時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

スポーツの日、出雲とハマスタ

2022年10月11日 | スポーツ観戦

多摩爺の「スポーツ観戦(その36)」
スポーツの日、出雲とハマスタ


古来より神話の国と称される「出雲」には、毎年10月になると、
全国の津々浦々から、八百万の神々が集ってくるとの言い伝えが残っている。
そんなことから、ここ出雲だけは・・・ 10月のことを、神無月(かんなづき)ではなく、
神在月(かみありづき)と呼ぶそうだ。

そんな神在月10日は・・・ 58年前の東京オリンピックの開会式が行われた日であり、
それを記念し「体育の日」として、国民の祝日になっていたが、
コロナ禍で1年延期されたが、二度目となる東京オリンピックが予定されていた2年前に、
「スポーツの日」に改称されている。

爽やかな秋晴れとまでは行かなかったが、前日から降り続いていた雨が上がった「スポーツの日」、
神話の故郷「出雲」に、全国津々浦々から集った、八百万の神々の熱き声援を背に受け、
10月10日(祝)13時05分、厚い雲に覆われた出雲の空に、
スピード駅伝の頂上決戦「出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)」の号砲が轟いた。

今日の出雲路は、4~5メーターの西風が強く吹き、1区から3区までは追い風、
4区から最終6区の半ばまでは向かい風が吹き、各校ともに前半の3区間にエース級を揃え、
出遅れ警戒というより、追い風を背に受けて、突き放す戦略をとっており、
結果的には・・・ 8位までに入賞した大学は、3区までにその順位を確定させていた。

1区では、今春の箱根駅伝でも、1区で区間賞をとった中央大の選手が、
いきなり飛び出し、リードを広げるが、
2区では6名の選手が追い風を背に区間新記録をだす、驚くほどの超ハイペース、
結果的には、優勝した駒澤大のスーパールーキーがトップを奪ったんだから・・・ 頼もしすぎる。

オリンピックの3000メートル障害で7位に入賞した順天堂大のエースが、
激しく追い上げたものの及ばず・・・ 脱帽とのコメントを発するぐらいだから、
まさにスーパールーキーなんだろう。

3区では、トップを走る駒澤大のエースが、区間記録に迫る凄い走りを見せたものの、
わずかに及ばなかったが、直後に創価大の留学生が、区間記録をあっさり更新したんだから、
さすがスピード駅伝・・・ この二人の走りは、伊勢路を経て箱根路へと続くのだろう。

優勝した駒澤大は3区から独走状態だったので、
あとの見どころは、2位を競った國學院大と中央のアンカー勝負と、
さらには4位の青山学院大を猛追をした、順天堂大と創価大の・・・ 秒差でのせめぎ合い。

マラソンより約3キロほど長い、45.1キロの出雲路を駆け抜けた結果は、
以下の通りになった。

 優勝 駒澤大     2時間 8分32秒  11位 帝京大     2時間15分47秒
 2位 國學院大    2時間 9分24秒  12位 立命館大    2時間18分 9秒
 3位 中央大     2時間 9分48秒  13位 環太平洋大   2時間18分13秒
 4位 青山学院大   2時間10分18秒  14位 大阪経済大   2時間18分19秒
 5位 順天堂大    2時間10分50秒  15位 皇學館大    2時間18分44秒
 6位 創価大     2時間10分52秒  16位 北海道選抜   2時間18分51秒
 7位 法政大     2時間11分54秒  17位 関西大     2時間19分24秒
 8位 東京国際大   2時間11分59秒  18位 北信越選抜   2時間20分17秒
 9位 東洋大     2時間13分35秒  19位 第一工科大   2時間20分42秒
10位 関西学院大   2時間14分27秒  20位 東北選抜    2時間26分 9秒

