時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

雲の上から 富士山五合目

2022年10月13日 | 旅のつれづれ

多摩爺の「旅のつれづれ(その18)」
雲の上から 富士山五合目(山梨県富士吉田市・富士河口湖町)

まだ7時前だったと思うが・・・ 朝のニュースを見ていたら、
昨日(11日)から始まった全国旅行支援のことを、あまりにしつこく放送するもんだから、
つい口が滑ってしまい「どこか、行こっか?」と、軽い気持ちで声をかけてみたら、
女房の食いつきが凄くて「行く。行く。どこに行く。富士山が良いね。」ってことになってしまった。

やれやれ、口は災いの元か?
それとも、思い立ったが吉日なのか?
まだ着替えてないのに・・・ 急遽お出かけすることが決まってしまった。

コロナ禍に陥ってから、親の葬儀と一回忌に帰郷はしたが、
それ以外は、ほとんど出かけてなかったので・・・ 女房もストレスが堪っていたのだろう。

「山梨の天気予報は曇りだから、富士山見えないかもしれないよ。」と言うと、
「五合目まで上ったら、そこは雲の上だから大丈夫だよ。」と、
即座に反応するんだから・・・ どうやら本気らしい。

用意して出かけたのは、9時ちょっと過ぎ、
いつもなら、自宅から富士山五合目までは・・・ 90分ちょいだが、
今日は車が混んでて、国立府中インターから中央道に乗ったときは既に10時前、
そこから車は流れたが、驚いたのはトイレ休憩に入った、談合坂サービスエリアの混みようだ。

いくら秋の行楽シーズンだといっても、
平日なら、普通車の駐車場は、70%前後の混みようだと思うが、
今日は90%をゆうに超えていて、大混雑なんだから・・・ 驚きを隠せない。

まさか、ここに居るみんなが、全国旅行支援の利用者ではないと思うが、
世の中は完全に・・・ コロナなんて、どこ吹く風であって、
みなさんはマスクはしていたものの、あちらこちらから、大きな笑い声も聞こえていた。

河口湖インターで降りると、
女房に富士スバルラインは有料だから、2,000円ぐらい用意しといてと言ったら、
「えっ、ETCじゃないの?」と言う始末、
そうここは・・・ このご時世なのに、ETCではないのだ。

さらに、駐車場代を込みで往復2,100円だと、
料金所のオッチャンが言ったのが「高すぎるし不自然だ。」と女房が言いだした。

五合目まで登ったら、ガス欠か故障でも起こさない限り、車を置いてバスで帰る奴はいないし、
積雪などで半年ぐらいの開放期間のなかで、
落石や、倒木、草刈りを含め、路面の整備を坂道でやるんだから、
それを賄う金額だと捉えたら・・・ なんとなく、妥当な額のような気がしないでもない。

そう捉えれば、オッチャンは実に丁寧な説明と、親切な対応であり、
女房は疑問に思ったかもしれないが・・・ 不自然でもなんでもないのである。

三合目で、鹿が突然飛び出してきたのには・・・ ビックリしたが、
上りだからスピードが出ておらず衝突は回避できたが、子鹿がその後出来たので、またビックリ、
子鹿のことを思えば、とにもかくにもぶつからなくて・・・ やれやれである。

四合目までくると、辺りが煙ってきた。
「霧が出てきたね。」と女房、「雲の中に入ったんだよ。」と私、
「ふぅ・・・ん、そっか。」と女房、
出かける前は、雲の上に行くと豪語してたのに・・・ もう忘れてる。

11時30分、2時間30分かかったが、やっと五合目に到着
雲の上の富士山は、赤茶けた土に、石がゴロゴロで、
既に初雪は降ったとのニュースは聞いてたが・・・ 冠雪はまだまだというか、
冠雪があったら、富士スバルラインは閉鎖されるので・・・ まっ、こんなもんだろう。

富士山の写真を撮ってから、何気に振り返ると、
雲の上から頭を出した、南アルプスの山々が見えていた。
個人的には、富士山よりも・・・ こちらに方が幻想的で、美しかったかもしれない。

お土産屋さんの2階にある喫茶で、ちょいとコーヒーブレイクした後は・・・ 河口湖に向かい、
河口湖大橋の袂にあるハーブ館に寄って、
我が家の玄関を彩るリースと、甘酸っぱい香りを漂わせるハーブを購入する。

その後は、モミジ回廊の少し先にある大石公園に向かって、
河口湖畔に植えられた、彩り鮮やかな草花とともに、
雲間からときどき顔を出してくれる富士山と、草花と、河口湖の三つを纏めて撮影した。

