段使っていない。試してみたことがあるだけだ。

 最近、SNSで特定の銘柄をはやしたてて短期売買が行われ、イナゴタワーが形成されることも多い。それに比べれば、チャートフォリオで銘柄を選ぶ方がよほどいいのではないかと思う。便利な機能だし、付随して見られる情報も多いし、しかも無料だ。




名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「株式投資」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事