僕らはふたたび恋をする 第16話

シャオシャンの亡くなった父の写真に挨拶を済ませたジアカイ。シャオシャン母は「特別なことは望まない。シャオシャンを大切にしてほしい。それだけだ」と言う。みんなに祝福され嬉しいはずのシャオシャンは、なぜか顔が曇る。


チャオからクージエのカルテを受け取るケリー。
「余計なことでしょうが、ポスの結婚式に行くんですか?」とチャオが聞くと「私は彼を愛してるの。他の人に幸せを渡したくない」とケリーは答える。


結婚式の前夜。シャオシャンとシャオシャン母、ドォドォは1つのベッドに横になる。他の話は忘れても構わないが「ここが実家なんだよ。今後、何かあったら…」と言いかけて、何にもあるわけないと「いつでもいいよ。果物が食べたくなったら帰っておいで」と言い直すシャオシャン母。

自分のベッドに横になりながら「シャオシャン、ありがとう。家庭を築く勇気を俺にくれた」と思うジアカイ。
母と手をつなぎながらシャオシャンは「明日、結婚するのね。あなたを幸せにしたい。私もきっと幸せになれる」と思うシャオシャン。


結婚式当日。式場へ向かおうとしている家の中。母に抱きつき泣きながら「母さんのこと愛してる」と言うシャオシャン。ベールをかぶせた母も「母さんも愛してる。幸せになるんだよ」と涙を流す。


式場にはたくさんの参列者が集まってきていた。そして招待したクージエもミンシンと一緒に来る。控室にいるシャオシャンに会いに行くクージエ。

「君と出会った時からずっと思い描いてた。いつか君が美しい花嫁になる日を」とクージエが言うと「あなたと過ごした時間に感謝してる」とシャオシャンは返す。クージエは「必ず幸せになると約束してくれ」と言い、シャオシャンはうなずく。

クージエが控室を出ると、偶然ジアカイが来る。「君は本当に恵まれているよ」とクージエは言う。


ジアカイは式場に来ていたケリーと会う。「いつか君と真の友人になりたい」と言うジアカイ。ケリーは「なれるわ」とだけ言うと行ってしまう。


ジアカイ父が会場に着き、シャオシャン母が出迎える。嬉しそうに話すシャオシャン母にジアカイ父は「1つ疑問に思うことがあるんだが、娘さんはなぜ、あんな格好でスクープされる羽目に?」と言い出す。親しい友人がマスコミ勤務と聞いた、もしや自作自演では?と。そして「結婚式までは順調に進んだが、もし失敗しても失望しないでください」と言う。


ケリーはカメラマンにクージエの写真をフラッシュをたいて撮るように指示する。


体調があまりよくないクージエ。挨拶もしたし帰ろうとミンシンは言うが「ダメだ。100パーセントの祝福を彼女に送りたい」とクージエは言う。途中で帰れば、がっかりするはずだと。
ミンシンが離れた隙にケリーがクージエに近付いて来る。「つらいんでしょう?」と言うケリー。初対面の人に突然、声をかけられ、驚くクージエに「愛があるから別れたのよね。自分を犠牲にして彼女を幸せにした」とケリーは言う。

チャオからカルテを受け取ったケリーは、この病気の患者は、一生後遺症を抱えるようだと聞いていた。「何のことだ」と言うクージエに「もう嫁いでしまうわ。本当に身を引くつもり?」とケリーは言う。「やめてくれ」と言い、その場から離れるクージエ。そんな2人をチャオが見かける。クージエが、自分が渡したカルテの男だと気付くチャオ。

追いかけてきたケリーがジアカイの元妻だと気付くクージエ。「なぜ、俺の病気のことを知ってる?」とクージエが聞くと「彼女の家の前で友達と話してたでしょ」とケリーは答える。そしてシャオシャンは知るべきだと言う。

絶対に言うな、幸せを壊すことになる、と言うクージエ。しかし自分から言えばジアカイに恨まれてしまうため、ケリーは「あなたには選択肢がある。病気を別れの口実にしてはいけない」とクージエに言う。ウソをついたままで本当にいいのかと。


控室でシャオシャンはジアカイ父が来たことを知る。シャオシャンの顔から笑顔が消える。

検診に行ったあの日、シャオシャンは検査結果で子宮に損傷が生じ、一生妊娠できない可能性が極めて高いとジアカイ父から聞かされていた。ジアカイは子供を望んでいる、ケリーは自分の意思でおなかの子を中絶した、ジアカイは落胆し、その件が離婚に繋がったと話すジアカイ父。そして父として息子をあきらめてほしいとシャオシャンに言う。シャオシャンはウソだと思い、再検査をすると言い返していた。

ジアカイ父が控室に来る。再検査の結果をシャオシャンに渡すジアカイ父。そこには"子宮の著しい損傷。妊娠は一生不可能"と書かれていた。ジアカイ父は、息子を愛しているなら今が最後のチャンスだと言う。しかし、シャオシャンは別れろと脅されても絶対に屈しないと返す。

一生、子を産めない体になったと息子が知れば、もう自分の子供を望めないのは十分承知で、責任を感じて君と結婚する、どんなに苦しくても1人で責任を抱え込む、君の不妊は息子が背負う重荷になると目をうるませながら言うジアカイ父。シャオシャンは涙を流しながら「どんな困難でも2人で乗り越えようと約束したんです。破るわけにはいかない」と言う。