8位入賞は叶わなかったが、10位で関東勢に一矢報いた関西学院大は、
アッパレもアッパレ・・・ 大アッパレだろう。

そして注目したいのは、優勝した駒澤大と、2位の國學院大との差は約1分だったが、
3位の中央大と、6位の創価大との差もまた・・・ 約1分であったことで、
これは、6名が繋いだ襷リレーということにフォーカスすれば、
一人が10秒ほど、その差を縮めていたら、ひっくり返せるようなタイム差である。

とはいえ・・・ この10秒が、されど10秒なんだから、
それが駅伝の面白さであり、手に汗握る感動のドラマなのかもしれない。

出雲から伊勢、箱根へと向かう大学三大駅伝が、今年もまた始まった。
もっと、もっと、もっと・・・ ワクワクさせてほしいと願ってやまない。

閑話休題
スポーツの日、出雲駅伝を見たあと、チャンネルを変えたら、
ハマスタ(横浜スタジアム)で、セリーグのクライマックスシリーズをやっていて、
なんと3位のタイガースが、2位のベイスターズに・・・ 競り勝ち、
ファイナルステージへの進出を決めていた。

いわゆる、下剋上というやつである。
ルールだから仕方のないことだが、タイガースは3位だったとはいえ、
公式戦では、負け越しているチームなんで・・・ なんだか釈然としない。

人気漫画「北斗の拳」の決め台詞を、ちょいと拝借させてもらうなら、
下剋上どころか・・・ 「お前は既に死んでいる。」である。

タイガースファンにとっては、この上ない歓喜かもしれないが、
プロ野球ファンからしたら・・・ しらけるばかりで、
こんな、つまらないルールは、ホントに早く止めてほしいと思っている。

消化試合を回避し、興行的に盛り上げたいがために、クライマックスシリーズをやりたいのなら、
リーグ優勝どうしが、日本一の名誉を賭けて争う、日本シリーズに対抗して、
リーグ最下位どうしが、シーズン最下位の不名誉を賭けて争う、
日本海(下位)シリーズをやった方が、否が応でも注目を浴びると思うが、如何なものだろうか?

セパ双方の6位チームの本拠地ではなく、山陰、北陸、東北地方の日本海に面した都市で行えば、
ちょっと寒いかもしれないが、デーゲームなら大丈夫だと思うし、
風刺も効いてて興行的には、日本シリーズに負けないぐらい盛り上がると思っている。

皮肉っぽくて、ちょっと申し訳ない気もするが、
けっして、下位の球団に恥を掻かせたい訳じゃないので、
笑い飛ばしながら、盛り上げてくれると思うが・・・ どんなもんだろうか?

私はカープファンだが、タイガースが嫌いで、こんなことを言うのではない。
このシリーズは素晴らしい試合の連続だったし、開幕の連敗からファイナルステージにまで進んだ、
矢野監督のシーズン後の引退に向けての運は素晴らしく、もってるなと思うし、
花道にイチャモンつけるつもりなどは・・・ さらさらない。

とはいえ、もしこのあとタイガースが、クライマックスシリーズを制し、
日本シリーズまでも制したら・・・ タイガースが、日本一になるのだろうか?

野球が好きだから・・・ 暇つぶしで、つい見ちゃうけど
それはやっぱり、違うんじゃなかろうか?

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2 コメント

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Unknown (孔明)
2022-10-15 09:04:03
あくまでも個人的な意見ですが、プレーオフ制度はMLBくらいのチーム数があって成り立つものだと思っています。
NPBでは日本シリーズがせいぜいで、Jリーグのように全チーム総当たりにして日本シリーズもなくて良いのではないかとも思っています。
同じ理由でオールスターも不要ではないかと思います。
1チームから平均5人も出るのは、オールスターと呼ぶには無理がありますからね。
Unknown (多摩爺)
2022-10-15 15:09:26
仰るとおり、せめて15球団ぐらいあったら、プレーオフもありでしょうが、
クライマックスシリーズのような敗者復活戦は、レギュラーシーズンの価値を下げると思っています。
オールスターについても同感で、現在のオールスターゲームは地方球場への顔見せ興行になっています。
1試合限定で投手を除いて、1チームから2名までの選出で良いと思っています。

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