ここはちょっと見応えがあるというか、曇りでも映える写真が撮れるんだから、
個人的には・・・ 超オススメのスポットだと思っている。

ただ、気をつけなきゃいけないのは、今日はシーズン直前ということもあって、
辺りの道路が混むことはなかったが、
例年なら、あと2週間もすれば・・・ 近くのモミジ回廊でイベントが行われることもあり、
平日でも身動きできないぐらい渋滞するので、ホントにタイミングが難しい。

そう思えば・・・ 今日は、晴れていたら最高だったというのは贅沢であって、
女房からの要望は、バッチリグッド、ベリーグッドだったと思う。

なお、お昼ご飯は、女房の希望もあって山梨名物の「ほうとう」をいただいた。
うどんは大好きな私だが、唯一嫌いじゃないものの、好んで食べたいと思わないのが「ほうとう」で、
付き合って食べたんだが・・・ 「ほうとう」の食レポは、パスさせてもらいたい。

また
、なんかあったらと思って、
とりあえず、ワクチン接種証明書と、本人確認のマイナンバーカードを持って行ったんだが、
何の役にも立たなかったことだけは・・・ 付け加えておきたい。

それにしても・・・ 人数が多いってほどじゃないものの、
既に外国人が目立つようになっていて、ちょっとばかり驚いたが、
彼らの半数が、マスクしてたことにも驚きを隠せなかった。

「郷に入れば郷に入る。」なんだろうが・・・ 彼らの頑張りにも、座布団1枚だと思う。
外国から高いお金を使って、この国を選んでやって来て、
お金を落としてくれるんだから・・・ 
バカ騒ぎしてなきゃ、文句言ったらバチが当たるかもしれないね。、



富士山の五合目(雲の上)に車を駐めて見上げた富士山、初雪は降ったらしいが冠雪は見えなかった。

五合目で見た富士山の右手に広がる南アルプスの山々、
これで、写真を撮ってる場所が・・・ 雲の上だってことが分ると思う。

河口湖畔から、色づいたコキアと河口湖の向こうに・・・ 雲間から頭を出した富士山

昨夜から我が家の玄関に彩りを添えている、ハーブ館で買ったリース
男性の視点からしたら高かいと思うが、女房が喜んでいるんで・・・ まっ、良いかな。


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6 コメント

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Unknown (1948219suisen)
2022-10-13 07:05:32
〉男性の視点からしたら高かいと思うが、女房が喜んでいるんで・・・ まっ、良いかな。

多摩爺さんはお優しいですね。😊
Unknown (馬鹿も一心です。)
2022-10-13 09:11:32
富士山は登るのではなく見上げる山です。
半世紀前の青春の想い馳せます。
みんな、逝ってしまった。
https://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/de6e29b880f996a7af682e64936cc6a0
Unknown (多摩爺)
2022-10-13 10:36:44
水仙さん、こんにちは

女房が居てくれてこその私ですから、
痴呆症にでもならない限り、あれこれともう申すことはありません。
それが良いのか悪いのか分りませんが、ほとんど言いなりの爺さんです。
Unknown (多摩爺)
2022-10-13 10:41:40
一心さん、こんにちは

五合目までは道路があるので、行くことが可能ですが、
仰るとおり、登るなんて滅相もなく、眺めて楽しむ山だと思っています。
晴れて全景が見えるに越したことはありませんが、
雲間からちょこっと見える富士山も、趣があって良いと思いました。
Unknown (kazukomtng)
2022-10-13 20:18:16
富士山5合目、懐かしい❣️
って、くちこが母親と行ったのは、くちこが10歳位だった?
大昔なのに、5合目、変わって無いなあ。
初冠雪のニュースを見た筈ですが、溶けたのかしら?
人出、増えているんですねえ。
月曜日から東北なんです。
そう言えば、長男は、昔、御殿場で偵察隊の訓練をしていましたが、富士山を見ながらだったのかしらね。
奥様孝行、何よりです。
Unknown (多摩爺)
2022-10-13 22:02:56
くちこさん、こんばんは

河口湖や山中湖には、1年おきぐらいに行ってたのですが、富士山五合目は10年ぶりだったと思います。
スバルラインは、入り口から五合目まで約25キロぐらいあったと思いますから、
山口県でいうと、下関から宇部ぐらいの距離があります。
それを右に左に曲がりながら、登って下るのですから、久しぶりでしたが、けっこう疲れました。
しばらくは運転したくないですね。

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