ザウルスの法則

真実は、受け容れられる者にはすがすがしい。
しかし、受け容れられない者には不快である。
ザウルスの法則

京アニ社長の責任?セキュリティを解除し、妄想犯を招き入れた?“妄想犯” 天国、ニッポン!

2019-07-19 23:58:34 | メディア時評

京アニ社長の責任?セキュリティを解除し、妄想犯を招き入れた? “妄想犯” 天国、ニッポン!

 

まずこのたびの「京都アニメーション放火事件」で犠牲になられた方々につつしんで哀悼の意を表したい。

 

次に、すでに逮捕されている容疑者、青葉真司に対しては警察による徹底的な取り調べ、および司法による公正な裁判と厳正な処罰を望みたい。

 

  

 

 

さて、この記事では危機管理の観点から “事件の背景” と、“再発防止” について論じたい。

 

 

  

 

 

 

  

 報道では、同社の八田英明社長のコメントで、放火された第1スタジオのビルのセキュリティ対策として、スタッフは普段、専用キーカードを使って出入りしていたらしい。

 

しかし、この日は朝からNHKの撮影が予定されていたため、セキュリティシステムを解除していたという。

   

 

容疑者は「来客のための警備システムの解除」を知っていてそれに合わせて来たのか?

それともやって来たら、 “運よく” たまたま解除されていてそのまま入れたのか?

 しかし、この点は本質的な問題ではない。

 

 

どんな高額な厳重なセキュリティシステムも、管理者が解除してしまえば、そこはセキュリティシステムが存在していないのと同じである。

“来客” があるからという理由でセキュリティを解除するのだったら、何のために高い金をかけてセキュリティシステムを導入しているのか? “来客” に対してこそ厳重でなければならなかったはずだ。

数年来、“脅迫メールや悪質な書き込み” があったにももかかわらず、京都アニメーションの社長やセキュリティ管理者の “日々の危機管理意識” は非常に低かったと言わざるを得ない。

 

せっかく導入してあったセキュリティシステムがちゃんと機能していれば、防げた事件である。違うだろうか?

従業員がカードをかざして入室するセキュリティシステムはけっきょく 「自分たちは毎日厳重に警備されている」 という “内部向けの自己満足的な飾りもの” だったのだ。“外部からの侵入者に対する実質的なガード” からはほど遠かったのだ。

 

 

 

 

今回のような “妄想系” はいわゆる “アニオタ” 以外にも潜在的に数多く存在していると思われる。

 

2016年に起きた 「ライブ会場刺傷事件」 を覚えているであろうか?

 

 

 

 2016年の 「ライブ会場刺傷事件」 と 今回2019年の 「京アニ放火事件」 との共通点がおわかりであろうか?

 

“妄想ファン” である。

 

 

1. エンターテイメントの発信者が “妄想ファン” に襲われる。

2. 事前に脅迫等の危険な兆候がはっきり存在している。

3. エンターテイメントの発信者が危険な兆候を軽視する。

4. セキュリティが穴だらけのため、“妄想ファン” の攻撃を未然に防げない。

 

1. エンターテイメントの発信者が “妄想ファン” に襲われる。

アニメもマンガも音楽も映画もテレビドラマもみなエンターテイメントであり、エンターテイメントは “夢やファンタジー” を売るビジネスである。そして、アニメやマンガの作者、歌手、小説家、俳優、芸能人などはファンタジーの世界の “スター”“アイドル” であり、それぞれ大切な “ファンのコミュニティ” に支えられることになる。

ほとんどのファンはひとに迷惑をかけない、良識のあるひとたちであろうが、どのスターにぶら下がるコミュニティにも必ず一部に “困ったファン” がいるものだ。

そうした一部の “迷惑なファン” は、その憧れのスターやアイドルをこの自分がいちばん “理解” し、“熱愛” していると思っているものだ。 “独占” することを夢想し、ほとんど “支配” し、“所有” した気になっているファンがいるのだ。そして、その  “スター” が自分の思い通りにならないと “逆ギレ” したり、“報復” したりといった行動に走るのである。

