今日の一言

日々の生活の中で見つけた「なぜ・なに」について書いています。

こんなところに

2024-04-29 16:36:38 | Weblog

日曜日はとてもいいお天気で、日中は夏が来たのかと思う程の暑さになりました。帰省中の子供たちをつれて田舎へ出かけました。

 

山の中を散策している途中です。あれ?

それにしてもなぜこんなところにいるの! この暑さで 一休みしているのかな。

 

茂みの中を進み、最後は崖を登って元来た道に無事戻る事ができました。先日ネトフリでミッションインポッシブルを見たばかりだったので、崖を登りながら頭の中にはあのテーマ曲が流れていました。気分はもうイーサンハントです。短い時間でしたが、映画の主役の気分を味わえた瞬間でした。

 

今日は昨日とは一転して雨です。窓を伝う雨水を見ながら、ゆっくりと過ごしています。

 


NIHのコリーグたち

2024-04-16 17:34:44 | Weblog

 アメリカ留学をしていた頃から、約30年が経とうとしています。そんな事を考えていたら、留学当時ラボで研究を共に行った人たちは今どうしているのかなと思い始めました。

 ラボのチーフ(ボス)だったクリスティはNIHを去った後はマディソン大学に移りましたが、現在はもう在籍されていないようです。共同研究者のスティーブはジョージタウン大学病院の耳鼻咽喉科の教授になりました。ラボで席が隣だったジュリーはアリゾナ大学に移った後、現在はユタ大学で言語学の教授になっています。また私の研究を支えてくれたトーマスは昨年マイアミ大学病院の耳鼻咽喉科の教授になりました。インドから研究に来ていたランジニは、論文の真偽性を判断する仕事に携わっています。その他にも、キンバリー(研究以外のアメリカの事をいろいろ教えてくれました)、マーシー(私の研究の被検者の調整をしてくれました、彼女のもう1つの顔はミュージカルダンサーでした)、メアリー(ラボでは最も経験が長い頼れる先輩でした)、マイク(ジョークが得意なハンサムくんですが研究には真剣でした)、ドラガナ(ロシアから来られた研究者でした)、ベティ(ラボの秘書さん、親日家でとてもやさしくしてくれました)、スザーン(クリニックでお世話になった看護士さん、カルフォルニアにいるお孫さんの話をよくしてくれました)、みんないつまでも忘れられない懐かしいメンバーたちです。

(画像はNIHのVirtual Tourから)


永久の未完成こそ

2024-04-16 15:32:31 | Weblog
「テストで80点の人はそこまでだが 100点の人はそれ以上の実力を持っている」子供の頃によく父から言われた言葉です。特に算数は答えが決まっているため、国語とは違って100点を取る事が出来る科目です。だから算数で100点を取ると父は褒めてくれました。
 
父方のお爺ちゃんは私が生まれる前に亡くなりましたが、何事にも大変厳しい方と聞きました。その教育を受けてきた父は医師でしたが、何事にも完璧を目指して最善を尽くす人でした。その生きざまが、おそらく子供の教育にも反映されていたのでしょう。しかし今から思えば、その厳しさが逆に息苦しく思える時もありました。もっと自由にいられたら、そんな気持ちが芽生えたのは高校生の頃でした。ある日 学校帰りに本屋に立ち寄った時に友人から勧められた本が、加藤諦三さんの「体当たり人生論」でした。
 
 
難しい哲学書などは難しくて苦手な私でしたが、この本はとても読みやすく理解しやすい内容でした。当時自分が悩んでいた事について共感できる内容が多く、何となく人生の指南書のようで私は何度もこの本を読み返しました。そして当時この本の内容に関して感じた事や思った事をメモ用紙に書き綴って巻末に挟みました。実は今もその紙はこの本の中に綴じられています。今から思えばこの本は、自分の人生を変えた本の1つだと思っています。物事を多面的に捉える事をこの本から学びました。何よりこの本を読む事で、心が穏やかになりました。実は今もこの本は大切にしており、自分の子供たちにも読ませました。
 
