プチ早期退職者の資産運用+αブログ

個別銘柄:三菱UFJ FG(1,000円回復記念売りをしたけど、元々は日本信販)

 先日(6月15日)、2008年来の1,000円台に達した三菱UFJ FGを100株だけ記念に売った。元々は日本信販として投資していた銘柄で、個人的には紆余曲折のある銘柄だった。
 なお、最後の方に大規模緩和の終了期待と円安についても少し書いておいた。


日本信販⇒三菱UFJニコス⇒三菱UFJ FG

 中年以上の方ならクレジットカード会社としての日本信販はご存じだと思う。合併等を経て今は三菱UFJニコスとなって、今は三菱UFJ FGの完全子会社になっている。日本信販の株式は、合併を契機に三菱UFJニコスに社名変更され、その後三菱UFJニコス 1株に対して三菱UFJ FG 0.37株が割り当てられた。2008年8月1日のことだった。

 その時点で私は三菱UFJニコスを3,000株保有していたので、三菱UFJ FGを1,110株保有することになり、平均取得価格は1,267円になった。三菱UFJ FGの2008年7月末の株価は971円だったので、元の三菱UFJニコスの取得価格が高かった訳だ。


三菱UFJ FGの値動きと売買

 元の日本信販や三菱UFJニコス株の売買による利益は割とあったが、三菱UFJ FGになってからについてだけ書く。リーマンショック前の高値が分かるように2005年以降の月足チャートに私の売買情報を追記したものを以下に示す。



 三菱UFJ FGとして保有後、2008年9月にリーマンショックが起こり、2011年3月には東日本大震災も起こって株価は大きく下げていった。その後、2012年11月からアベノミクス相場でだいぶ戻したが、2013年4月から異次元の金融緩和が始まった。銀行にとっては利ザヤ稼ぎが難くなったため、株価の戻りは限定的だった。

 その後、私は別口座で2014年2月~3月に600円割れで2,000株買い増し、平均取得価格は824円に下がった。そして、口座ごとの保有銘柄の整理の一環で8月には元々持っていた1,110株を593円で損切りした。2015年には900円台まで戻したものの、2016年に入ると急落してきた。結局、2016年2月に508円で残り2,000株も損切りした。

 一般口座は複数の口座で長きに渡って売買してきても移動平均価格によって平均取得価格を算出し、譲渡損益はそれに基づいて申告する必要がある。そのため、上記2回の損切りによる損失は、個々の吹き出しの記載から想起される損失額とは違うが、各年の節税に役立った。損失の合計では一緒で銘柄累損は88.6万円だった

 その後、間をおいて特定口座で改めて投資を開始した。メイン口座とサブ口座で2018年6月から2019年6月にかけて630円から495円で累計1,200株買い、平均取得価格は565円となった。大規模な金融緩和が続いて事業環境はよくなくても実際の業績は悪くはなく、配当利回り等から見て割安感があったからだ。

 しかし、株価はその後も冴えない動きを続け、コロナショックで底を打って反転した。その後もそれまでの高値圏が重かったが、日銀の金融政策変更が取り沙汰された2022年12月からは上げ足を速めて上抜けした。

 配当利回りはいいし、日本の金融政策変更はこれからなので、あえて今売る必要はないと思う。しかし、銘柄累損はあるし、2008年来の1,000円台なので、100株だけ1,000円回復の記念売りをしておこうと1月頃から何度か売指値していた。ところがあと一歩のところで届かない動きを続けた。しかし、6月15日の後場にようやく1,000円の壁を突破し、注文が成立した。

 個別管理上は、サブ口座で2018年12月14日に580円で500株買った内の100株を1,000円で売ったので、利益は4.2万円弱、利益率72.0%、年利換算16.0%となった。銘柄累損は84.4万円になり、株価が1,335円になるまで待てば残りの保有株で損失回復できる。ただ、平均取得価格に対する配当利回りは7.2%あるため、損失回復には拘らず、じっくりと長期保有するつもりだ。


大規模金融緩和(異次元緩和)はいつ終わるの?

 昨年は異様な円安で輸入物価の上昇が目立ち、首相が変わり、黒田総裁の任期満了と後任候補が話題になるにつれて、大規模緩和終了の観測が出始めた。米国の利上げ停止観測と相まって2022年11月に円安は大天井を付けたように見えた。

 しかし、日銀総裁が植田総裁に代わっても大規模緩和の姿勢は変わっていない。1年から1年半程度かけて緩和策の効果や副作用を点検し、今後の政策運営に生かす、という悠長さだった。色んな物の値上げが続き、再値上げとなっている物も増えた。いつの間にか円安も再燃している。

 昨日(6月16日)の金融政策決定会合でも大規模緩和の維持が決まった。

 これを受けて昨日も円安が一段と加速した。対ドルだけで対ユーロや対オーストラリアドルでも円安が進んだ。ドル高ではなく、明らかに円安だ。ECBは利上げを続けているし、一旦利上げを中断していたカナダやオーストラリアも利上げを再開した。

 景気が良くなっているかは別にして、物価が上がっているのは事実なのだから、マイナス金利はもちろんゼロ金利も早急に解消すべきだと思う。物価高に見合うような金利が得られるようにすべきだ。金利はお金の減価償却費なのだから。



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