 

● アニメのストーリーやキャラクターについて不満を言ったり、勝手な注文をつけたりして、相手にされないと難癖をつけたあげく、ガソリンを台車に載せて京アニ本社に乗り込んだ “妄想ファン”。

● 憧れていた歌手に自分の一方的な好意を押し付け、期待した反応がないと逆恨みして、ナイフを持ってライブ会場に乗り込んだ “妄想ファン”。

 

 

2. 事前に脅迫等の危険な兆候がはっきり存在している。

妄想ファンは最初から攻撃的なのではない。最初は一般的なふつうのファンと区別がつかない。しかし、“スターとの接点” を得た妄想ファンは舞い上がって、スターとのやりとりにのめり込む。妄想が膨らみ、“支配欲”、“独占欲” が募(つの)ってくる。

 

 

 

 

しかし、スターにとっては、どのファンもその他大勢の一人にすぎず、深入りしないように距離を保ちつつ決して特別扱いはしない。かといって、むげに無視すると敵に回してコワいので差し障りのない返事でお茶を濁す。

ちなみに 「ライブ会場刺傷事件」 では、犯人から贈られた腕時計を当のアイドル歌手は丁寧に送り返している。

すると、“妄想ファン” は、勝手に “裏切られた気持ち” になり、“愛情が憎悪に逆転”  し、 “恨みつらみの脅迫めいたメッセージ” を送るようになる。

 

 3. エンターテイメント発信者が危険な兆候を軽視する。

 妄想ファンは自分がいちばんそのスターを理解し熱愛していると思っているので、スターとのやりとりを他の大勢のファンとは違う “個人的な1対1” のパーソナルな付き合いとみなす傾向がある。それに対し、スターの側からすればファンとの関係は当然、放射状の 業務上の1対多” である。

 

そもそも “スター” や “アイドル” は忙しい。大勢のファンからのメッセージに対してこまめに “心のこもった返事” を返せるわけではない。妄想ファンからの危険な兆候を見落とすこともあるだろう。また、いくら何でも “スターである自分にこれほど熱心なファン” が 「本気で危害を加えることはないだろう」 という “甘い読み” をしていることがあるかもしれない。

 

 4. セキュリティが穴だらけのため、“妄想ファン”の攻撃を未然に防げない。

 “スター” や “アイドル” の側からすると、“ファン” とのネット上でのやりとりは、デジタル的サイバー空間の中のこととして完結している。もし何か問題があれば、モニター画面上で解決できると思いがちなのだ。

しかし、ファンの側、特に “妄想ファン” の側からすると、すべては “リアル世界” で展開しているのである。逆説的ではあるが、アニオタや、ゲーマーといった “ネット住人” ほど自分の愛する “スター” や “アイドル” とのネット上の関係を “リアル世界” において “実体化” しようとするものなのだ。

自分の “アイドル” が “リアル世界” への突破口になってしまうのだ。

言い換えると、そういった “スター” や “アイドル” といった存在は、“妄想ファン” にとっては、“実体が稀薄でみじめな自分” を “リアル世界” に引き戻してくれるかけがえのない救世主なのである。 “リアル世界” において うだつのあがらない自分の “一発逆転” を一挙に可能にしてくれる勝利の女神でもあるのだ。

それだけに、“妄想ファン” がのめり込む “スター” や “アイドル” との手紙やデジタル的なやりとりは とてつもない “起爆力” を秘めている危険性がある。

 

「ライブ会場刺傷事件」 では、モニター画面から離れて、買っておいたナイフを持って新幹線に乗り、東京のライブ会場に駆け付けるのである。

 「 京アニ放火事件」 では、モニター画面から離れて、新幹線に乗って京都まで行き、台車を押してガソリンスタンドでガソリンを40リットル買うのである。

 そして、偶然かどうかは現時点では不明であるが、当日青葉真司容疑者はセキュリティが解除されていた京アニ本社の一階の入り口から堂々と入り、ガソリンをまき始めたのである。

  