本当に別れられないと言うシャオシャンに「どうしても君は、子を産めぬその体で式を挙げるわけか。ジアカイが不幸になっていくさまを、残酷にも親の私に見せつける気だな」と言うジアカイ父。ならば不妊のことは絶対にジアカイには言わないでくれ、と言う。夢を見続けさせてやりたいと。

シャオシャンを抱きしめ「君が息子を不幸にする瞬間をチャペルで見届けるよ」 と耳元で言うとジアカイ父は出てく。


ハージンロードを兄と歩くシャオシャン。
ケリーはクージエの病気の発作が音や光りでも誘因されると聞いていた。クージエに向かいフラッシュがたかれ、クージエの顔が次第に歪んでいく。

誓いの言葉になり、永遠の愛を誓うジアカイ。しかし涙を流したシャオシャンは、なかなか誓うことが出来ない。
とうとう耐えられなくなったクージエは、席から立ち、チャペルの外へ行こうとふらつきながら駆け出す。しかし、外へ出る前に倒れてしまうクージエ。
クージエの病が"外傷性てんかん"だと、カルテでケリーは知っていた。


クージエが倒れ、式は中止に。シャオシャンが家族やジアカイといると、ミンシンが来る。すべて話すと言うミンシン。クージエは心変わりなどしていない、略奪愛を装って、家を出る口実にしたと言う。

ミンシンがクージエと再会したのは偶然だった。去年、南部へ出張したクージエは元彼から暴力を受けているミンシンを見かける。助けようとしたクージエは、元彼から新しい男だと誤解され殴られてしまう。その勢いで建物の柱に頭を強く打ったクージエ。すぐに病院に行ったが、後遺症の外傷性てんかんは一生治らないと言われる。そのことでクージエは仕事も失っていた。

「私は何も聞いてない。なぜ気付かなかったの」と驚くシャオシャン。「あなたは全然気付かなかった。気にかけてもいなかったのよ」と言うミンシン。感心があれば、彼の態度を疑ったはずだと。そして「私は愛人と言われながらも病気を隠すのに協力した。元は私が悪いからよ」とミンシンは涙を流す。

「今のあなたを祝いたい気持ちはある。でも、その幸せの裏には彼の犠牲があるのよ」とミンシンは強くシャオシャンに言う。そして恩知らずと責められ、血も涙もないと言われた「つらさが分かる?」と言うミンシン。「少しは反省してよ」とミンシンに言われ、シャオシャンは家を飛び出す。

追いかけてきたジアカイに、とにかく病院へ行くと言うシャオシャン。「彼が犠牲になったことで動揺するな」とジアカイは言う。まずは自分の幸せを考え、同情で心変わりをするなと。「あの人に会いに行かせて」と言うシャオシャンにジアカイは「必ず戻れよ」と言う。そして「愛してる」とシャオシャンの額にキスをする。
駆けて行くシャオシャンを見つめるジアカイ。


シャオシャンの結婚式の夢を見ていたクージエは、ハッとして病院のベッドで目が覚める。


ーつづくー


まずケリー。
何てことをしてくれたの!?
発作が起きるってすごくつらいことだよね。それに場合によっては命に関わる時もあるんじゃないのかな?
これはジアカイを取り戻したいからといって許されることじゃないと思う。
そんなに他の人にジアカイを取られたくなかったなら、もっと必死で守れば良かったのに。

ジアカイ父のあの再検査の結果はウソだと思うなぁ。ジアカイに言わないように言ったのも、夢を見続けさせてやりたいからじゃなく、ジアカイが聞いたら別の病院に連れていってウソだとバレるからじゃないのかな?
自分の病院だものね。いくらでもウソの診断なんて出来るよね。
シャオシャンにも信じる前に別の病院で検査して!!って言いたい(；△；)

でも、たとえ子供が一生できなかったとしても、ジアカイが"責任"で結婚をしようするは違うよね。すでに結婚しようとしていたわけだし。それに、子供が欲しくてジアカイはシャオシャンをスキになったわけじゃないもん。出来ないから愛が消えるなら本物の愛じゃないんだと思う。

そしてミンシン。言ってることがすごくおかしいと思う(;´д｀)ノ
たしかにミンシンが怪我をさせたわけじゃないけど、助けを求めた以上は無関係ではないはず。
クージエの異変にシャオシャンが気付かなかったのは、クージエが必死で隠していたからじゃないのかな?そうじゃなかったとしても、気付かなかったことを責められるのは違うと思う。
一番おかしいのは「その幸せの裏には彼の犠牲があるのよ」のところ。犠牲って何?
反省をしろって言うのもおかしい(￣ω￣;)
シャオシャンから離れたのも、自分が恨まれるようにわざと仕向けたのも、クージエが自分で決めたこと。たとえそれがシャオシャンの幸せを願ってのことだったとしても、苦しんだりつらくてもシャオシャンやシャオシャンの家族のせいじゃないと思う。ましてやクージエが病になるきっかけを作った人に言われる筋合いはないよね。

・・・とはいえ、シャオシャンのつらい気持ちも分かるの(；_；)
ジアカイもとても不安だと思う。
切ないです…。



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