 
先日本屋に行った時に、加藤諦三さんの本を見つけました。ご高齢になられた現在も執筆を続けておられるようです。
 
さて先日の天声人語に、スペインの教会のサグラダ・ファミリアの事が取り上げられていました。今も建設中のこの教会の一部が2026年に完成する事になったそうです。進行形のものが完成する、これはあたかも大好きなドラマが最終回を迎えるようなもので、寂しくて空しい気持ちになるようだと書かれていました。私の趣味のプラモデルも、作っている時が楽しくて出来上がると嬉しい反面 なぜか物足りなくなる気持ちになるのと似ていると思いました。
 
 
天声人語の最後には「永久の未完成 これ完成である」という言葉が引用されていました。これは宮沢賢治が農民芸術概論綱要の中に書いた言葉です。実は私がこの言葉を知ったのは、様々な事で悩んでいた高校生の頃でした。この言葉を何度もかみしめているうちに、不思議と私の緊張した気持ちが和らいだ事を覚えています。
 
近年、新しい事へチャレンジする若い人が少なくなっていると聞きます。いわゆる失敗が怖くて、挑戦を躊躇してしまう人が多くなっているそうです。しかし、人は失敗して学ぶもの、失敗してもそれで終わらずそこから何かを得る事ができれば、失敗する事には必要十分な意味があるのです。言葉を変えるなら、100点を目指す事は大切ですが たとえ80点でも失った20点を次の機会に取り返せばよい訳です。100点を目指して進み続ければ、それは100点を取っているのと同じになるのだと思います。
 
少しずつでいいから前に進む事が大切なのです。苦しくて 辛くて 不安でも、そのような気持ちになるという事は、それは自分に当たる向かい風なのです。風を感じているという事は、確実に自分は前に進んでいる証拠です。むやみに間違いや失敗を恐れずに、自分のペースで前へ進みましょう。うまくゆかなくても、そこから学べばそれでよいのです。そうすれば確実に新しい何かに近づいていく自分を感じ取る事ができるはずです。
 
😊

ドクター シーゲル

2024-04-01 19:22:31 | Weblog

 長男の誕生日にお祝いメッセージをメールで送ろうと、その文面を考えている時にある事を思い出しました。

 結婚してから半年後に渡米して、そこから私のアメリカでの留学生活が始まりました。そして帰国を控えた半年前に家内のお腹に赤ちゃんがいる事が分かりました。アメリカで加入していた医療保険の会社に問い合わせると、まずは居住地区に近い産婦人科を受診するように勧められました。どのような病院だろうかと思いつつ、指定された住所に向かいました。すると、

 これはgoogle map の street viewからの写真ですが、右側に写っている一見普通の家のように見える茶色の建物が私の居住地区に一番近かった産婦人科クリニックです。中に入っても、病院という感じはなく普通の一軒家という感じでした。

 担当してくれたのは男性医師のシーゲル先生でした。背が高く優しそうな先生で安心したのを覚えています。当時私は家内の症状が心配でシーゲル先生にいろいろ質問をしました。しかし先生はいつも「That’s good sign.」と言うので逆に心配になったものです。その後は定期的にここのクリニックに通い、帰国してから長男は日本で元気に生まれました。

 久しぶりにシーゲル先生の事を検索すると、ワシントン界隈では何度もベストドクター賞を受賞しているようでした。写真を見る限りすっかりお年をとられているようですが、その優しそうな表情は変わっていないようでした。

 さて実は私の誕生日は長男と近いのですが、先日自分の誕生日に母と会った時にこう伝えました。「私を元気に産んでくれてありがとう」、母は少し驚きつつも少し照れていたように見えました。私は偶然にも自分の子供たちが生まれる瞬間に、妻に立ち会う事ができました。2人とも週末の早朝に生まれたためです。その時の大変さと感動は今も忘れません。2回とも生まれた瞬間に、両目から滝のように涙があふれました。K先生、その節は大変お世話になりました。ところで誕生日とは自身の記念日であると同時に、親にとってもとても思い出深い日でもあるのですね。自分に子供が出来てからその事を実感しました。だから自分の誕生日には、必ず親に感謝の言葉を伝えています。

