時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ノム(野村克也)さん逝く。

2020年02月11日 | 時のつれづれ・如月 

多摩爺の「時のつれづれ(如月の2)」
ノム(野村克也)さん逝く。

令和2年2月11日・火曜日、祝日(建国記念の日)の朝
ゆっくり起きて、遅い食事を取りながらワイドショーを見ていたら、
突然訃報(ニュース速報)が飛び込んで来た。

南海ホークス(現・福岡SBホークス)、ヤクルトスワローズ、阪神タイガース、
東北楽天イーグルスで監督を務められ、
ノムさんの愛称で親しまれた、名将・野村克也さんが未明に亡くなった。

プロ野球の選手、監督、解説者として、さらには社会人野球(シダックス)、
少年野球(港東)の監督として、野球界に数多くの功績を残されてきただけでなく、
野球を超えて人生の指針にも通じる名言も数多く残されている。

自らも仕事で重職に就いていた40代後半から50代にかけて、
野村克也さんの名言に心を強く揺さぶられ、
絶対に負けられない、もうひと踏ん張りせねば・・・ と、自らにカツに入れ、
がむしゃらに頑張ってた時期があったことを思い出す。

いまでも忘れることができない、
琴線に触れた名言は「組織はリーダーの力量以上には伸びない。」だった。
大きなプロジェクトの中心メンバーとして重責を担い、
多忙を極めていた頃、この言葉に出会っている。

いまでは酒席で語り合う、昔話の一つになってしまったが、
当時は自らをどうやって磨き、どうやって高めれば期待に応えられるのだろうか?
どうすれば、仕事も組織も成功に導くことができるのだろうか?
悩み、苦しい時期だったので、この言葉に触れた時は「ドキッ!」とし、
身が引き締まったことを思いだす。

また一人、昭和の名将が逝ってしまった。
心よりご冥福をお祈りする。

人は二度亡くなるという。
一度目は、個体としての存在がなくなる肉体の死
そして、二度目は・・・ その人が、人の記憶から忘れさられてしまった忘却の死
ただ、野村克也さんに限っては、この世に野球というスポーツがある限り、
二度目の死はないと確信する。

以下に・・・ 私の「心の琴線」に触れた、野村克也さんの名言を記しておきたい。
 ・「どうするか。」を考えない人に、「どうなるか。」は見えない。
 ・部下を「信じる。」というのは、リーダーの重要な資質
 ・人を判断するときは、決して結論を急がない。
 ・好かれなくても良いから、信頼はされなければならない。
  嫌われることを恐れている人に真のリーダーシップは取れない。
 ・失敗の根拠さえ、はっきりしていればいい。それは次につながるから。
 ・自己を過大評価した瞬間から、思考の硬直が始まる。
 ・
優勝というのは強いか、弱いかで決まるんじゃない。優勝するにふさわしいかどうかで決まる。
 ・勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。
 ・
ちっぽけなプライドこそ、成長を妨げる。

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