高橋のブログ

不定期に..

【frun.まこてぃんさんのブラームス交響曲第3番冒頭の話】

2022-06-03 05:51:32 | 日記

2006年4月の稿。私が氏に初めてお会いした頃の話だ。第3番開始直後のテンィパニについて。

当該記事はこちら
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「ティンパニの叩くリズムだった。3小節目、4小節目に低いF音のトレモロがあるのだが、普通は4拍のトレモロとして演奏する(少なくとも耳にはそう聴こえる)ところを、
(ドホナーニ盤の奏者は)4拍目をトレモロでない独立した音符として改めて叩いているのだ」
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氏は気になってスコアを検証。
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「4拍目の4分音符のFにはトレモロ記号はなく、しかも前の付点2分音符(トレモロ)とはタイで結ばれていないのである。
だから、この演奏のようにトレモロは3拍だけで、次の4分音符は改めて叩き直さないといけないのだ。今の今まで気がつかなかった。」
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私も後日、スコアを見たが、確かに4拍目は独立している。



この交響曲はもう高校生の頃から何百回(それ以上)、LPやCDで聴いてきたが、4拍までトレモロだと思っていた(そういう演奏が多い気がする)。
「そんなの常識だ、高橋は今まで気がつかなかったのか!!」と仲間に指摘されそうだが、気づかなかったので仕方ない(苦笑)。
ドホナーニ盤は所有しているのに.....。しかも私は2回、この曲を演奏した経験がある。1回目は確か私のすぐ近くにティンパニがあった。
しかしその時、気づかなかったので、恐らく奏者は4拍までトレモロで、しかも指揮者も特に注意しなかったのかもしれない。

私は大雑把に鑑賞するタイプだが、まこてぃんさんは鑑賞の仕方は当初は私と似ているかもしれないが、その後、誰かの演奏で「あれ?」と細かいことに気づき、チェックする。
それは氏のマラソン論にも通じるところがある。
氏はこのブラームス演奏に限らず、このような事例、例えばベートーヴェン、ブルックナーの作品についてブログで記してきた。
一度、いろいろなスコアを持って、2人で検証する時間を設けようと思っていたが...。

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