 先日ある患者さまが、自分はまだまだ元気なので自分の年齢の7掛けで考えているとおっしゃっていました。私もまもなく還暦を迎えますが、今の所は健康でいられるのでその方の意見に従って40才代の感覚でいたいなと思います。

 な


久しぶりの学会参加

2024-03-30 17:34:28 | Weblog

 大学院では喉頭学を専攻しました。そして私は日本喉頭科学会において医学博士の学位を取得しました。院生の頃は毎年春に開催される日本喉頭科学会で自分の研究を発表しました。開業してからもこの学会に出席したいとずっと思っていたのですが、いつも花粉症の患者様が多くなり仕事が忙しくなるため、なかなか実現しませんでした。しかし今年は京都で日本喉頭科学会が開かれる事になったので、数年ぶりに出席してきました。

 会場に到着後、第1会場に入ってからSe-Heon Kim先生のダビンチによる喉頭のロボット手術についてのキーノート・レクチャーを聴く事ができました。コロナ禍になってからほとんどの学会はネット配信になっていたので、ライブで学会に参加するのは本当に久しぶりでした。加えて今回は英語の発表を聴講する事ができたので、私はアメリカ留学していた頃を思い出していました。

 その後は、高齢者の 喉頭・下咽頭癌の治療マネージメントのシンポジウムを聴きました。座長は先ほど講演されたKim先生と藤田医科大耳鼻科教授の楯谷先生でした。このシンポジウムも全て英語で進行しました。いつものようにいろいろと私の頭の中では疑問が浮かんできました。質問をしようと思いつつ、日本語をどのように英語に訳そうかと迷っているうちに機会を逃してしまいました。アメリカにいる頃は英語で考え英語で話していましたが、さすがにその時はそれができませんでした。自己嫌悪に陥りつつも、英語をしゃべりたい そんな欲求がわいてきました。

 私がアメリカのNIHに留学していた時に、韓国から1人の喉頭学者(耳鼻咽喉科の先生)がラボに短期留学されてきました。その先生は私の喉頭内筋の電気生理学に関する研究に非常に興味を持って下さり、いろいろディスカッションをして研究内容を深める事に貢献してくれました。帰国後はしばらくメールでやりとりをしていましたが、今ではそれもなくなりました。そこで私はKim先生にその先生の事を聞いてみようと思いつきました。

 会場の外に出られてから私は英語でKim先生に話しかけました。するとその先生の事をご存じのようで、現在はパーソナルクリニックを開業されていると教えて下さいました。短い時間でしたが自分の頭の中を英語だけに切り替えて会話をする事ができてとても嬉しかったです。後で知りましたが、Kim先生は韓国の耳鼻咽喉科学会の理事長をされているご高名な先生でした。

 やはりライブで学会参加をすると、楽しくて意外な出会いがあり、貴重な体験をする事もできていいものです。また5月には大阪で学会があるので是非参加してみようと思っています。


自転車で走るのが好き

2024-03-28 13:46:26 | Weblog

 お天気のよい休日には、自然の中に身を委ねる事が私のストレス解消法です。自転車でゆっくりと気の向くまま走る、いわゆるポタリングが大好きです。途中で時々自転車をとめて、辺りの景色を見ながら物思いにふける、そして風景を切り取って写真を撮る、これも楽しみです。

ここは私のサイクリングコースの途中のお気に入りスポットです。ここに自転車をとめて、川の流れを見つめながら深呼吸します。とても静かで、時折鳥の鳴き声が聞こえたりします。

 しばらく自転車で走り始めると早咲きの桜が満開になっているのをみつけました。近づくと微かに甘い香りを感じました。

 踏切に差し掛かったので、渡る途中で写真を撮りました。真っすぐに続く線路が、幾何学的でとても美しい光景を作っていました。この線路に沿って進むとどこにいくのでしょうね。