 「ライブ会場刺傷事件」では、殺意を含む脅迫メッセージを受けていながらも、女性アイドル歌手は何故かライブ演奏を決行し、その結果 “妄想ファン” に襲われ、観客の見ている前で20か所以上刺されたのである。

  

 

 共通しているのは、あきれるほどの “セキュリティの甘さ” である。

 

まさか自分、自分たちに実害が及ぶわけがない、と勝手に思い込んでいるフシがある。

“ネット世界” では異常な怖いことを言っている人がいるかもしれないが、“リアル世界” ではそんなおかしなひとは目の前には現れるものじゃない、と漠然と思っているのだ。

 

 

セキュリティ(危機管理)の神髄は、“想像を超える最悪のことが今日起こるかもしれない” という発想である。この発想で毎日物事を見るということはかなりのストレスになる。

 

なので、ふつうのひとはこの仕事を “プロの業者” に任せるか、“職場のセキュリティ担当者” に任せる。会社であれば、社長がこの判断を下すことになる。

 

 

 

 

 

 

 

「死ね」 とか “殺人予告” のようなメールが数年来ありながら、150人を超える従業員の安全を確保するために、ふだんからできる限りのことをきちんとしていたのかどうかはなはだ疑問である。

 

 

  

 

 

日本では “被害者” は自動的に “落ち度” がなかったことにされ、 “免罪” されてしまう。そして “被害の原因” は 100%  “加害者” にあることにされる。

 

「吹田市拳銃強奪事件」を覚えているだろうか?

2019年6月20日に起きた事件で、交番にいた警官が刃物で刺されて拳銃を奪われた、という何とも間抜けなあきれた事件である。拳銃を奪われるというのは警察官としてはあってはならないことである。警察官として実にみっともない話で、一生の恥である。

しかし、警官として不名誉であるはずのこの26歳の若い警官は多くの人の同情を買い、多くの市民がその回復を祈るという “美談” になった。

 

 

冷静に考えて頂きたい。奪われたのは金ではない。“弾丸の入った拳銃” である。犯人はその銃を奪うためにこの無防備な役立たずの巡査を襲ったのである。そして、犯人がわざわざこの警官を刃物で襲ってまで奪った拳銃は、ふつうに考えて “何か別の犯罪行為に使う目的” があったと考えられる。“重大な過失” である。

 

数日後、犯人は近くの山中で逮捕され、奪われた拳銃も無事に回収された。しかし、まかり間違えば、その奪われた拳銃が第二、第三の事件に使われた可能性もあったと言える。そして、拳銃の使用によって死傷者が出た場合、いくら “刃物で刺されたかわいそうなお巡りさん” ではあってもこの新米の巡査の責任が問われることは間違いない。

今回は犯人がすぐに逮捕されたので、幸運にもこの若い巡査には批判が向けられることはなく、かわりに同情が寄せられたのかもしれない。しかし、問題は、奪われた拳銃が次の犯行に使われたかどうかではない。

大事な点は、そもそも交番に勤務中の一人の警官が交番にやってきた一人の男にやすやすと刺されて拳銃を奪われてしまったというそのこと自体が問題であるということだ。

この若い警官の “不注意” “不用心” “無防備” は驚くほどである。元ラグビー選手だったかどうかはどうでもいい。こういういい加減な人間に拳銃を持たせていた日本の警察自体が問題である。いくら重傷を負って入院したにしても、懲戒免職にしてもおかしくないほどの “大失態” ではなかろうか。

 

市民の安全を守るはずの警官が、市民を守るためのいちばんの武器であるはずの拳銃を奪われてしまって、いつそれが逆に市民に対して使われるかわからない状態になったのである。こういった警官が厳罰に処されるかわりに同情を浴びて千羽鶴を贈られているうちは、似たような事件が繰り返されるであろう。

ひょっとしたら、 “こわもての屈強なお巡りさん” よりも、刃物で襲われてやすやすと拳銃を奪われてしまうくらいの “やさしいイケメンのお巡りさん” のほうが今の時代は愛されるということであろうか。

 

真剣に “再発防止” を考えるのであれば、“厳重な処分” が必要である。そうなっていないとしたら、“再発防止” は望めないということである。

 

 

話を 「京アニ放火事件」 に戻す。

 “妄想ファン” が放火をしなければこんなことにはならなかったのは言うまでもない。しかし、こういった無茶な行動に走る “おかしな人間” はいつの時代のどんな社会にもいるものだ。 

 

数年来 “殺人予告” を受けながら、“セキュリティ(危機管理)の重大な手抜き” をしていたことが今回の “大量殺戮” を許した最大の原因ではなかろうか?

