時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

お尋ね者に100万ドルの賞金

2022年03月04日 | 時のつれづれ・弥生 

多摩爺の「時のつれづれ(弥生の18)」
お尋ね者に100万ドルの賞金(強国ロシアが、狂国に変貌した。)

私は以前・・・ 独裁者の末路が、哀れなことは世の常であり、
世界が期待を持って待ってるといったら、不見識だと言われるかもしれないが、
大量殺戮を指示した人殺しの末路こそ哀れでなければ、
不幸にも独裁者の指示によって亡くなった人々はうかばれない・・・ と、記したことがある。

さらに・・・ 独裁者や、その取り巻きの連中は、夜道が怖くなるだろうし、
常に背後を気にして生活するようなことになるだろう・・・ と、記したこともあった。

そこにもってきて、どこまで本気がどうかは分らないが、ビックリする情報がネットにでていた。
ロシア出身でアメリカに亡命している資産家が、ロシアのトップを名指しで非難し大量虐殺者として、
身柄を確保した人に100万ドル(約1億円)の賞金を支払うと、SNSに投稿したらしい。

あくまでもネット情報であって、ニュースやワイドショーでは扱われてないので、
その信憑性は定かではないが、
平たく言えば・・・ 民間人による、ウォンテッド(指名手配)である。

半世紀ぐらい前に、ピンクレディが歌った「ウォンテッド」なら知ってるが、
今回は・・・ そうではない。
司法当局ではない一人の民間人が、ロシアのトップを犯罪者だと名指しをして、
その身柄拘束に100万ドル(約1億円)の懸賞金をかけ、裁判にかけるよう求めたのである。

国連の安保理で、常任理事国を務める国のトップに懸賞金がかかったのである。
もうここまできたら・・・ 不名誉の極みどころの騒ぎではない。
自らの配下にある特殊部隊を使って、ロシア野党の党首を抹殺しようとしたように、
ロシア出身の資産家の命を狙うことは、おそらく間違いないだろう。

とはいえ・・・ 町を破壊され瓦礫の山を前に立ちすくむ、ウクライナの人々の心情は別に、
拉致を認めている北朝鮮を除いた、多くの法治国家では・・・ 当然ながらこれは犯罪であって、
拉致というか、誘拐を指示した主犯格として、逮捕されても文句は言えない。

むしろ・・・ ロシアがアメリカに逮捕を依頼してくるかもしれないうえに、
アメリカも頼まれたら動かざるえず、これはちょっと、ややこしいことになるかもしれない。
よって、気持ちだけは涙が出るぐらい嬉しいことだが、
当該資産家に、巨大なブーメランが返ってこないことを願ってやまない。

3月2日に行われた、国連の緊急特別会合では、
ロシアのウクライナ侵攻を非難し、即時撤退を求める決議がされた。
しかし、非難議決されただけで・・・ 犯罪者として認定されたわけではないのだ。

よって、懸賞金をかけた資産家の心情には、強く同意するものの、
本当に残念だが・・・ ロシアのトップを犯罪者として確保することはできないのである。

その証拠に、国内外の各国トップやメディアは、
ロシアの独裁者に対して、未だに◯◯大統領との肩書きを使用しており、
ウクライナの人々以外に、呼び捨てにしたのは、先日の一般教書演説でのアメリカ大統領だけで、
平和なところで非難決議だけはしたが、結果としては・・・ 屁の突っ張りにもなってない。

世界中の大半の国では、独裁者であり、侵略者であり、犯罪者だと認識しているにも拘わらず、
クレムリンという要塞のなかで、屈強なボディガードに守られているかぎり、
彼を捕まえることは、全くもって不可能に近く、
用心深い独裁者が、自ら日の当たる場所に顔をだすこともないだろう。

さらに・・・ 「キチガイに刃物」とは良く言ったもので、彼は核のボタンを握っており、
彼が信頼している取り巻きの中から、反旗を翻す良識ある者が出てこない限り、
彼を第一級の戦争犯罪人として裁くことはできないのである。

いずれは・・・ 約80年も前になるがヒトラー(ドイツの独裁者)のように、
約30年前のチャウシェスク(ルーマニアの独裁者)のように、
約10数年前のフセイン(イラクの独裁者)や、カダフィ(リビアの独裁者)のように、
哀れな最期が待っているのだろうが、
それがいつになるのやら・・・ 指をくわえて待ってるしかないのだろう。

本当に残念だが・・・ 国際社会においては、戦に敗れて拘束されるか、
内乱で逃げ場を失って拘束されるか、
そのどちらか以外に、一国のトップを犯罪者として裁くことはできないのである。

中村主水(必殺仕事人)や、デューク東郷(ゴルゴ13)に期待する手もあるが、
藤田まことさんも、さいとうたかおさんも・・・ 既に鬼籍の人であり、
あの世から彼らを呼び戻すのは・・・ さすがに無理がある。

残る手立ては、良識あるロシア国民の決起に期待するしかないが、
敵も然る者で・・・ 既にネットとメディアをコントロールして、海外から情報を遮断しており、
都合の良い情報しか流してないのだから、こちらも期待は薄い。

となると・・・ やっぱり、懸賞金100万ドルにかけるしかないのかもしれない。
暴走するロシアの独裁者をとっ捕まえて、この侵略を決着させるには、
100万ドルでは、あまりにも安すぎると思うが、
それでも100万ドルに目が眩んだ側近の謀反に・・・ 期待するしかないだろう。

いま、独裁者から聞きたい言葉は・・・ 「ブルータス、お前もか!」である。
そのひと言を聞いたときに、今回の侵略に片がつく。
「いでよ! 二十一世紀のブルータス」
そのように訴えたいのは、私だけではあるまい。

勝てば官軍」に正義がないことだけは・・・ 世界が知っている。
一日も早く、独裁者がお縄になる日が来るよう・・・ 願いたいものである。


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