時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

恨みっこなし・・・ かな?

2023年05月01日 | 時のつれづれ・皐月 

多摩爺の「時のつれづれ(皐月の30)」
恨みっこなし・・・ かな?

5月8日まで・・・ あと1週間、
この日がやってくるのを、待ち侘びていたのか?
いやいや・・・ まだ、この日が来て欲しくはないのか?

頭のなかは人それぞれだと思うが、1週間後の来週月曜日(5月8日)から、
新型コロナウイルス感染症の位置づけが、行動制限などがともなう2類相当の指定感染症から、
季節性インフルエンザと同等の5類へ・・・ 分類が変更されることになった。

これによって、どこのクリニックでも、発熱外来の患者を拒否することができなくなり、
診てくれることになるらしいが・・・ 本当にそうなるのだろうか?

スペースなどの関係から、ゾーニングの調整が困難なクリニックでは、
2類相当から5類に変更されるとはいえ、
当日から直ぐに、ウェルカムというわけには行かないと思うが・・・ 如何なものだろうか?

そんなこんなの思いのなか・・・ 都内の感染者数が、ここにきてジワリと増えてきている。
倍々のスピードで増えていった、2~3年前の波と比べたら、
2ヶ月ぐらいをかけて1,000名弱から、2,000名程度への倍増だから、
その増加スピードは遅く、医療が崩壊して、恐怖に震えていたころとは比べものにならない。

また、感染者数が増えてる割に、重症者数が増えてないということは、
ウイルスの弱毒化があるとは思うものの、
やっぱり・・・ ワクチン接種の効果があったのではなかろうか?

ワクチンの効果は、100%ではないものの、
ワクチン接種者が感染するブレークスルー感染では、
その大半が、軽症で済んでるとの報告があるように、医療への負担が軽減されており、
ほとんどの感染者は・・・ 1週間程度の自宅療養で回復している。

まさにそれ、それを・・・ まさかこのタイミングで実感するとは思いもしなかった。
先週の火曜日(4月25日)に、同居している娘がコロナに感染してしまったのである。
作夏には、息子家族が五月雨で全員感染し、約2週間の隔離生活を送ったが、
まさか、まさか・・・ あれだけ気をつけていたのに、同居家族が感染するとは想定外だった。

娘には知的障がいがあるが、軽度なことから電車に乗って二駅ほど先にある、
そういった子どもたちのために、NPO法人が運営するパン屋さんでお世話になっており、
毎朝の検温は必須で、検査表に記入して報告することになってるが、
その日の朝の体温計は・・・ なんと38.1度になっていた。

慌てた女房は、直ぐに勤め先に連絡を取ると・・・ なんと10数名が発熱してるとのことだった。
「ちょっと、やばいかも?」と思って、指定の発熱外来に連絡を取り、PCR検査を受けたら、
2時間後には陽性だと連絡が入り、
担当の医師から、家族への注意事項を含め、諸々の届け出など詳しい指示があった。

女房が娘の勤め先に、そのことを伝えると、驚くことにその時点で5名の陽性が判明していた。
どうやら・・・ クラスターが発生したらしい。
そんなわけで、当然と言えば当然だが、先週いっぱいはお休みすることになっている。

病院から戻ると途中(まだ連絡を受ける前)、なに気に胸騒ぎがしたものだから、
大量の食料品を、買いだめしようということになったが、
それが結果オーライになるんだから・・・ 女房の勘の鋭さには恐れ入る。

あの日から1週間、娘の熱は3日目には平熱に戻り、
我々老夫婦は発熱することもなく、全く持って元気だったが、
外出したのは、人が行動する時間前(明け方)のゴミ出しぐらいで、
家の中でマスクをして過ごしたが・・・ なんとか凌ぎきったようである。

結局、娘の職場では、先月末現在で14名が感染していたらしいが、
すでに全員が回復しているとの連絡が入っていて、
家族への影響は不明だが・・・ 大事には至ってないとのことらしい。

ゴールデンウィークを前に、ハラハラドキドキだった1週間、
部屋の中をゴソゴソと動く度に、布団で横になり、テレビを見ている娘の姿が目に入り、
時計の針が進み具合が、おそろしく遅いことを、
この歳になって実体験するとは・・・ 思いもしなかった。

歳を取ると、ときめきがなくなるから、
一年経つのが早いと、何年か前にテレビで見たことがあったが、
それが、ときめきじゃなくて、心配事になると・・・ 年齢には関係なく、
時の針が仕事をサボってるんじゃないかと思うぐらい遅くなるんだから、堪ったもんじゃない


そんなところに、市役所から6回目のワクチン接種の案内が届くから、
なんとタイムリーなことか・・・ 驚きを隠せない。

娘の感染が軽くて済んだのも、老夫婦が(いまのところ)感染しなかったのも、
これまで真面目に、5度のワクチン接種を受けてきたからだと思うと、
少しでも早く6回目の接種を受けたいと思って、予約システムに早速アクセスしたんだが、
予約日を何度もクリックしても「空きがありません。」のメッセージがでてくる。

「なんなんだよ。」と、プンプン、イライラだったが、
ちょっとだけ冷静になって、画面で表示されてる文字を落ち着いて読んでみたら、
予約の開始は・・・ 5月2日(明日)からとあった。

政府から、あれやこれや言われて、それを気にかけながら行動していた3年間だったが、
2ヶ月前のマスクの着用判断に始まり、やっと自ら判断して行動することになったというのに、
私はいったい、なにを焦っているのだろうか・・・ ホントに気が短いバカ者である。

とはいえ、今月から来月にかけては帰郷があって、お楽しみの旅行もあると思えば、
娘の感染は軽くて済んだし、タイミング的にこの時期だったことは、不幸中の幸いでもあり、
ワクチン接種も早くできそうなので・・・ 結果オーライなんだろう。

自己判断で、自己責任で行動していても・・・ もらい事故だけは如何ともし難く、
なんの前触れもないまま、ある日突然やってくるんだから困ったものである。

娘の感染は・・・ まさにそれで、
選りに選って、それがウイルスのお裾分けだから「やれやれ。」だけど、
みんなが気をつけて・・・ 普通に生活をして、普通に仕事をしているんだから、
これはもう、だれがどうではなく、恨みっこなしでいくしかないだろう。

やれやれ。
ホントに、ホントに・・・ やれやれだった。


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