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プライム市場を目指すGSIクレオスは株主優待を拡充

 最近は株主優待を廃止/改悪する銘柄も増えたが、GSIクレオスは8月4日に株主優待の拡充を発表した。 個別銘柄の記事と同様に、私の売買や関連ニュース等もまとめておく。


株主優待の拡充内容

 これまでは100株以上1,000株未満で1,000円のクオカード、1,000株以上で2,000円のクオカードだったが、下記の切り張りの通り、100株以上の次は300株以上になり、さらに3年以上の長期保有で1,000円分プラスとなる。2021年9月末から適用される。



 正式な株主優待制度の変更(拡充)に関するお知らせは以下にある。

 私は400株保有しているが、今年9月末だと2年なのでクオカード2,000円分がもらえるはすだ。


GSIクレオスはプライム市場を選択

 GSIクレオスは、プライム市場を目指している。8月4日の発表によれば、プライム市場の基準では流通株式時価総額の項目のみ未達ということだ。株主優待が拡充されたのも、対応策の一つだと考えている(優待拡充の話に併せてツイートした)。

 株主還元強化として、2025年度には最高益更新を目指すとともに配当性向を50%に引き上げることを目標にして増配していくようだ。今までも連続増配を実施してきているので、既に連続増配株への投資にもなっている。



 上記の図は、下記の正式なお知らせから切り張りした。

新市場区分「プライム市場」選択決議および中期経営計画骨子に関するお知らせ


GSIクレオスの値動きと売買

 GSIクレオスは、繊維商社でメーカー機能を併せ持っている。2001年に社名変更するまではグンゼ産業だった。旧社名に聞き覚えがあった程度で、2019年まで投資対象として考えたことはなかった。

 興味を持ったきっかけは、2019年12月に開催された野村のIRフェアで会社説明を聴いたからだった。会社員の頃は、土日であってもそういうイベントに出かける元気は残っていなかったが、退職後は出歩くきっかけにもなるので、少しは参加するようになっていた。

 注目したポイントは、指標的割安さ、生分解プラスチック等の材料、横ばいの株価推移だった。会社説明を聞いた後すぐにウォッチ状態にしていたが、あまり動かないようなので2019年12月24日に1,280円で100株買ってみた(2分割前)

 GSIクレオスの週足チャート(2019年以降)



 その後もあまり動かなかったが、2020年3月に入るとコロナショックで下げ、1,000円を割れてきた。それで、2020年3月9日に978円で100株買い増した(2分割前)

 その後さらに下げたが、他の銘柄に資金投入していたので、買い増しはしなかった。その後の急騰での利食いもしていない。

 なお、2分割後で考えると、手数料込の平均取得価格は570円で400株の保有となった。2022年3月期の配当は70円(分割実施前基準)の予定となっているので、今や配当利回りは6.1%になる。クオカード2,000円分を考慮すると、(配当+優待)利回りは7.0%になる。


購入後の決算情報

 コロナ禍は、結局、この銘柄にはプラスに働いた。アンチウィルスマスクが注目されたり、医療用ガウン等のコロナ関連の特需があって業績が急拡大し、株価も大きく上げた。

 2020年11月2日に発表された2021年3月期第2四半期決算で通期経常利益進捗率が112.6%と驚きの好決算だった。株価は急騰した。しかしすぐに反落し、予想外に足踏みを続けた。

 2021年2月5日に2021年3月期第3四半期決算を発表し、併せて第2四半期決算時点から必然だった通期業績予想の上方修正に加え、増配、株式2分割を発表した。この好材料に株価は素直に反応し、窓を開けて急騰した。

 2021年5月14日に2021年3月期の通期業績と2022年3月期の業績予想を発表した。2021年3月期の連結経常利益は2020年3月期の3.1倍の37億円の好決算だった。しかし、コロナ関連の特需がなくなり、2022年3月期は2021年3月期比45.9%減の20億円に落ち込む見通しとなった。2021年3月期が良すぎた反動で落ち込み幅が大きく、株価は今度は窓を開けて暴落した。

 なんか短期で反応する投資家が多いようだが、私は中長期で期待しているので利食いを考えることなく、ずっと保有している。株価的には今の業績見通し等なら、1,000円以下は買っておいてよい水準だと思っている。6月末頃、株主優待もあるし割安なので家族に推奨したらNISAで買っていた。

 2021年8月4日に2022年3月期第1四半期決算を発表した。連結経常利益は前年同期比18.1%減の7.1億円に減ったが、通期計画の20億円に対する進捗率は35.7%に達していた。5年平均は18.5%なので、かなり好調だ。コロナ禍の収束が遅れているので、今後は通期業績の上振れの可能性もある。株主優待の拡充も発表されたので株価は上げたが、最近の地合いが悪くてすぐに押されてしまった。

 なお、GSIクレオスの決算短信・決算説明会資料は以下にある。


GSIクレオス関連のニュースなど

 その他にツイートしたニュースなどを載せておく。

 2021年6月24日、カナダの有機エレクトロニクス向け高分子材料スタートアップへ資本参加し、アジアでの独占販売契約も締結されていることが発表された。これを好感して、午後から一時ストップ高になっていたが、すぐに業績に貢献してくる訳でもないので、長続きする材料ではないだろうとツイートした(実際すぐに往って来いになった)。

カナダのディープテックスタートアップ企業 Brilliant Matters 社へ資本参加


 2021年7月1日にはカーボンナノチューブの性能を最大限に発現させる技術が振動板に採用され、車載用スピーカーに搭載されたと発表した。2021年7月7日にはICEM社に出資しCFRP複合材料開発のワンストップサービスを事業化と発表した。小材料だけど、と併せてツイートした。

CNT 本来の性能を発現させる技術開発の成果が実用化を達成

CFRP 複合材料開発における材料試験から試作成形まで国内初のワンストップサービスを事業化


【2021.8.23追記】

 GSIクレオスの「配当性向を50%とする」 ことなどが、昨日の日経の記事になっていた。市場再編で万年割安の殻破るサナギ銘柄という捉えられ方をしている。


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