時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ドキッとした急性硬膜下血腫

2022年10月21日 | 時のつれづれ・神無月

多摩爺の「時のつれづれ(神無月の32)」
ドキッとした急性硬膜下血腫

一昨日(10月19日)の・・・ 夜遅く、
交通事故で入院されていた、お笑いタレント・仲本工事さんが亡くなられた。
事故の衝撃で、頭部の急性硬膜下血腫と診断され

意識が戻らぬまま、ご家族に看取られて逝かれたらしい。

土曜の夜、昭和のお茶の間は・・・ おそらく、日本全国津々浦々、どこの家庭でも、
仲本さんが所属するドリフターズのコントを楽しみに見ていたのではなかろうか?
大笑いした後、しばらく余韻に浸ってから床に就いてたことが・・・ とっても懐かしい。
慎んでお悔やみを申し上げたい。

テレビを見ていた女房が、突然「◯◯(息子の名前)と一緒だね。」と言うと、
引き出しの中から11年前の古びた診断書と、
医師が説明してくれた、走り書きのペーパーを取り出してきた。

私はすっかり忘れていたが・・・ 11年前の秋の夜、
23時ごろだったと記憶してるが、突然けたたましくなった家電は、
息子が頭から血を流して、救急病院に緊急搬送されたことを伝えていた。

近隣に住んでる友人たち4人で、一杯やっていたら、その中の二人が口論となり、
精算して店を出たものの、収まりがつかず、つかみ合いになったらしく、
仲裁に入った息子が、突き飛ばされて転倒したとのことだった。

酔っ払っていたのだろう・・・ バランスを上手く取ることができず、
縁石で頭を打ってしまい、頭や耳から出血が見られたことから、
店の人が119番に電話して、救急車で緊急搬送されたらしいのだ。

慌てて救急病院に駆けつけたのは・・・ 0時ちょっと前だったと記憶しているが、
担当していただいた医師は、病名は「外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、側頭骨骨折」であり、
症状は頭痛と、右耳から出血はあるが、意識はしっかりしていて、
入院中に症状が悪化する可能性はゼロではないが、1時間後のCT検査では出血が落ち着いており、
いまのところ緊急手術をする可能性はないと思われるが、
大事を取って1日入院してくださいと、悲壮感のない顔で・・・ 淡々と説明してくださった。

意識があったことと、医師の説明が明解で分かり易かったことから、落ち着きを取り戻し、
翌朝、医師の診断を経て退院した息子は・・・ 2ヶ月程度は耳鼻科に通院している。

半年間は経過を見をみようということを話し合って、示談を交わしたが、
その後、幸いなことに後遺症は出ることなく現在に至っている。

大事にしていた友人関係は、悪意があったわけじゃないので、
謝罪を受けた後は、関係が悪化することもなく・・・ いまでも変わらず付き合っているようだ。

この一件以来、息子は元々そんなに強くなかったお酒を、飲まないように心がけるようになり、
酒席でも乾杯で口を付ける程度に控えているというから、
なにが役に立つか分らないが・・・ 痛い目にあったことは、
頭と体にしっかり刻み込まれているらしい。

結果的には杞憂に終わったが、
わが家にも、そんな心臓がバクバクするような、家族の一泊二日入院があり、
翌日に退院してきた息子の顔をみるまでは、ホッとすることができず、
ただひたすらに、外傷性くも膜下出血や、急性硬膜下血腫のことを、ネットで調べまくっていた。

仲本さんの交通事故には、本当に残念で堪らないが、
交通量が多い時間帯に、横断禁止の道路を渡ったことが、事故に直結していることから、
仲本さんにも、それなりの非があったと言わざる得ないだろう。

仲本さんには、お悔やみ申し上げるが、
私もまた、自分勝手な行動を平然としてとってしまうような、
とっても我が儘な、年寄りの一人なので、
明日は我が身と捉えて・・・ 「他山の石」とせねばならないと思う。

とはいえ・・・ まだ、なにもやらかしてないのに、
早速、女房から「あなたも、そういうところあるから・・・ 」と教育的指導だから、
そこまで言うかだと思いもするが、
やらかしてからでは手遅れになるので、言い返すことなく拝聴させていただいた。

最近、孫の相手をすることが多くなってから、ふと思うのは、
年寄りと子どもは、思考よりも、本能を優先する動物だということに気がつく。

子どもは未熟なので、時が経てば、そのうち成長して思考の方が勝るが、
年寄りは経験値という、いまとなっては、過去の遺物のような思い込みが勝ってしまい、
頭(思考)と体(本能)のギャップを・・・ 認めようとしないので、
結局、だれかに迷惑をかけることが多くなっている。(私のことです。)

分っちゃいるんだけど・・・ 歳を取れば取るほど、慎重にならなきゃ行けないのに、
経験値が豊かすぎる人生の先輩方には、
どうやら、それは無理な注文と言わざる得ないようである。

よって、大変申し訳ないが、危なそうに見える人生の先輩方を見かけたら、
是非とも、一声かけていただければと・・・ 願ってやまない。(お願いします。)

閑話休題
昨夜、ブログの下書きをしていたら・・・ 速報が入って
減税を打ちだして首相の席に座った、イギリスの首相が1ヶ月そこそこで辞任したらしい。

現実をしっかり見たら・・・ 公約に掲げた減税政策は、
悪影響を与えるだけで、全くの愚策だったと言うことらしいが、
それにつけても、議会で丁々発止の経済対策を議論している、イギリスの議員を見ていたら、
この国では、相も変わらずスキャンダルの追求ばかりだから・・・ 羨ましくなってくる。

さらに、この国の国会では、大臣に向けて信仰する宗教を問いただすような質問をした、
信教の自由の意味すら理解できていない、とんでもない議員もいた。

しかもその議員に至っては、弁護士の肩書きをもっているにも拘わらず、
国会という公の場で、踏み絵を踏ませたんだから、
議員と呼ぶのは間違いで、お奉行さまと呼ぶのが・・・ 正しいのかもしれない。

世界の情勢をみれば、諸悪の根源は・・・ コロナウイルスを世界にばら撒いた中国と、
理不尽な侵略戦争をしかけたロシアにあるはずなんだが、
我が国においては、半島からやってきた宗教団体なんだから・・・ トホホと言わざる得ない。

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