ヒラリー・クリントン(10) ヒラリーを監獄に?
日本のマスコミでは、ヒラリー・クリントンが次期アメリカ大統領になるかのような論調が一般的である。新聞でもテレビでも、ネットニュースでもそうである。これはアメリカのテレビや新聞でも同じである。しかし、ヒラリー・クリントンの不人気 はアメリカ国民の間では常識に近いくらいに広まっており、これはおそらく日本人にはなかなか理解できないであろう。
Hillary for PRISON 「ヒラリーを監獄に!」
「ヒラリーを監獄に!」と書いてあるさまざまなTシャツや、ステッカーや、野球帽や、カンバッジが作られ、売られている。そして買われて、それを着たり、かぶったり、付けたりしているひとたちがアメリカには無数にいるようだ。
ここに紹介できるのはこれでもほんの一部である。
この 「ヒラリーを監獄に!」 というメッセージは必ずしも 「トランプ氏に投票しよう!」 ではないのだ。そもそも大統領選挙と切り離しても成立するメッセージである。このメッセージがこれだけ “ひとり歩き” しているのはなぜか?
これらが単なるGoogle の検索結果にすぎないと思う人もいるかもしれない。しかしこれらのほとんどは商品である。
amazon のこのページで1つ1つを見ていくと、すべて “ヒラリーを監獄に” か、もしくはそれに類するものである。100着以上売れているものもある。これらはトランプ候補の共和党が選挙資金をはたいて組織的に製作販売しているものではなさそうである。
下の2つのTシャツを比べてほしい。
どこが違うかわかるだろうか?実は左が オリジナルの 「ヒラリーを大統領に!」 のオフィシャルTシャツなのである。そして右がその “パクリ” の 「ヒラリーを監獄に!」 のTシャツなのだ。わたしは、最初、左を知らず、右がオリジナルだと思っていたのだが、それにしてはずいぶんデザインが洗練されている気がしていた。
左のクリントン候補側のオフィシャルTシャツのこのデザインには相当金がかかっているはずだ。たしかにデザインとして非常に優れている。クリントン陣営はこうしたことにも惜しみなく金をかけている。
しかし、これを食った“パクリ” はこのデザインをほとんど丸ごとパクッて、文字列を President から Prison にうまく換えただけで 非常にインパクトのある、ほとんど真逆のメッセージ に仕立てあげている。見事である。そして、オリジナルのデザインの構図がしっかりしているので、多くのバリエーションの増殖をゆるしてしまい、絶対数もおそらくはるかにオリジナルを上回っているはずである。クリントン陣営にしては面白くないはずだが、訴訟を起こしている様子はない。ヘタに起こすと、逆に火に油を注ぐ結果になることが目に見えているからであろう。実際、誰かがオリジナルを着て歩いていても、遠目には 「監獄に!」 の方かと思われてしまうはずだ。
このように “パクリ” が オリジナルを見事にパクッて成功している例 で思いだすものがある。オリジナルの北海道の銘菓 「白い恋人」 をパクった、吉本興業の 「面白い恋人」 である。
さて、“反ヒラリー” のバンパーステッカーのバリエーションもハンパじゃない。
これらには単なる “トランプ支持” の意思表示とは根本的に違うものが根底にあるように思われる。ここに読みとれるのは、ヒラリー・クリントンへの不信、嫌悪、軽蔑、恐れ、唾棄、憎悪、そして危機感である。
見方を変えると、ヒラリー・クリントンはアメリカという国の腐敗と邪悪さを象徴する存在になっているように思える。多くの善良なアメリカ国民はこの女のせいで、アメリカという国に誇りを持てなくなっているのだ。
ヒラリー・クリントンを断罪するがゆえの “トランプ支持” とすら思えてくる。
president でなくて、 prison dent としている。ほとんど “面白い恋人” レベルのギャグだが、非常に政治的に過激なメッセージである。
ここまで国民に嫌われている人間も珍しいのではなかろうか?まるでトランプ候補はヒラリー・クリントンの不人気の追い風で進んでいるヨットのようだ。
アメリカにおいては、大統領選挙というイベントは国民的な “お祭り” のようなものだと言われる。
たしかにその通りである。そして ヒラリー・クリントン はまさに “血祭り” に上げられているように見える。
ヒラリー・クリントン(5) そもそも “替え玉” は違法か?
Voting machine(Swing Stateの16州で)の権限をソロスが握っているという話は初耳でした。ソロスと同じFirst Nameの
George CarlinというComedian兼文明批評家が、This country is bought and sold long time ago.
I’m enjoying to see it collapse in the front row.
みたいな事を言っていたのを思い出します。
選挙については、あの4年毎のバカ騒ぎに参加する位なら家でxxでもかいてた方がましだ、とか。
彼も亡くなってしまった。今頃草葉の陰で、I told you,と嗤っている気がします。
乱文にて失礼します。フクロウCafeの話(応酬?)も面白かったです。頑張ってください。
おそらくヒラリー・クリントンはいくら本当の支持者が少なくてもインチキ選挙で大統領になってしまえばこっちのものだと思っているのではないでしょうか。
「AにもBにも投票したくないけれど、Aに当選させたくないからBに投票するしかない」 というのが大多数の本音ではないでしょうか。
このブログは管理人ザウルスのキャラクターと頭の中をそのまま反映していてテーマが雑然としています。記事をさかのぼっていって掘り出し物の記事でも見つけて頂ければ幸いです。
リバタリアン党のGary Johnsonもどうしようもなく
無知で魅力がない。Ron Paulが出てたら勝っていたかもしれない。それほどあの時の盛り上がりは凄かった。その位ヒラリーは嫌われている。というか信用されていない。この夫婦が12年も最高権力者になる国って。。
このブログは(選挙ネタ以外も)大変面白いですね。
今日こちらのサイトにお邪魔したら、なんと昨日見たシールは反ヒラリーでした。(笑)私の住む地域は、全米でも有数のリベラルの牙城ですが、こんな有様です。支持する候補者のシールを張った車を全く見かけない(文字通り、一台も!時々はがし忘れたオバマシール有。)というのが、人々のあきらめなのか、無言の抵抗なのか。