私のブルックナーはここから始まった。高校時にLPを購入。第4番(同じくヨッフムの全集旧盤から)と共に買ったと思うが、この第9番(1964)の方をよく聴いた記憶がある。
その後、シューリヒト・VPO盤を始め、一般に名盤と言われる演奏をかなり集めたが、その中で一つ!となれば、このヨッフム・ベルリンフィル盤だ。
高校、大学時に何度も聴いた録音というのは、その後の基本になる。
ヨッフムのブルックナー9番の録音は5種類。最初の録音がこのベルリンフィル盤だと思っていたが、この10年ほど前にバイエルン放響(1954)と録音しているのを
知って、少し前に購入した。晩年のミュンヘンフィル盤(1983)まで演奏解釈、テンポはほぼ同じ。つまりヨッフムの同曲解釈は50歳頃に完成し、それをずっと貫いた感がある。
その中でこのベルリンフィル盤はオケの音色が荒々しく、迫力がある。
ベルリンフィルはこの2年後にカラヤンとも録音している(カラヤンの旧盤)。録音場所も同じキリスト教会。比較して聴くのもお勧め。
マンデアル、ヴァント、インバル、そして今回のヨッフム(旧盤)とブルックナー交響曲全集を改めて聴いてきた。次はスクロヴァチェフスキの全集を改めて聴く。