ドラマ 「空飛ぶタイヤ」

これは、今wowowでやっている連続ドラマなのですが、すごくおもしろい。

タイトルだけ聞いた時てっきり、ファンタジー（チャーリーとチョコレート工場みたいなのを想像）なんだろうと思ったのですが、ぜんぜんまったく別方向。
数年前あった三菱自動車のリコール問題をモデルにしている、ギリギリと音がしそうなくらいの現実直面ドラマでした。

何を勘違いしたのか四話で終わると思っていた私は、次週完結と知って居間にひっくり返りました。
いっしゅうかんもまてない！！！！
着地点はなんとなく想像がつくのですが、中村トオルがどう演じるのか、見たくってもー
周りの俳優陣も豪華で、久々にテレビにくぎ付けになりました。
田辺誠一演じる沢田の葛藤も身に沁みます。あーわかるわかる、そうしちゃうよねぇえええ
大きくなりすぎてコントロール不可能な組織、腐っていくんだけどそこからぬけることもできなくて、ぬおー！！という思いは誰もが一度は感じたことあるんじゃないでしょうか。特に、会社で働くお父様がた……


印象に残っているのが、四話で赤松社長が、事故を起こした他の運送会社に聞き込みに行った際、「事故を起こしたのは自分のところなのに責任転嫁するなんてもっての他、恥ずかしくないのか」的なことを叱責される場面。
ここは見ているこっちが折れそうになりました。
この社長の言うこともすごくわかるし、でも、本当に違うんです、という言葉が願いのようににじみ出た赤松社長の表情が……
そのちょっと前に、赤松運送のみんなで「頑張ろう！」と一致団結してパワーを補給したばかりのところに、この痛すぎるストレートパンチ。
私ならダウンだ。
そんな満身創痍の赤松社長を支える、大杉漣さん（役名忘れた）がまたいい味を出していて。見ているこっちにとってもオアシスのような存在です。
この人がいなかったら赤松さんもダメだし、私もダメ、見ていられなくなりそう。
奥さんや息子の励ましよりもこの人の励ましが一番「来る」のはなんでだろう?私には奥さんも息子もいないからかな……？

と、ちょっとずれましたが白い巨塔以来、久々の国産ヒットなので知人にもすすめてきました。
これDVDレンタルできるようになるのかな？








原作はまだ未読なのですが、ドラマを見終わったらぜひ手に取りたいと思います。