そうだとしたら、その責任は誰にあるのか?

 

繰り返す。この大量殺戮事件はセキュリティシステムを解除していなければ防げた事件である。

 

 “被害者” である京都アニメーションという会社には “落ち度” がなかったことにされるだろう。そして事件の原因は 100% “容疑者” にあることにされるだろう。

 

世間は京都アニメーションの社長に “同情” し、“忖度” して、責任を問おうとはしないようだ。「責めちゃかわいそうだ、被害者なんだから。起きたことは仕方ないだろ」 というのが低脳層の発想だ。

しかし、被害者は “会社の従業員” のほうである。

セキュリティの手抜きの責任” は “会社の社長” に帰せられるのではないか? これを青葉真司容疑者に帰すことは決してできない。

 

 

 “再発防止” を真剣に考えるのならば、責任者は今回の “セキュリティの甘さ”  をはっきり認めて、遺族に対し “謝罪” すべきであろう。

 

 

    150人を超える従業員たちをテロリストから守る責任は誰にあったのか?

 

 

コメント (20)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 海底考古学29: 奄美大島... | トップ | 海底考古学30: 沖縄近海... »

20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (でんでん虫)
2019-07-22 05:38:41
40年前、大阪の交番で、居眠りしていた警察官が拳銃を抜き取られ韓国大統領暗殺に使われ日韓が今以上に険悪になりました。
大事件で関東と関西の違いが、出ているように見えます。
商人の関西と武家の関東の違いかな?
でんでん虫 さま (ザウルス)
2019-07-22 07:29:43
関西と関東の差はあるかもしれませんが、全体的に日本の警察は拳銃を奪われたり、警察手帳を紛失したり、犯人を取り逃がしたり、取調室から逃げられたりといった、単に弛(たる)んでいただけの失態が多いです。
平和ボケで危機管理意識が乏しく、必死の犯罪者や外国人犯罪者に太刀打ちできないようですね。
警備の不備 (希ノ醍 輝平左ヱ門)
2019-07-22 23:57:54
あれこれ、ニュースでは言っているけども、京都アニメーションは手抜かりがあります。

究極、八田英明社長の判断がいけません。

普通の会社がやっている程度のことも、出来ていないので、あきれてしまいます。

会社事務所、作業場の警備システムのスイッチを切っていたのなら、その警備業務を補うためにプロのガードマンを雇って、数人程度は交代で、出入り口に配置して警備させることが、必要だったんです。