 忙しい毎日の中で、普段とは異なる景色を目に焼き付ける事は脳の活性化にも役立つようです。もっともっといろいろな景色を見たい、だから私のサイクリングエリアは次第に広がっていくのでした。


gooブログで紹介されました

2024-03-21 08:30:17 | Weblog

先日出かけたマルエフ横丁キャンペーンの記事がブログのフロントページで紹介されました。

多くの皆さんに見て頂けてよかったと共に、心よりありがとうございました。近日中に3つ程、記事を載せようと思っていますので 読んで下さい。


マルエフ横丁にて

2024-03-17 18:51:43 | Weblog
アサヒマルエフビールのキャラバンキャンペーンに出かけました。
 
 
スタッフの方がマルエフビールを泡たっぷりにサーブしてくれました。私はワンサードのミックスを頂きました。
 
 
ビールは、とてもクリーミーで美味しかったです。その場でSNSに記事をアップすると、オリジナルグラスの記念品を頂く事ができました。
 
 
こういう屋外でのビール飲みは久しぶりでしたが、とても新鮮で楽しかったです。このようなイベントは大歓迎です。
 
😋 
 

ピアノの新時代を感じた

2024-03-06 09:16:29 | Weblog
昨年NHKの若いピアニストの番組を見ました。角野隼斗さんは日本を代表するピアニストです。角野さんの音楽アレンジや即興演奏がとても興味深いです。ニューヨークでの注目度は目をみはるものがありました。若い方なのにエネルギッシュであり、内在する演奏における力量がそのルックスからは想像がつかない程で、予想を裏切られた事もあり私は感動しました。

そして、先日角野さんのコンサートに行きました。


開演前のステージには1台のグランドピアノが置いてありました。このピアノでどのような演奏を聞かせてくれるのだろうと期待に胸を膨らませていました。照明が暗くなり、角野さんの登場です。細身の方でオーディエンスに向かって一礼されたその姿はとても穏やかな雰囲気を感じました。ところが演奏が始まると、とても力強い演奏でマックスの時は体全体を上下させながらの打鍵には度肝を抜かれました。中でもあの有名なトルコ行進曲を多彩に変調させた変奏曲は圧巻でした。

履歴を拝見すると角野さんは東大を卒業されており音響分析の研究をされていたようで、私の研究分野と重なる部分もあるのかなと思いました。角野さんは、もしかすると音を数理的に見つめる事が出来る音楽家なのかもしれません。


ラストアンコールではご本人より写真撮影と動画録画(但し30秒以内にして下さいとのこと)の許可が出ましたので、遠慮なく撮影させて頂きました。このような気配りもさりげなく、とてもハンサムな方だと思いました。そして私もまたピアノを習い直したくなりました。



リンク:スペシャル 角野隼斗 ニューヨークを行く


春をみつけた

2024-02-18 23:49:38 | Weblog
今日は朝から晴れたり曇ったり小雨が降ったりと、不安定なお天気でした。最近は忙しさで背中を押される毎日が続き、1日があっという間に過ぎ去っていきます。これではいけないと思い、昼から自転車で出かける事にしました。

午後は晴れ間が出てきたためか、暖かさを感じる事ができました。街中を走っていた時に、ふと明るい色合いが目に飛び込んできました。春の色です! 桜が咲いていました。既に幾人かの人が桜の花の写真を撮っていました。


早咲きの桜のようで、既に花は散り始めていました。

暖かくなったと思ったら急に寒くなるという、いまは春待ち人の気持ちをじらせる気まぐれな季節ですね。でもこの桜を見ていると、確実に春が近づいている事を実感させられました。カメラを向けると、青空とのコントラストが効いて桜の花を生き生きと写し取る事ができました。

残念ながらこのような晴れ間はしばらくお預けのようで、週明けからは曇りと雨の日が続くようです。これも春のお天気の典型なんですね。春は何か新しい事が始まる予感がする季節です。私も何か新しい事を始めてみたいなと思っています。

最後に、最近読んだ本から得た言葉がこちら、

道に迷って 道を知る

今年も2か月が経とうとしています。慌ただしい毎日ですが、いろいろな事に挑戦して 迷いながら 物事の真理に近づく事ができたらいいなと思っています。