どうですか？
熱は濡れたままで長く居たので体が冷えたのが原因で
一時的なものだと思います
体を温めて安静にすれば自然に下がると思うのですが、
体の震えが止まらないのはちょっと心配ですね、
たぶん精神的なショックが原因だと思いますが、
精神的な病は時間を掛けて心を癒すしか方法が有りません。
心を許せる人とゆっくり過ごしていただくのが
最良だと存じます。
それから、もう少し詳しい検査をしたいので
今夜はこちらにお泊り頂いた方がいいかと思います。
そうですか、、、心配
それより殿下の腕は大丈夫ですか？
妃殿下をおぶって来られたとか？
ああ、僕はもう平気です。
緊急事態でしたから、、汗
それでは宜しくお願いします
では僕は皇太后陛下に挨拶に伺いますので
チェギョンをお願いします。
何か有ったらすぐに知らせて下さい。
チェギョンの診察の結果を聞いた後、
皇太后陛下に帰宅の挨拶を兼ねてチェギョンの今の状況と
今後の事に付いて相談する為に上殿に向かった
なんて話せばいいだろう？
ユルがあんな事までするとは想像もしていなかったから
油断していた僕も悪いけど、其処までチェギョンに
執着しているなんて何か特別な事があるのか？
あれは卑劣な犯罪行為だから公の機関に訴え出れば
アイツは失脚することになる
そうなれば、急いで結婚発表をしなくても済むし
何処か外国に留学と言う名目で宮を離れてくれれば
今回の様な事は二度と起こらないけれど、
身内を売る様な事は出来ないし、従兄弟同士の僕らが
横恋慕が原因で破廉恥な行為が有ったと公になれば
皇室全体が非難の的にされるし皇室不要論者の思うツボだ、
それに取り調べともなるとチェギョンも嫌な思いをする事になる
腹が立って仕方が無いけれど、もう少し様子を見る事にするか。。悔
取り敢えず今夜は僕の所に泊まらせようと思うけど、
お義母さん達にはなんて言えばいいだろう？
本当の事を言うべきだけど、身内の恥でもあるし・・
上殿に着いてご挨拶をしてお祖母様の隣に座ると
僕の顔を覗きこんだお祖母様が、
何か有ったのですか？
心此処に在らずの顔だけど？と
始めは笑顔で否定したのだけれど
お祖母様の目は誤魔化せなくて
その優しい言葉に甘えて一部始終を話す事にした
今までにもユルとの間で色々な確執が有ったけれど、
心配をお掛けしては申し訳ないと言わなかった事
ユルが最近、僕達の結婚を知ったにも関わらず
チェギョンへの横恋慕も甚だしく
今日一番恐れていた事が起こった事。。等
冷静に話していたつもりだけれど、
話して居る間に色んな思いが込み上げて来て
涙が零れてしまった
父上や母上の前では絶対に泣かないけれど
お祖母様とチェギョンの前では涙腺が緩むみたいだ。。
一部始終を静かに聞いて下さった皇太后陛下
事情は充分判った！
でも決まりは決まりだから
まだ発表する事は出来ないと仰る
仰る事はごもっともで僕らもそれを承知で結婚したけれど、
ユルが此処まで僕らの間に割り込むとは思っていなかったし、
このままでは僕達夫婦にこれから先何が起こるか判らない
ユルはこれからもっと強硬手段に出るかも知れないと思うと
手を拱いてばかりいられない、と思いの長けを話すと
発表する事は出来ないけれど、
チェギョンの安全を確保する事は出来ます！
ユル側に結婚の事実を知られたのならもう隠れてビクビクする事はない、
今夜からチェギョンも宮で生活する様に、
そして彼女専用の翊衛士を24時間つけてくれると約束して下さったんだ
それからお義母さん達にも本当の事を話して少しでも早くチェギョンの
心の傷が癒える様に協力して貰う様にとね♪
「それから・・」と僕の耳元に顔を寄せられて、
「ここだけの話だけれどユルの蛮行には思い当たる節が有る」って
密かに調べて判った事らしいけれど、
伯母上がユルの結婚を急いでいるらしいんだ
僕が結婚した事はユル側には表向きは内緒になっているけれど、
裏では随分前から伯母上側の知る事となっていた
だから焦った様なんだ
皇帝への近道は皇位継承者を一刻も早く儲ける事
その為にはまず相手を見つけなければならない
伯母上の親戚縁者の中から将来の国母に相応しい女性を選んで
お見合いさせると言う話も出て居るらしい。。
ユルが見合い結婚？
それも伯母上が認める女性と？
だから必死だったのか、納得！！
食事会の時、チェギョンの様なと言うかチェギョンと結婚したい
と言わんばかりの口調で恋愛結婚を宣言していたのに見合いだなんて、、
それも皇帝の座を射止める為の政略結婚？
見合いをすれば断る事が出来ないからその前に何とかしようと
ユルも焦ったのか？
でも例えチェギョンを奪ったとしても伯母上はチェギョンを嫁とは認めない
ましてや僕の妻のチェギョンだから確実
母上の意向に背く事が出来ないからユルが見合いをぶち壊す為に
考えたのだとしたら浅はかとしか言いようがない。。
でもユルも其処まで追い詰められているって事か、
伯母上、僕が言うのは何だけど手強い相手だからね、、、●~*汗
いつの時代も策謀、謀略が渦巻く宮だけれど、
これからもずっと皇室を存続させるのが僕らの使命、
宮廷が一番恐れている悪い噂や国民の非難を受ける様な事は
一番避けたい事だからもう暫く条件が満たされるのを待つ事が
懸命だと皇太后陛下は仰る
チェギョンへの思いと伯母上への反発が今回の様な事件を引き起こした
ユルの気持ちを判らないこともない、
でも幾ら従兄弟同士でも譲れない事もある
だから今日から僕はチェギョンを守る為にどんな事でもする！！
勿論、皇太后陛下の有難い応援を受けてね☆
さ、決意も新たにガンバロー！！
と東宮殿に戻るために部屋を出ると医務官が僕を待っていた
。。。汗