八田社長の企業防衛の努力が足りなかったのでしょう。きつい言い方になりますが、やられて当然です。

この他にも、問題を抱えていたことが判明しています。

京都アニメーション第一スタジオの立地は、風水上の危険地帯「路沖殺(ろちゅうさつ)」とか「槍殺(そうさつ)」というものだそうです。

この会社には、風水に関する知識は無かったということになります。中国や韓国ではビジネス上の常識だそうです。

情報源は、ネット検索で、
「HARMONIES ハーモニーズ (Amebio版) タイトル=風水の形で分析する京都アニメーション放火テロ(1)、(2)」

大切な夢を紡いでいる宝石のような方々を、沢山殺されてしまいました。

法律の施行が、担当部署において十二分に発揮されることを、願ってやみません。


京アニの作品を見よう (希ノ醍 輝平左ヱ門)
2019-07-23 02:42:12
私がお勧めしたい、京都アニメーションの作品は、

「甘城ブリリアントパーク」です。潰れかけた、遊園地を再建するお話を、13話でやってしまいます。

母親の介護で苦しかった頃、全部一気に見通して鬱屈した気分を、転換できました 。

現状を諦めずに、日々の苦難を乗り越えられるようになりました。

面白い作品なので、どうかあなたも、一度くらいはご覧になってください。

作品自体に込められている、良質な情報量が多いので、得られるものが沢山出てくることでしょう。
Unknown (mk)
2019-07-23 03:25:46
私も概ね同意見です。
アイドルやアニメのファンの中には一般より高い割合で「危険なファン」がいる事は事実です。
この社長にはアニメ業界でここまで有名になっているのだから
「危険なファンを相手に商売している」という自覚がどこまであったのでしょうか。
正直、「アニメオタクごときに何ができる」とどこかで考えていなかったでしょうか。
危険なファン相手に商売をしているという危機感があれば、こんな甘いセキュリティにはできなかったはずです。
ガソリンをまかれて放火されたら手の打ちようがないという意見も多いですが、それは問題の本質ではない。
内部に侵入させなければ少なくともここまで甚大な犠牲は出なかったと思われます。
個人的には、経験豊富なプロの警備員を配置しておけば、不審者をいち早く発見し、侵入を阻止する事も
充分可能だったのではと思われます。
希ノ醍 さま (ザウルス)
2019-07-23 08:13:17
従業員の生命の安全が保障されていない職場だったということは、八田社長の会社は “ブラック企業” だったということになります。いくら好きな絵が描ける仕事でも、実は常に生命の危険にさらされていたわけです。毎日カードキーで出入りしていた従業員たちは、自分たちの職場は安全だと思い込まされていたのです。
mk さま (ザウルス)
2019-07-23 08:31:30
「ガソリンをまかれて放火されたら手の打ちようがないという意見も多いですが、それは問題の本質ではない。内部に侵入させなければ少なくともここまで甚大な犠牲は出なかったと思われます。」    実に的確なご指摘だと思います。

“危険なファン” からの殺意を含んだ脅迫は一般の人々の想像をはるかに超えるものであったと思われます。そうでなければ、「こういうことになってしまうかも、という危惧はあったが・・・」 という言葉は出てこないでしょう。  
ありがとうございます (亮)
2019-07-23 12:25:05
モヤモヤしていたことをズバリ言ってくれてありがとうございます。
ほんと、このままじゃ、あっという間に命を奪われてしまった若者たちは浮かばれないです。
原因をはっきりさせるべきですよね。容疑者を罵倒しているだけでは済まないと思います。
亮 さま (ザウルス)
2019-07-24 00:25:13
お役に立てたようで何よりです。
現時点ではまだ犯人の取り調べも始まっておらず、事件の全貌が明らかになっていません。しかし、犯行の動機や手口の解明とは違って、当日のスタジオの警備状況はほぼ明らかになっています。当日セキュリティが解除されていたことを容疑者が知っていたか、知らなかったかは大した問題ではありません。どちらにしても、解除されていたことには変わりはなく、けっきょく誰でもフリーパスだったのです。
連投失礼します (mk)
2019-07-24 00:59:38
ザウルス様
お返事ありがとうございます。

この事件について、思う事をもう一つ二つ。
もしこれが刃物を持った犯人が社屋に侵入し、スタッフを一人か二人殺傷した、という事件であったら
(実際、そうなる可能性はありました)
間違いなくセキュリティ解除は大問題とされたはずです。
それがガソリン放火によって34人もの犠牲者が出たため、防火対策や精神障害者対策という麺ばかりがクローズアップされています。
つまり、あまりの被害の甚大さのために本質が見えにくくなっているのです。

もうひとつは社長の発言です。
この社長は被害の全容が見える前から「スタジオ跡地を公園にして慰霊碑を建てたい」と発言しています。
これはやはり、社長はセキュリティの甘さを自覚している。
しかしそれを認めたら大変な事になるので、非常階段だの慰霊碑だのと発言して問題の本質から世間の目を逸らそうとしている…
(慰霊碑発言には称賛の声が集まっているようですし…)

邪推に過ぎるでしょうか。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

メディア時評」カテゴリの最新記事