高橋のブログ

不定期に..

水俣へ行く

2012-07-14 07:23:58 | 日記
八代での打ち合わせを終えて水俣へ行こうと八代駅に戻ると、駅舎内が人で混乱中。

肥後オレンジ鉄道が運休。JRのダイヤも依然として大乱れ。

八代から水俣へはこのオレンジ鉄道で行こうと思っていただけに、参りました。
水俣での仕事はキャンセルしたくなかったものですから。

タクシーも長蛇の列。実際、タクシーで仮に行くとしたらかなりの料金になったと思います。


オレンジ鉄道の駅員に尋ねると、数分後に水俣へのバスがあると聞き、それはラッキー!とバス停留所へ。

バスは定刻に来て、出発。客は10人ほど。


雨は激しく、しかも雷も鳴り始め、かなり不安に(^^;。

道路の水かさも増し、つぶやきましたけど、もう川って感じ。船に乗っている??





途中で何人かバスに乗ってきましたが、もうビショビショの状態。
ノンステップバスだったら、水が入ってきたでしょうね


住宅への小道も当然、こんな感じに。





果たして水俣へ行けるのか?益々不安拡大。



途中で、携帯電話の着信音が車内に数回響くも、電話に出る気配なし。早く出ろよぉ!!と
不快に思ったら、なんと運転手さんの携帯電話でした。

安全なところで停車し、ようやく電話を受けると、どうやら本社からの連絡。

無線とかじゃないんだ(^^;。


熊本弁がきついも、どうやら、以下のようなお話しを


「え?そうなんですか?冠水?それじゃ、無理ですね。お客さんを適当に降ろすしかないですね、わかりました。」



おいおいおい!!

乗客は5人ほどになっていて、この受け答えを聞くや、皆、視線が運転手さんに。


いや、こんなところで適当に降ろされたら!と不安MAX。

でも、話を聞くと、途中の停留所が水没したので、迂回。その停留所で降りる予定の方がいたら、適当な(安全な)ところで降ろします!というもので安心(^^;。


バスは更に進むも、もはや対向車は殆どなく、時々消防車が通る程度。山あいを通る時もあり、崖崩れが起きたら...と、また不安拡大(^^;


私はバスでは横シートに座っていて、向かいに若い女性が座っていて、その方も不安そう。ちょっと目が合って、洋服に視線を向けると、
マタニティマークのバッジを付けていました。

私以上に不安だろうなぁと思い(運転手さんも相当不安だったと思いますけど)、


「凄い雨になりましたねぇ。(妊娠)何ヶ月なんですか?」


と話しかけると、気さくに返事をしてくれました。


私が水俣市は初めて行くこと、そして時間があったら水俣病資料館にも行きたいと話すと、「資料館にはぜひ行ってください!」と力強く言われました。


この方は水俣の実家に近況報告も兼ねて帰るところ、こんな日になってしまって..と苦笑い。


水俣病の話も聞きました。「結婚する時、相手のおばあさんが、水俣の女か!病気が移るぞ!」と反対された話も聞きました。

今の時代でも、こういう認識、偏見が強く残っているということ、資料館に行けば、水俣病を深く正確に知ることが出来るので、その意味もあって、
私に「ぜひ、行ってください!」と言ったのでしょう。

彼氏(今のご主人)、その兄弟、両親が、おばあさんにきちんと話し、結婚反対を言うことはなくなったそうですが、今でも距離感があるとのこと。



そんな話を車内で聞きました。ようやく水俣市へ。

「お体お大事に!元気な赤ちゃんを!」と挨拶して、

スボンの裾を膝以上に挙げて、ジャブジャブしながら、仕事先へ向かいました。転んだら最悪ですけど、もはや既に最悪のような感じで、建物へ到着しました。
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