政治、日常なんでもチャンプルー

憲法を考える

明日は憲法記念日

ここ10数年、憲法改正が叫ばれている(最近は下火になったみたいね)。9条を変えろとか、「プライバシー権」「知る権利」などを加憲しろとか言うけど、最も変えるべきは「第1章 天皇」だと私は思う。

日本国憲法では「職業選択の自由」、「居住および転居、国籍離脱の自由」、「法の下の平等」、「門地による差別の禁止」、「参政権」規定されており、皇室制度はこれらの条文に反している。ここにあげた条文はすべて「基本的人権」、つまり人間が等しく持っている権利であり、現代社会では当たり前の価値観であり、皇室だけが例外というの不公平だ。君主制を廃止して共和制に移行した国は多くあり、日本もそうすべきだと思う。

共和国にはアメリカのように大統領がいて首相がいない国と、フランス、イタリア、ドイツ、台湾、韓国などのように大統領も首相もいる国があるが、日本はもともと首相がいるから後者のほうがいいと思う。日本が共和制に移行するために憲法をこう変えたほうがいいという私なりの考えは、現行の「第1章 天皇」を「大統領」の地位、権限などを規定する条文に変える。第2章以降の「天皇」の文言を「大統領」に変える(つまり、大臣を任命する役割を担うのも大統領)。

『皇室典範』から引用
第三条:皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の議により、前条に定める順序に従って、皇位継承の順序を変えることができる。

「皇嗣」(天皇の後継ぎ)は自動的に皇位継承第1位に該当した方がなることになっている。第三条ではこれを変更することができる事項を規定しているが、ここでいう「重大な事故」とは、たとえば天皇にふさわしくない非行があった場合がこれに当てはまるが、「天皇になりたくない」というのは「重大な事故」に当てはまるとは考え難い。そうすると「天皇になりたくないから」「皇族を離脱したいから」といってわざと非行に走る皇族がいて、2001年にネパール皇太子が起こしたような恐ろしい事件が起こる可能性も否定できない。

広告
小谷野敦 洋泉社で検索

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「政治」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事